EPL第17節 サウサンプトンVSリバプール
あけましておめでとうございます。
年末はバタバタしてしまい、久しぶりの投稿になります。
今年も自分なりの目線でプレミアリーグの解説をしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
さて、結果はご存知の通り1-0でセインツが勝利。リバプールを倒したハーゼンヒュットル監督の泣き崩れるシーンは印象的だった。
サウサンプトンは守備にすごく集中力があり、ゴールエリア最後の最後てま全ての攻撃をシャットアウトしていた。後半は少し攻め込まれ、危ないシーンが目立ったが非常に堅い守備で封じ込んだ。
特にサウサンプトンで目立ったのはアームストロング、スティーブンズ、ジェネポ、ウォードプラウズの4人だ。ジェネポは残念ながら負傷交代してしまったが右サイドへのプレスはもちろん、中に絞ってリバプールの中盤に対しても非常に早く厳しいチェックをしており、リバプールは厄介に感じていただろう。アームストロングはロバートソンを封じ込めていたと思う。一対一も負けなかったし、攻撃にもよく参加していた。ラストパスのタイミングが遅いのがもったいないと感じた。スティーブンズはヴェスターゴーア負傷により出場機会を得ていたがこの試合MVP級の活躍だった。ゴール前で体を張ってシュートブロックを何回もし、裏のスペースもシャットアウトしていた。素晴らしいプレーだった。そしてウォードプラウズ。アシストはもちろんだが、守備意識が抜群に高い。必ず自陣深くまで戻りリバプールのクロスに走り込んでくる選手に対してしっかりマークしシュートを打たせなかった。
リバプールはここ最近攻撃陣が不調だが、決して噛み合っていないわけではない。相手の引いて守る戦術に対応出来ていないだけだ。だからこそ後半アレクサンダーアーノルドを下げ、ミルナーを投入した意図がわからない。アーノルドやチアゴ、ヘンダーソンを中盤に置いて、ひたすらこぼれ球をミドルで狙う戦術に切り替えるべきだったと思う。
あと気になったプレーが一つ。前半終了間際ロバートソンが前に持ち出すもアームストロングにボールを奪われてから始まったサウサンプトンのビルドアップ。一度左に展開するもリバプールが連動して右サイドに移動したためスペースがなくなり一度後ろに下げた。そこに対し、ワイナルダムがプレスに行く。ワイナルダムが最前線に出たため左インサイドハーフが空く。そこにチアゴがプレスに行く。チアゴがプレスに行ったので中盤にスペースが一瞬できた。そこをサウサンプトンは見逃さなかった。アームストロングに縦パスをつけ、ウォードプラウズに落とす。そしてウォードプラウズがロバートソンの裏にスルーパスを出してチャンスを演出した。中盤でフリーで受けたウォードプラウズにワイナルダムは間に合わなかったが、オックスレイドチェンバレンの位置に私は疑問を抱いた。チェンバレンは前半右のインサイドハーフでプレーしていた。そしてこの時中盤に絞っていたが、ワイナルダム、チアゴのプレスに対して全く準備していなかった。オックスレイドチェンバレンがしっかり味方の動きを見て、チアゴのカバーに入れていればウォードプラウズに前を向いてプレーさせることは防げていただろう。
リバプールがセインツに勝てなかった理由の一つに守備の連動性の差があると感じた試合だった。
首位陥落のピンチになったがこれからの巻き返しに期待したい。