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「理由」 3年上杉歩己

平素よりお世話になっております。理工学部化学・生命系学科化学EP3年の上杉歩己と申します。以前部員ブログを書いてから約2年が経ったと考えると時の流れを感じます。このように文章を書くのは久しぶりなので、読み辛い点も多々あると思いますが、是非最後までお付き合いいただけたら大変嬉しく思います。 

まず、前回書いたブログの「万年Bチーム」で私は「本気」でサッカーに取り組んで、今までのサッカー人生でずっとBチームにいる自分を変えたい、という思いを表現しました。そこから2年経って現状未だAチームに関わることは疎か、先日行われたサタデーリーグのチャンピオンシップに出場するB1チームにも関わることができませんでした。 
ただ、自分が毎回の練習を「本気」で取り組んでいたかと聞かれたら私は迷わず、胸を張って「はい。」と答えることができる自信があります。それだけ今年は首脳学年である3年生としてサッカーに本気で向き合って仲間とぶつかり合ってきたつもりです。 
ここで、私たちの横浜国立大学体育会サッカー部では、3年生のこの時期に1つの大きな問題が生じます。それが、3年で引退するか、もう1年続けて4年で引退するのかということです。この制度の良し悪しは一旦置いておくとして、私たち3年生はこの代替わりの時期に決断を迫られるわけです。 
私個人の話からさせていただくと、考える間もなく来年も続けることを決めました。ここで今回のブログタイトルである「理由」に立ち返らせていただきます。 

みなさんは、何か決断を迫られた時、必ずと言っていいほど理由を求められると思います。それは単純な話で、その決断に至るにあたってなんとなくで決めていいものは社会にはほとんどないからです。社会人になった時の仕事で考えるならそれは当たり前のことだし、現在行っている就職活動でも、志望理由だとか、その業界を選んだ理由だとかをよく聞かれます。その度に、成長がしたいからです!だとか御社の企業理念に非常に共感したためです!だとか答えているわけですが、それは果たして本当の「理由」なのでしょうか。 
勝手な私の持論ですが、何かを決断するにあたって、その理由を考える時は理性的に物事を考えると思います。仮に、私が来年も続ける理由としては、まだAチームに絡むことができていないからという理由と、Aチームに絡めないとしても、サタデーリーグで結果を残したいからという理由があります。この2つの理由は私が当初から掲げている目標や今年できなかったことを来年こそは達成したい、というように理性的に考えた上で出てきたものです。もちろんこの2つが嘘であるはずはないです。間違いなく、私自身、万年Bチームを卒業したいし、サタデーリーグでも活躍して結果を残したかったと思っています。 
ただ、本当に私が来年もサッカーをし続けたいと思う「理由」はサッカーが好きだからです。もしそうでなければ、小学生で鬼のような監督に死ぬほど走らされたり、中学生でやる気のないチームメイトに対して人生で初めて本気で怒ったり、高校生で伝統ある強豪校の中で混ざってチームで1番下手くそで仲間から罵声をかけられながらも最後まで辞めなかったり、3年から4年になる時にBチームに自分以外誰一人いないかもしれないという状況で考える間もなく残るということを決断することはないでしょう。 
つまり、ここまで色々思い出話をしてきましたが、私が言いたいのは本当の「理由」には感情が先行しているはずだということです。人間は動物の中で唯一理性があると言われている生き物なので、仕方がないことではありますが、何かを考える以上、絶対に先行するのは感情だと私は思います。だからみなさんには何かを決断する時には直感を大事にしてほしいです。そして、自分の考える本当の「理由」に嘘をつかないでほしいと思います。それが良い方向に向かうか、そうでないかは置いておいて、間違いなくその方が後悔はないと思います。後悔先に立たずというように、巻き戻ることのない時間の中で生きる私たちは後悔してしまうと取り返すことができなくなります。来年の1月で21になる若者の戯言かもしれませんが、この考えがどこかの誰か1人にでも伝わって、成功に繋がれば嬉しいなと思います。 

改めて、私は来年も1年間横国サッカー部の一員として全力で努力して、自分の目標、部の目標に向かっていきます。現1.2年生は残り1年間よろしくお願いします。 
そして、そんな私と一緒にサッカーをしてくれる同期が少しでも多かったら嬉しいなと個人的には思っています。 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。これからも挑戦を続けていく横浜国立大学体育会サッカー部の応援の程よろしくお願いします。

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