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世界を楽しくした挑戦 3年 岡優翔

平素よりお世話になっております。
今回部員ブログを務めさせていただく横浜国立大学経営学部3年の岡優翔です。自分のサッカー人生を振り返る部員ブログを書こうと思っていたのですが2800字くらい書いたところで没になりました。書きたいことを書きまくっているうちに話があっちこっち行ってしまい着地が見えなかったからです。
そのため今回のブログではサッカーチームの組織について首脳学年を経験して思ったことを書こうと思います。拙い文章ですがよろしくお願いします。


皆さんの好きなサッカーチームはありますか?
僕はFCリバプール。マネサラーフィルミーノの3トップに魅了されファンになりました。死ぬまでに一度はアンフィールドに行ってみたいです。
リバプールはクロップ招聘から今に至るまで毎年リーグ優勝候補としてプレミアリーグに君臨しています。
ではなぜリバプールは強くなったのか?
サラー、ファンダイク、アリソンが来たから。クロップが来たから。間違えではないですがもう一歩踏み込んでみましょう。FSGグループがリバプールを買収しオーナーとなったから。でしょう。順位を見ても収支を見ても2010年から右肩上がりになっています。収支が上がったためお金を使い、いい選手を獲得できた。いい監督を招聘できたという因果関係です。
以下持論です。
プロスポーツクラブというのはお金を使えるほど強くなれるとは限らないがそこにはある程度一定の相関があります。規模が大きく、強いスポーツクラブは大きく分けて2種類のタイプがあります。
1つ目は上記のように経営がうまくいっていて収入を上げそのお金を強化に使うタイプ。
2つ目は金満オーナーがお金(私財)を投入し強化するタイプ。


ここまでの話でサッカーチームにおけるお金の重要性をわかったのではないでしょうか。
おいおい、こんな話横国サッカー部には関係ないよと思うかもしれません。私たちにはお金を使って選手を獲得するという行為はできません。中東オーナーのようなオイルマネーもありません。でもプロのサッカーチームのオーナーや強化担当者から学べることは多くあります。それをどう大学サッカーに落とし込むかが大事だと思います。
YNUFCのオーナーは誰でしょう?お金を調達する試み、どう使うかを決めているのは誰でしょう。
首脳学年です。
首脳学年はチームを運営し意思決定も行っていてやっていることはオーナーと変わりません。
例えば首脳学年が
「今のチームに足りないのはゲーム内での駆け引きだから麻雀で駆け引きや押し引きを覚えよう」
と意見がまとまると麻雀が練習メニューに入り雀卓、牌を買うのにお金をかけます。他の学年からは不満が出てもこの決定を覆すことはできません。従わないことはできますが。
首脳学年はお金をどう使うかの決定権があり実際に大きなお金を動かす責任感は今年運営に関わることで大きく感じました。
客観的にみるとYNUFCは毎年オーナーが変わるチーム。
これでは毎年方向性が変わって安定した運営や長期的な強化ができないと外部からは思われるかもしれません。が、僕はめちゃくちゃなことを言う首脳陣を3年間の中で見たことがなかったし特に今季の首脳陣の考え方はあることに基づいていると感じました。
それは理念です。
YNUFCには世界を楽しくする挑戦という理念がある。
これがあるから行くべき方向を見失わず歩みを進めることができる。
首脳陣が毎年変わるなかで持続的な成長をするためには本当に大切なものだと実感しました。
私は首脳学年のチームを運営するという立場においてこの組織における理念を首脳学年(オーナー)のための指針と解釈し、首脳学年は理念のもとチームを運営(経営)し強くする使命がある。
と考え今季首脳学年の仕事を行いました。
企画課課長の僕は新歓担当。人材の獲得といういわば直接的な補強担当のようなポジションです。今年は、組織をより強固なものにしていきたい。運営面でも大きくしたい。という目標の下で新歓を行いました。今年は素晴らしいプレーヤーに加え優秀なスタッフも多く入部してくれました。1年生のみんな、本当にありがとう。スタッフのみんなの働きは組織の強化、拡大に貢献してくれていると強く感じます。プレーヤーのみんなもサッカーをピッチ上で表現しようと一人一人が本当に頑張っていたと思います。
また今年は将来的な入部に繋がってくれればいいなと思い高校生への説明会を多く開催しました。僕たちの代には入学した時点でサッカー部に入ることを決めていた人が多かったので高校生に認知してもらうことが入部に一番つながるのではないかと考えたからです。あとお金を獲得する試みも企画しています。


僕は理念のもと自分がオーナーの立場で一年という期間で何ができるか考え、お金と人材に重きを置いて活動しました。この活動が来年以降さらに発展しよりチームの基盤強化へ貢献できることを期待しています。
チームを強化する方法や手段はこれだけではありません。例えばOBの方々による協力はチームの結束を強くします。YoutubeをはじめSNS活動はチームの認知に、ピッチ上でいいプレーを見せることが憧れて入ってくる選手の獲得に繋がります。練習の質を高める、的確なアドバイスができる選手はチームの現有戦力の強化に貢献できます。チームを強くする方法は細かく分けるとたくさんあります。今年は同期のみんなが無意識のうちに理念のもと首脳学年の仕事ができていたと思います。
これをもっともっと突き詰めていったら、それぞれがそれぞれにできることをしたら、もっと強く、魅力のあるチームになると思います。


首脳学年の仕事を通してスポンサー様、OBの方々をはじめ応援してくださっている方々のご協力のもと私たちの活動が成り立っていることをより実感しました。いつも本当にありがとうございます。


最後に
原点は公園サッカー、暗くなるまで友達と、時には一人で壁や縁石、電柱を使って楽しんだ。
今でも思い出せる小学生のころの初ゴール。
中学生時代にはサッカー人生で一番勝った経験と、人生最悪の体験と、自分自身の弱さを痛感した。自分のサッカーの礎でもある「考えてプレーする」をはじめ多くの価値観、考え方を形成した。
高校生時代は迷いながらのサッカー。これまでやってきたサッカーと全く変わり、困惑し楽しくなくなった。自分と監督との主張がぶつかり合うこともあった。勉強にも追われサッカーだけをしているわけにもいかなかった。長期の怪我を何度も経験し結局足首の感覚や動きの速さは戻ることはなかった。正直、今、高校時代のサッカーをやり直せるならやり直したいと思うほど悔いが残っている。
大学生でもサッカー。1年生。環境が素晴らしく毎日が本当に楽しかった。2年生。怪我が多くなってきて、自分の技術の積み上げがほとんど感じれない日々。Bチームの朝練で同学年が自分一人の時もあった。きつかった。3年生。開幕に大きく出遅れなんとかコンディションを上げた5月末にまた離脱。6月はAに上がることを確信していたがけが人入り。正直、入部したときに描いた「Aチームで活躍し勝ちに導く」目標はこのとき諦めた。7,8月。Bチームの活動は素晴らしくとても充実した時間を過ごせた。何とか勝ちを取れないかとセットプレーも工夫をした。勝ちきれないことが本当に悔しかった。9月から最終節。Aに入ることができたが長谷工ユニを着てピッチに立つことは最後までできなかった。
しかし個人結果、チーム結果には後悔しているがやってきたことに後悔はしていない。
大学までサッカーをすることができて本当に幸せだった。
サッカー人生に関わってくれたすべての人、本当にありがとう。

岡優翔

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