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煩悩断せずして涅槃に入る 3年 大野想二郎

平素よりお世話になっております。横浜国立大学教育学部3年の大野想二郎です。
はじめに、多くの皆さんに横国サッカー部のYoutubeチャンネルをご覧いただいていて、感謝の気持ちでいっぱいです。私の管轄ではなくなりますが、今後とも応援してくださると幸いです。

さて、今年もやってまいりました部員ブログのシーズン。チームメイトの多くにとっては嫌なイベントだそうですが、自己顕示欲の塊たる私にとっては、もはや部員ブログを書くために部活に所属しているといっても過言ではないくらい楽しみなイベントです。いかに自身の文才を誇示するか、この一年間ずっと考えてきました。
今ここまで読んでくださった人の多くはこう思ったのではないでしょうか。

「その割にこのバカ丸出しのタイトルはなんだ」と。

去年のブログで書いたように「人生はギャンブルだ!」と題して競馬について熱く語るもよし、近藤快正の昨年のブログ(本当に傑作なのでぜひ皆さん読んでみてください。リンク張っておきます。)のように物語風に書くもよし、とりわけ我々3年生は首脳学年を終え、このまま引退するか4年生まで続けるかという大きな選択が迫っていることもあり、このテーマを村上春樹風の文章に乗せてノーベル文学賞間違いなしの大長編を作ってやるつもりでした。実際プロローグまで書き終えてました。一晩寝かせて改めて見ても、ふふん、我ながらよくできた文章だ、と自賛するほどにはよくできたプロローグが。
しかしあることをきっかけに、それ以降の文章が全く進まなくなりました。書きたかった文章がひどくどうでもいい存在に思え、それどころか、私が今まで培ってきた価値観だとか、物事に対する意味づけだとか、それら全てに違う意味が与えられるか、あるいはまったく無価値のものに変わってしまいました。しかしそれはアイデンティティの喪失などでは決してなく、まるで垢まみれの服を一斉に洗濯してしまった時のような鮮やかで爽やかな変貌でした。


そう、なんと大野想二郎、彼女ができたのです。まず世界で一番かわいいのはもちろん、思わず性善説を信じたくなるなるほど優しく、こんなブログを書いても許してくれる海のような心を持っている、私にはもったいないほどの素敵な女性です。失礼にもお前らはそんな子と俺が付き合ったことに驚いていやがったが、正直一番驚いたのは私自身です。
「恋はいつでもハリケーン!!」とはイーストブルーに伝わることわざですが、まさにその通りであると身をもって体感しました。今までため込んだアイデアをすべて捨て去り、勢いのままに私は今筆を走らせています。やがて黒歴史になって、夜布団の中で一人身悶えることも、うわぁ…調子に乗ってる…と皆さんからドン引かれプラウザバッグされることも覚悟の上!!!
そんなことは百も承知です。それでも私は書かなければならない。私のサッカーの現状において、あるいは引退するかどうかの決断において、この出来事について触れずに語るのはもはや不可能な域に到達しています。
なぜなら彼女と出会ってから、私は今までにないほど絶好調だからです。本当に調子がいい。多摩川の河川敷を走る自転車のスピードが自然と速くなっていく。ヒットチャートを上がっては落ちていく無害なポップソングも有機的に耳に入ってくる。テーマソングは小林明子『恋に落ちて-Fall in love-』。ラヴソングの歌詞に初めて共感できる。筋トレも捗る。ラクトアイスを我慢してガリガリ君に手が伸びる。部屋をきれいに維持したい。朝早く起きたい。人にやさしくありたい。脳から手先に至るまですべての細胞が躍動しているのが実感できます。これを絶好調と呼ばずにどう表現すればいいのか、私にはわかりません。
それはサッカー部での活動において最も発揮されています。今はとにかく頑張りたい。少しでもいいプレーができるよう、少しでも試合で活躍できるよう、少しでも上のカテゴリーに行けるよう、私の細胞が躍動することをやめません。徐々にゴールという結果にもつながってきました。
絶対に3年生で引退してやると思っていた私の心は、彼女のたった一言によってあっさりと覆されました。

「私、頑張っている人が好き。あとマッチョ。」

そして私は思い出しました。私が頭真っピンクの超弩級恋愛脳だったことを。私の細胞はすべて煩悩によってのみ動かされるということを。

 今思えば、中学時代の体育祭や合唱コンでのでしゃばりも、受験勉強も、高校時代、壁に向かってひたすらボールをけり続けたのも、当時好きだった子にかっこいい姿を見せたいという根源的な欲求から始まっていたのでした。はっきり言って見当違いも甚だしい。努力の方向性が意味わからない。もっと他にやることあっただろうと、突っ込まずにはいられません。

でもそれで今の俺がいる。

馬鹿みたいにサッカーをやって、まだ馬鹿みたいにサッカーを続けようとしている大野想二郎がいる。好きな子にかっこいい姿を見せるためだけに、朝4時に泥のように這いつくばって起きて、汗だくで周囲に煙たがれて、ランメニュー後に隅っこでぶっ倒れてる全くかっこよくない大野想二郎がいる。やっぱり努力の方向性が正しいとは思えません。こんな文章をブログに残してしまったことを、そしてもう1シーズンサッカーをつづける選択をしたことを、激しく後悔する日が来るのでしょう。けどしょうがないじゃないか。

「恋はいつでもハリケーン!!」なのだから。

おわりに
 ブラウザバックせずに最後まで読んでいただきありがとうございます。来年もこんなバカ丸出しブログが書けるよう、私生活ともに精進してまいりたいと思います。もし鬱ブログを書いていたら、察して、慰めてください。
 貴方が私のエネルギーになっています。いつもありがとう。連日の休みとか全くないクソ部活とそこに所属するクソ彼氏だけど、いつか試合に呼べるよう頑張るから、応援お願いします。

2025年、大野想二郎の進撃を乞うご期待ください!!


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