Inventor / iLogic : 材料と外観の設定
パーツモデルに材料や外観の設定をするときは、指定した材料や外観のライブラリから目的の材料や外観を選びます。この時、縦に長く伸びたリストから名称を選択するUIとなっていて、使い勝手がよくありません。
一方、材料や外観には、カテゴリーというフィールドがあります。材料だと「金属・木材・プラスチック・・」、外観だと「ガラス・セラミック・ペイント・・」といったカテゴリーが用意されています。
なので、材料や外観を設定するとき、カテゴリーを選び、次にそのカテゴリーから材料や外観を選べると便利です。ただし残念ながら、InventorのUIはそうはなっていません。そこで、材料と外観の設定フォームを作ってみました。
ShowMatAppForm
AddReference "YO_InvTool_for_iLogic.dll"
'材料と外観の設定
Sub Main
Dim oClass As New YO_InvTool_for_iLogic.Material_Appearance_Tool
oClass.InvApp = ThisApplication
' oClass.Help
oClass.ShowMatAppForm
End Sub
iLogic アドインから、Material_Appearance_Tool というクラスを使います。
パーツモデルを開いているとき
パーツモデルを開いているときに実行すると、開いているパーツの材料と外観の設定ができます。
まず、材料を選びます。現在のドキュメントに含まれている材料は、_Document Preset というカテゴリーにリストされています。それ以外は、アクティブなライブラリからカテゴリー別にリストアップされています。
材料をリストから選択し、材料を設定 をクリックするとその材料がパーツモデルに設定されます。材料に設定された外観が表示されます。これでよければ、CLOSE でフォームを閉じて終了します。
設定されたい材料に対して、外観を上書きしたいときは外観カテゴリーと外観のリストから、外観を選択します。外観を設定 でその外観で上書きされます。外観をリセット で上書きがリセットされます。
アセンブリモデルを開いているとき
アセンブリモデルを開いているときに実行すると、開いているアセンブリモデルの外観の設定ができます。
外観の設定 をクリックすると、あらかじめコンポーネントが選択されていれば、そのコンポーネント全てが設定した外観になります。選択がされていないときは、画面上からパーツのコンポーネントをどれかピックすると、そのコンポーネントが上書きされます。外観をリセット では、画面上からピックしたコンポーネントの外観がリセットされます。
アセンブリモデルからインプレイス編集しているとき
パーツをインプレイス編集編集しているときに実行すると、そのパーツの材料と外観の設定ができます。
アドイン
iLogic 用アドインは、以下の記事から入手ください。
ライブラリについて
材料のライブラリは、Autodesk Material Library と Inventor Material Library の種類、外観のライブラリは Autodesk Appearance Library の2種類が用意されています。日本の機械設計者の目線でみると、材料の種類が少なくて使いずらいです。なので、自社用に材料のライブラリを作成して運用すると良いでしょう。
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