好きなことで生きていく
最近読んだ本でこんなフレーズがあった。「なりたいものと向いているものは違うのだ。」僕は子供のころ、サッカー選手になることが夢だった。夢というかそうなることが必然だと思っていた。24歳になった今、僕は何者でもない。就活が全く上手くいかないからだ。2年連続で内定が1つもない。2年間で50社は受けただろう。全部ダメだった。自分に何かしらの欠陥があることは間違いないのであろう。でも僕は自分の顔に自信があるし、身長も高いし、性格も思いやりにあふれていて素敵だと思っている。でも内定がない。そんな状況なのに落ち込んでない自分がいる。さすがに全く落ち込んでないといったらウソになるが、自殺を考えたこともないし、吐き気を催したりもしない。就活に対する熱意が周りと全く違ったのだ。僕はサッカー選手という夢を自分で勝手に諦め、ただ周りに流されて生きてきた。大学で学びたいこと、やりたいことなど何一つないのに周りがやっているから当たり前のように大学受験をし、失敗して浪人し、また勉強をし直して志望校ではない大学に入った。適当に遊んでバイトして、特に学びたいこともなかったのにゼミに入った。そして周りが就活をするから僕も就活をした。危機感を感じて留学に行く友人もいたが、僕は時間の無駄だと思って就活した。就活ではガクチカというものが必要になる。たいして頑張ったことはなかったが無理やり真偽が曖昧なガクチカを作り上げた。面接やESを友人と添削しあいながら企業にエントリーし、面接を淡々と受けた。僕は面接に苦手意識はなく、どちらかといえば得意な方だったからいけるだろうと高をくくっていた。しかし気づけば内定が出ない。周りの友人は有名企業にどんどん就職していく。僕はすごく居心地が悪くなった。でも必死こいて就活を再開することはなかった。就活2年目も淡々と就活をこなした。そして今年も就活が失敗に終わった。最近自分がみじめに思えてくる時がある。口だけが達者になっていく。社会人になってやりたいことはあるし、やりたいことがやれそうな中小企業もいくつか受けた。アルバイトも申し込んだ。すべてダメだった。自分は何のために生まれてきたのか。本当にやりたいことは何なのか。どんな人生を送りたいのか。今、周りに頼らなくても自分で動き出せば何とかなる時代だ。僕もやってみたいことはある。ただ、コネも実力も勇気もない。だから動き出せない。そんな時、数少ない友人の一人から柄にもなく熱い言葉をもらった。「もしやりたいことがあるなら行動した方がいい。俺たちは誰も笑ったりしないし、サポートする。社会人になった俺達こそ逃げた側なんだ。」これを言われた時、自分は幸せだと思った。だから今回自分の恥ずかしいところをネットにさらけ出そうと思って筆を執った。成功しなくても好きなことをやろう。向いてなければやめればいい。最後に親にはこんな歳になってまで迷惑をかけているけど本当に感謝している。