最終学年企画~春樹を指導する会~
この企画では、今季ラストシーズンを迎える4年生が4チームに分かれ、各テーマごとに語り尽くしていきます!!
第2弾は「春樹を指導する会」です。
昨年度、幹部としての役職を全うした2人が、
最も心が若いとされる山本春樹を指導する…かと思いきや反撃もあり?
個々の視点から組織のあり方を学んだ4年間。
是非ご一読ください。
左から順に本日のメンバーを紹介していきます。
竹田光太郎(元主務/光陵)×山本春樹(元管理係/攻玉社)×沖綾(元主将/桜丘)
春樹さんに指導したいことは?
―昨年度幹部を務めたお二人(沖・竹田さん)からみて、春樹さんに指導したいことはありますか?
竹田:特に指導する立場ではないけど「練習態度」かな。普通にやればできるのに気分でやらないのよ。でも、やんないって言ってもやるのよ。やる気なくてもできるからそれが本当に春樹らしい。
山本:頷く。でも俺は結構サタデーリーグには熱を注いでるよ。みんなは県リーグじゃん。
サタデーに出たいってのは俺の中で隠された想いかな。
竹田:そうこういうとこ!
竹田:性格は変わらないってことを4年間で学んだね
沖:確かに
竹田:俺と沖が育った環境でこのタイプ(春樹)がいなかったから~
―春樹さん反撃はありますか?
山本 :たけ(竹田)は「謝れないサイコパス」
全員:えっ??
山本 :エピソードあるのよ。雨の日ってみんな荷物が濡れないように倉庫に入れるじゃん。みんな自分の荷物は濡れないって安心のもとボール蹴りに行くじゃん。
全員 :うんうん。
山本 :でも、たけは遅れてやってきて、普通に自分の荷物と他の人の荷物を置き変えるのよ。
竹田 :やってないわ〜
山本 :いや、見てたもん。それでほんとにサイコなんだなって思った。
ーなるほど。沖さんに指導したいことは??
山本 :沖はチームの核だからこそ「怒った時ほど冷静に」ってことですね。他のメンバーの気持ちも考えながら心は熱く頭は冷静にってことですかね。
沖 :頑張ります。
ぶっちゃけ今だから言えることは?
沖 :春樹が管理係で移動着の素材が有機コットンになっててテンパってる姿が印象に残ってますね。
ーと、言われていますが、春樹さん
山本 :それに関しては本当に申し訳ない。20万ぐらいの発注ミスで〜本当に焦りました。最初は自分が悪いと思ってたんだけど、確認してもらった俺の上(寺村)のせいなんじゃないか?って思ったりしてましたね。
沖 :最初見た時どう思ったの??
山本 :ヤッベェ〜だよ。借りてきてみたんだけど本当ダサくて。本当に申し訳なかった。
沖 :愛用している人少ないよね。貴司とはるひこぐらい?
竹田 :なんできてないかって言うと春樹が原因。
ーと、ぶっちゃけられましたが、春樹さんの今だから言えることは??
山本 :1年生のとき家庭の事情で3日間休んで、同期とかには何も言ってなかったんだけど、連絡しないとじゃん主将に。「旅行で休みます」って伝えると、その時の主将(成史くん)から熱い文章が送られてきたことですかね。
全員:よく正直に送ったな!笑
山本 :まーうん。
台湾旅行だったんだけど、有名なランタン飛ばすやつあるじゃん!その時…
続きはご本人までお聞きください。
横国サッカー部の忘れられない瞬間は?
竹田 :昨年度の関東への挑戦を逃したって時。自分がリーダーを務める組織でサッカーで結果を残したのに運営のミスで関東大会に出場出来なかったってのは、人生で一番「終わった」って思った瞬間かな。
ー真っ先に感じたことはなんでしたか?
