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自分史上最大のピンチ、と問われたならば

これは簡単。もう決め打ちで決めてるやつ。

「一人暮らしの時に超必殺技級のギックリ腰で動けなくなって孤独死しかけた時」。 

実際には台所だったんだけどね


いや、マジでよ。本気と書いてマジでよ。金融と書いてリキでよ。
ギックリ腰で人は●ぬのかと。始めて知ったのよ。
 
正確に言うなら、身動きが取れなくなったのね。
四つん這いの状態から、痛みで腕も足も動かせない。もう明らかに何かが壊れているのがわかる。
動かそうとすると、腰に激痛が走る感じ。
 
これを何かに例えようとして考えたんだけど、
例えば山で滑落して動けなくなっちゃった、って人。よくアンビリバボー的再現ドラマでありますよね。
あんな感じ。
そう、言うたら家の中で遭難した感じ。
その時1Kだったけど。
大泉学園の徒歩30分くらいの物件だったけど。…字面だけ見ると遭難してもおかしくないな。

この家はベランダで鳩が卵を産むことでもおなじみの家だったんですが。そのまえに馴染んでんじゃねえよって話ですが。
そのあと一週間くらいは満足に動けなかったような記憶があるんですが、
ベランダ越しに鳩が

「大丈夫か?」

とか、

「あの時母があなたに出産を許された鳩です」
 
とか
 
そんな幻聴が聞こえてくるくらい苦しかったかどうかも、もう思い出せないですが。


====


まあなんやかんや言っても、一般的なピンチと言ったらやはり「生命の危機」になった時とかですかね。
他にはものすごい恥をかきそうになったとか。交通事故とかが多いんですかね。

朝倉未来みたいに「銃口を向けられた」とかそんな激強カード、普通に生活してたら無いですしね。


それで言うと高校生の時に、同級生のキンポ(注:ニックネーム)君から聞いた話が未だに記憶に残ってるんですが、
「冒険野郎マクガイバー」っていうアメリカの連ドラの最終回?かなんかで、
爆弾についた赤と青のコードのどっちを切るか…っていうおなじみのシーンが出たらしいんですね。

んで、そこで普通なら1秒前とか3秒前とかに「ええい赤だ!」つってプッチーンと切って、
カウント止まる→汗噴き出る みたいなのがお約束と言いますか、様式美じゃないですか。
まあ99.9%はそうですよね。なんなら安心して見てられるレベルですよね。
 
ところが彼曰くの最終回で、マクガイバーさんはそれを切って、
マジで爆発したらしいです。
いや本気と書いてマジで。真剣と書いてマジで。ミナミと書いてリキで。
爆発したらしいんですよ。

しかもガイバー(↑)さんというか、ナレーションがこういう感じだったらしいんです。
あくまで僕がキンポ君に聞いた記憶ですが:

「かくしてマクガイバーは爆発に巻き込まれた。
 もし、彼が生きていて、この時のことを思い出したならば、きっとこう言うだろう。
 『いやぁ~、あの時は死ぬかと思ったね』」


いやマジかと。本気と書いてマジかと。哀しい川を翔ぶと書いて翔かと。
もうそんなの絶対に見たいじゃないですか。
で、この話をですね。そこから十数年経ってから、マクガイバーのことを知っている人に聞いたことがあったんです。
そうしたら衝撃の答えが返ってきました。

「マクガイバーにそんなエピソードは無い。
 その後、マクガイバーの息子が出てくる話まで知っているけど、そのエンディングはどのシーズンにも無い。
 聞いたことがない」
 
 
………………え!?

じゃオレが聞いたあのエピソードはなんだったの!?キンポの記憶違い?
よくある話で、実は別の洋ドラだった?
 
なので、半ば僕の中では都市伝説化してましてですね。
いつか深夜の馬鹿力の空脳コーナーに送りたいと思って………はいないんですけど。
見たいんですよね。


なので、僕は腰痛のことを聞かれて、どうだった?ともし聞かれたら。
いや、聞かれたことはないし聞かれることは決して無いとは思いますが。
こう答えようと思ってるんです。


「いや~、あの時は死ぬかと思ったね」

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