中学、高校でのノートの取り方が脳に与える影響 個人の思考法はどこで作られるのか
皆さんは学校教育で 「ノートの取り方」 を学びましたでしょうか?
覚えてる方もいるでしょうが、そのやり方に疑問を持った方も少なくないと思います。そこで考えたいのが、そのノートの取り方は
「体系化したものなのだろうか?」 という事です
記憶が正しければ、小学校4年か5年位に先ず国語か理科の授業で先生が黒板に書いたモノをそのまま写していた様に思い出します。とりあえずのやり方をここから真似してねって事でしょう。
でも、小学校の時のノートってどんなものか覚えてますか?
小学校でのノートというか書き取り系って漢字の書き方位しか自分は覚えていません。地理、小学生だから社会かな、でようやく地図の仕組みとか記号とか色々な情報が入ってきて、図画工作などで木工作業や絵具の使い方を学んで、そういう マークの使い方と機能 色の作用や影響 みたいのを認識しだしたように思います
小学では何も分からなくても認識程度出良いと思うのですが、ノートって言ってしまえば「考え方や言ってる事つまり脳の具現」ですよね?
これを中学辺りで教えてもらった記憶は全然ないので、本を読むようになってその内容や文脈とか哲学の思考とかを書き留める様になって身に付いたと自負しております。
取り方が「単なる写し」では教師も怠慢ではないか?
殆どの日本人は中学から受験を意識すると思います。良い悪いというかそれが大正義となっているのでここではとりあえずその問題は置いとくとして、受験での最短最強のクリア方法がまさに「ノートの取り方は写す事」になっているのでしょう。
ノートでもルーズリーフでも良いのですが、
基本的なルールや取り方の概念的規則がクラスの全員にあったのは
番号や記号の使い分け(矢印→やコロン:)そして段落分け
位しか無いのではないでしょうか?
これではデザインも何もないし、思考するのも文章・テキストだけではその文脈・コンテキストつまりは付随する膨大な文献・資料つまり知識がないと読み取るのが難しいのではないでしょうか?そしてそれを中学生や高校生である一般的子供の自分自身に気付きや疑問、発見を与えてくれるでしょうか?
また縦書きというのもある程度弊害があるでしょう。ただデザイン面で言えば縦書きは魅力あふれますし、文化的には残ってしかるべきですね
面白く言えば、授業中の教科書への落書きや書き足しは、改善や工夫を凝らして何かを与えたって事だし100%ダメとも言えないものですね
高校ではより専門性も増し科学や芸術では勿論、文系でもノートの取り方はセンスを問われると思います。
しかし誰かが教えてくれたでしょうか? 私自身はその記憶がありませんが、皆さんはどうでしょうか?過半数の人は教えてもらっていないのではないでしょうか? と言うより、こんなゴチャゴチャ訳の分からないノートは見辛い と言われたりしたのではないでしょうか?
確かに見辛いのもあるでしょうが、そういう時に説明を聞いてくれた教師は居る/たでしょうか? それを説明出来ればそれはゴチャゴチャではなくルールや分かり易さ、デザインの点でも何か優れたところがあったりしたのではないでしょうか?
脳の空間把握力やデザインセンスに影響する
2021年現在、様々な人がデザインに関わる仕事や趣味に携わっていると思いますが、最近よく言われるように
UI/UX(ユーザーインターフェース・エクペリエンス)
使用者への触り心地、使用者の体験 と訳したいと思いますが、これは今後色々ぶつかる問題です。
コンピュータやスマホのグラフィカルなものに始まり、都市設計・整備、ましてや教育や人生設計も広義で見れば含まれるでしょう
ここに ノートの取り方 を思い返してください。
どうやって取りますか?どこに直線を引き、円や三角を配置し、それらを組み合わせて洒落たノートにするのか、あるいは理路整然と配置してユーザーである自分自身や先生や将来の誰かの為にその図や機能・テキストの説明を直結わかり易くしますか?
これがノートの取り方がUI/UXに結びついてる事の一因だと思います。
義務教育(異論はあるでしょうが高校も含みます)にそこまで必要かと思いますが、限られた教育時間の中でも自分でノートを取り、後で見返し、デザインもして見栄えを整えればそれは「頭の中をノートに転写した」と同じ事ではないでしょうか?
考えてる事をそのままできればそれは能力
転写できるという事は「能力」ですよね。このレベルが上がれば自ずと物事を分析し何かと結び付けたり、強弱や大小の違いを見つけたり、弱みや強みを見つけ出す事が出来るはずです
そうなっていけば教師も何かの前提を1から10まで全部教えていく事も少なくなって、言ってしまえば教育水準も上がるのではないでしょうか?
UI/UX というのはITの世界のモノだけではない
スポーツというか運動などの体を使う事で見ても同じです。
服や靴の伸縮性から始まり、手や指、腕や足、それら身体の神秘で見てもどうしてここだけ長いのか短いのか、どうしてここが曲げられるのか、体内ではなぜ血液が流れていたり爪や髪は伸びるのか
そういった事まで見通す力もノートの取り方から学ぶことができるのではないでしょうか?
皆さんはnote.comだけでなく、紙のノートブックやテキストブックを活用していますか?