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こんなところに居たのかやっと見つけたよ

懐かしいな。大晦日ギリギリになって、それでも投げ出さないでなんとかこんとか書きあげた3年前のライナーノーツ。よし、また頑張ります。

ていうか、アルバムの前に「尾崎世界観の日」に行ったことと「現メンバー15周年記念公演」に行ったことを聞いてほしいかも。

「尾崎世界観の日」は、東京で平日だった。田舎者は行けるわけないじゃん。なんて最初は不貞腐れてた。でもさ、当日の午後年休使って新幹線で行って、次の日始発で帰ってくれば朝1時間年休もらうだけで行けるかも…行ける…か。行ける…ね。いやいや、チケット取れるかどうかもわかんないのに…でも当選したら行ける…行けなくない…。

ダメ元で申込みしたら当選した。震えた。

散々な目にあった初参戦のライブから、5年ぶり。弾き語りメインならおばさん一人でも浮かないよなって自分に言い聞かせて。何より「尾崎世界観の日」に行ってみたかったから、覚悟を決めた。

無事に会場に着いた途端、心臓の音が凄かった。自分でも驚くほど。物販の列に並んでいる前の人にも聞こえてるんじゃないかと思うほど。このままどうにかなっちゃうんじゃないかなって心配になるほど。それほど。
そしてリトル世界観のTシャツがサイズごとに売り切れになっていくアナウンスを聞くたびに、心臓は止まりそうになっていた。最後に残ったXLのサイズを買えたとき、ようやく落ち着いた。ようやく、周りを見渡すことができた。そこからは楽しかった。楽しみで楽しかった。

ライブは最高だった。凄かった。苦しくなるほどぎゅって掴まれた。

帰りの始発の新幹線で、友だちから連絡があった。夫が、今朝は娘の弁当を作ったってSNSに写真を上げていたから。私が具合でも悪くしたのかって心配してくれて。今新幹線の車内で、このまま仕事に行くんだって事情を説明したら、若い子みたいじゃん!すごっ!って興奮していて、笑った。覚悟を決めて動いた自分が誇らしかった。

「現メンバー15周年記念公演」も、最初は諦めていた。娘が、行こうよ。え?行かないでいいの?当たり前に行くでしょ?!って言うけど、まだクリープハイプのライブに行くのは正直怖かった。でも15周年記念公演は、特別だよな…娘と二人なら…覚悟を決めたらありがたいことに当選した。

ライブは最高だった。最高にかっこよかった。尾崎さんはブレないし媚びない。ちゃんと伝えてくれる。そういう尾崎さんが本当に好きだ。

娘と一緒に楽しむことができて良かった。もう怖くない…でも一人では行けないな。そしてなんとなんと次に会う約束も出来ている。嬉しくて仕方ない。ふぁー。

ではでは、ライナーノーツ!
『ままごと』
かわいい、かわいい、かわいい。怒ってるのところは、ふって笑っちゃう。大人になる前に聴いたらまた違う風に感じているんだろうな…。
高校生の娘は、この曲が一番のお気に入り。なんかちょうどいい感じが羨ましい。

『人と人と人と人』
題名がもう好き。時間と太陽と気持ちがリンクしているところが好き。こんなに人がいるのに…寂しい寂しい寂しい寂しい…わかる、同じ気持ち。

『青梅』
CDをフラゲして嬉しくて早く聴きたくて、学校帰りの娘を連れてドライブして聴いていた。信号待ちしていた時に、青梅のドラムが始まって気持ちが高揚した。歌が始まる時に、まだ赤信号なのに思わずスタートしてしまって驚いた。わっ!娘と笑った。それくらい好き。伝わるかな…。

『生レバ』
Kアリーナで初めて聴いた時に、興奮した。すごくかっこよかった。新しいクリープハイプだ!と思った。好き。良い。カオナシさんとの声と息がピッタリでぞくぞくした。あとで歌詞が決まってないと知って驚いた。母音だけ決まってるのかな。あと、息継ぎの間なのだろうけど一瞬音が止まるところも好き。私は、尾崎さんの支配する無音の世界がすごく好き。…また世界観の日、行こう。
ダフ屋になって誰かの利益で楽して生きてたい
すごい歌詞。バカが!クソが!とかじゃなくて、ゆるいメロディーで心底軽蔑した感じが良い。

『I』
大好き。好きで好きで好きで好きで…ストレートな歌詞に苦しくなる。神様に「お前ちょっと来い」なんて言えるのは尾崎さんだけ。神様に暴言を吐かないでよくて、くすぶることなくみんなが気持ちのままに過ごしやすくなればいい。