竹田 :どうにかしよう!ってこと。まだ出れる可能性はあるんじゃないかと思って、夜にわかったんだけど次の日の朝練では全体に報告できるようにはしたかな。
山本 :俺も朝練でその話を聞いた時に最初はそんな深刻じゃないと思ってたけど、一史君や和真君の表情を見て重大さがわかった。
竹田 :でもその日のうちに出れないことが分かってそこからがきつかった。最後まで残ってくれた4年生はもちろんたくさんの関係者が関わってるので「申し訳ない」って言葉しか出なかった。
山本 :沖はどのタイミングで知ったの?
沖 :まさかの参入戦の組み合わせ抽選会の日。
全員:え、その日なの。
沖 :そう。月曜日がオフでゆっくりしてたら、まさかの柊太郎から連絡があって、そのあと川田さん(OB)も巻き込んでずっとミーティングしたね。
ーそんな流れがあったんですね。
沖 :1年間チームでやってきて「県リーグ優勝」が最低条件の状況だったから、ここからがスタートって時に虚無感がすごかった。OBの方々の支援やスポンサーとの契約もあったから、「もしかすると後輩たちに何も残せない。むしろマイナスになるかもしれない」って現実があることが正直、怖かった。
ーそこから学んだことや感じたことはありますか?
沖 :本当に自分達が窮地に立った時に向き合ってくれる人とそうじゃない人がいるってこと。俺は「苦しい時に支える側にまわりたい」って思えるようになったかな。
竹田 :これからいくらでも失敗はするかもしれないけど、70人のチームを背負った失敗って学生のうちってそうないと思うのよ。だから重みのある失敗を経験できて、周囲のサポートのありがたさを実感したことかな。
今の部活に感じることは?
沖 :組織としての一員であることの自覚を持つこと。
春樹みたいに個人としての目標を掲げてる人が結構多いかも。
県リーグの途中出場よりも、サタデーのスタメンの方がみんなイキイキしてるから。
山本 :うん。サタデーの方がやりがいを感じるから目標にしやすいってのがあるかも。自分からやれる(主導権を握れる)ことが多いからね。
沖 :どうしたら全員が上を目指してる環境が作れるのかな。
山本 :絶対コロナのせい!コロナ前は練習後全員で県リーグの応援行ってたじゃん!あの時は県リーグガチでカッケェって思ってた。
全員:確かに。
沖 :あー逆に、俺らがサタデー出てた時代も先輩たち練習前に早く来て応援してくれてたね。俺らから変わんないとってのもあるね。
竹田 :今はシーズン中とコロナがあるから難しいけどもっとAチームの人と関わる機会があるといいのかもね!!
山本 :うん。絶対そう!カテゴリーなしの日があると結構刺激受けること多いかも!!
ーAチームの試合を直接見る環境を作ることがBチームのモチベーションに繋がる可能性があるかもしれないです。
後輩へ伝えたいことは?
―先程も触れましたが、後輩へ伝えたいことはなんですか。
山本 :真面目な人が本当に多くて、サッカーに対しても熱い思いを持ってる人が沢山いる方がいいんだけど、重い話をしてる時でも雰囲気を明るくできる人がいると更に面白いかなと!
沖 :学生主体のサッカー部でまだ発展途上の環境で、リスクとか考えすぎないで、いろんなことにチャレンジして欲しいなって思います。自分達が社会人になったら結果しか見れないので結果で自分達に示して欲しい。
竹田 :サッカー部っていい意味で勝手に動かしていい組織で、70人背負った失敗もしたけど、理念に沿った自分達なりの「色」を出して欲しいなと。大学サッカー界、スポーツ界に新たな風を作って欲しいなって思います。
ラストシーズンへの抱負
竹田 :「去年達成できなかったことを達成したい」
体のコンディションも含めて、今はサッカーに全力で集中したい。
山本 :「チャンピオンシップ勝ち切りたい」
沖 :「プレーオフで横国サッカーをすること」
自分達がどれぐらい通用するかわからないけど、結果を残して引退したい。
第2弾は、昨年度チームを支えた2人と楽観主義の春樹さんが個々の視点から組織としてのあり方、内に秘めた思いを語ってくれました。
貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございました。
最終学年企画も折り返しとなりました。お楽しみに!
司会:冨岡清花
編集:滝本起子