2022年の総括
個人事業主として開業してもう2年、年が明ければ3年目になります。
会社を退職したあと、仕事を頼まれたことで始めました。ありがたいことに、仕事の依頼が増えてきました。これまでにない経験もできました。
それを、簡単に総括しておこうと思います。
トップダウン設計手法
2021年のAUJ (Autodesk University Japan)で、講師としてトップダウン設計設計手法の紹介をしました。割と評価はよかったです。関心を持ってくれた会社があって、トレーニングをしてほしいとの依頼がありました。
その会社の規模が大きくて、一人では面倒見切れないということもあり、TTT(Traing The Teacher)という形で対応しました。具体的には、その会社に設計支援(3DCAD)で入っている会社のエンジニアにレクチャーをして、手法を学んでもらい、次に彼らが先生として手法を教える。というやり方です。
普段から3DCADを使っている人達でしたが、トップダウン設計という設計手法の紹介は、有意義だったようです。
Schoo 講師 「設計スキル向上のための3次元CAD活用手法の紹介」
時期的には、先ほどの仕事と同時進行でしたが、Schooというオンライン授業を提供する会社から、3次元CAD活用手法の講師の依頼がありました。
1回60分を3回に分けて、3次元CADをどのように活用するのかを紹介しました。この仕事は、基本生放送で、受講者のコメントや質問をリアルタイムで受けながら説明をするという、緊張感のある体験をしました。
通常、プレゼン的な事をする場合、まず、ペルソナを定義するのですが、このペルソナを想定するのに苦労しました。想定はそこそこ外れたのですが、興味・関心をもって聞いてくれたようで、良かったです。
受講生代表という立場のアシスタントが、一緒に講義を進めてくれるのがこれまでにない経験で、面白かったです。
某社向け 3次元設計化プロジェクト技術支援
春から夏にかけては、建築系の設備設計の3D設計化のプロジェクトで3D設計のコンサルタントをしました。
客の目指すところはBIM連携なのですが、コンサルに入ったときは、BIM連携できる状態ではなく、そのずいぶん手前、パーツモデリングのあたりで苦労されていました。
LODの考え方とか、派生コンポーネントを使ったモデリング手法の説明から始めてました。実践しやすいよう、設計手法紹介用のサンプルモデルを客先図面を使って作ってあげたりしました。
4か月位経ったころ、当初の方法と比べて、どれくらい早く設計できるようになったかを聞きました。控えめに言っても半分以下の時間でできるようになったようです。効果が出たことで客に喜んでもらえた事がよかったです。
某社向け iLogic ルール 受託開発
繰り返しの多い作業の自動化を行う iLogicルールの開発の仕事です。
3Dアセンブリモデルの中から、対象のコンポーネントを選択し、そのコンポーネントのプロパティ情報をもとに、別のモデルを自動的に生成して、配置、拘束をする。といった事をするプログラムです。
手作業でやると、気の遠くなりなそうな作業が、数回のピック操作だけで、自動的にやってしまうのは、快感です。コーディングは大変ですが、この仕事は楽しんでやっています。
その他いろいろ
他にもいろいろやりました。
会社員人生の前半を機械設計、後半をCADのエンジニアでした。その経験だけで、仕事の依頼があり、喜んでもらえるのはうれしい事です。
来年も、この調子でいきたいと思います。