『インタビュー』
イントロがもう良い。切なさが響いてくる。イヤフォンで初めて聴いたとき、間奏の、きっと挫折の音…それに驚いた。イヤフォンが壊れたのかと思った。耳を塞ぎたくなるような、心がざわざわする、そんな音。凄い。あとに続く歌詞が こんな時こそ話を聞いてほしい 外面の言葉じゃなくて自分の内側の言葉が生まれるのだろうな…。
 喜びと悲しみと苦しみと痛みと
 憎しみと信頼と慰めと諦め
尾崎さんの並べる言葉が好き。聴くとどうしても涙目になる曲。また明日話そう 尾崎さんの優しい声に救われる。最初から最後まで好き。

『べつに有名人でもないのに』
ピアノの前奏から、尾崎さんのゆっくりとした優しい声がしっかり届いて、ちょっとくすぐったい感じ。かわいい。娘のお気に入りの曲。あたし しかし のしかしと、最後の、ってことが嬉しい が良い。切なさがありつつも愛くるしい。

『星にでも願ってろ』
カオナシさんの曲。前奏もリズムもかっこいい。相反したカオナシさんの丁寧な歌声も良い。
 あの娘が幸せで居ますように 
 でも孤独に寝てますように 
最初に聴いたとき、ふって笑ってしまった。好きが過ぎると、付かず離れずの距離でいられなくなる。壊れちゃう。過ぎたるは及ばざるが如し。
私の座右の銘。星は困るだろうけど、心ゆくまでおまじないをするといい。それは過ぎても良し。

『dmrks』
娘に教えてもらった。黙れカス。そう読むのか。
前奏からクセになる。一番口ずさんでいるかも。初めて聴いた時に、こんなことなら居なきゃ良かったってそこまで言わせてしまっていたら切なくて嫌だな…て思いながら聴いていた。低い声の、こんなことなら のところが好きだけど、来てもらいたいし居てもらわなきゃ困るから、カスには黙って欲しいと心から思う。星に願う。

『喉仏』
音が豪華。またそうやって謝ればいいと思ってる
どうせそうやっていつも許されると思ってる
思春期の娘の機嫌に振りまわされて疲れる時もある。いつも許されると思わないでね。こちらの体調もあるからね、我慢できない時もあるよ。母は仏じゃないよ。人間だもの。口は災いの元。早く塞いで。

『本屋の』
初めて聴いた時からメロディーが好き。歌詞も好き。付録のくだりとか、もうまんまそれで。
宗教思想哲学挟んで児童書の辺りは人もまばらだから メロディーと歌詞の圧倒的さに脱帽。天才だと思う。凄い。良い。好き。

『センチメンタルママ』
ここには悪寒だけ 娘と目を合わせてニヤリとした。死にそうなほど今を生きてる あぁぁー
すごくしんどそう…苦笑してしまった。本当にしんどかった時の音源ですか??違うか…。36.3度の熱で生き抜いて欲しい。

『もうおしまいだよさようなら』
トムブラウンのラジオで曲を流した時の、尾崎さんの表情が全て。すごく楽しそうで嬉しそうで、見てるこちらも同じ笑顔になる。愛が溢れてる。世界観の日に、私は涙を流して笑った。おもしろかったなぁ…。M-1は評価が分かれたけど、何人も高い点数が付いたことが嬉しかった。みちおさんの最後の笑顔がかっこよかった。すごく。
全然歩ける距離が恥ずかしい 都会の人の歌詞。こちらで一駅分歩いたら相当な愛。

『あと5秒』
かわいい。一番いらないものって何だろう、悩んで決められない。ずっと一緒にいたい気持ちが伝わる。前半が可愛い過ぎるから中盤からの展開が切な過ぎる。あと5秒 もう5秒 たった5秒 
同じ5秒が、どんどん短くなっていくところが凄い。ゆっくりと生きていきたい。

『天の声』
ライブで初めて聴いた時に涙が止まらなかった。もう泣かない。でも、涙目にはなる。仕方ない。
いいからもう黙ってろよ 心からそう思う。そんな事ばっかり。でも触るな 大好き。尾崎さんだなって思う。凸凹の思春期の娘は、そのうち止むから ずっとずっと ここで上を向く。涙が溢れないよう天を仰ぐ。まさに天の声だなって思う。
人はみんな一人。人と人と人と人は、一人と一人と一人と一人。一緒になることはなくても集まると温かい。ろくでもない奴に出会うこともある。自分ではどうにも出来ない時もある。そんな時は曲の中でぶっ殺してもらえる。だから、大丈夫。生きていける。バンドとかと同様のクリープハイプの代表作になるのだろうな、と思う大切な曲。

ふぁー。
やっぱり私には難しかったけど、書き切った!
尾崎さんに届くといいな。
ありがとうございました。メリークリスマス★
いつもありがとうございます。
いつまでもありがとうございます。
良いお年をお迎えください。















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