帰り道のシュークリーム
予想外に残業してヘトヘトの帰り道。
ご褒美のシュークリームを、
信号待ちの間にムシャムシャ食べる。
いつの間にか背負っている焦りや疲れを、
シュークリームに全てぶつけるかのように、
獣と化した大きな口でかぶりつく。
指や顎に大胆にクリームがついたって、
誰にも文句は言わせない。
私はこのくらい許される程に、頑張ったのだ。
ああ、今日起きた全ての出来事よ。
シュークリームの甘さに免じて、
どうか私を解放してくれ。
甘さは正義。
考えてもどうしようもないことについて、
ぐるぐる回る思考回路を停止させてくれ。
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