「大学サッカーで得たもの」 4年 山﨑裕星
お世話になっております。
今年も無事、弊部Youtube『INSIDE YNU―合宿編―』のサムネを飾らせていただきました。
横浜国立大学教育学部4年の山﨑裕星です。
これで5回目のブログ作成になります。過去作も是非ご覧ください。
5作目ですが、YNU恒例企画『武岡と山﨑、結局どっちがかっこいい?』について下書きしてみたのですが、書いているうちに原の鋭い視線とキツめの関西弁が脳裏にチラついてきたので真面目に書くことにします。(下書きの残骸として、表紙の写真を残しておきます。)
さて、今作を書くにあたり、弊部に限らず、様々な人の引退ブログを読んでみました。
そこで多く書いてあったのが以下2つです。
①大学サッカーを続けた理由
⇒プロになるため、高校サッカーの悔しさを晴らすため、実力をのばすため、…
②大学サッカーで得た価値
⇒努力は報われるということ、サッカーを楽しむ重要性、自分の役割を見つけること、…
引退ブログには4年間をかけた様々な思いや境遇が載っています。
これから引退まで時間が残されている1年生も、来期のチーム作りに悩める2年生も、引退か悩める3年生も、是非読んでみてください。
他人の話はこれくらいにして、①と②について自分のことを振り返ってみようと思います。
入部当初を思い返すと、当然のことながら「Aチームに入りたい」「長谷工ユニを着てみたい」そんな向上心を持って入部しました。
自分の心の中でも、やはり部活を続ける以上、自分の実力をのばし、より上のカテゴリーで出ることが正義であり、価値だと思っていました。
部員ブログを書くたびに皆さんもその気持ちを改めて整理する機会となるのではないでしょうか。
そして改めて部員ブログの時期が回ってきて「なんでサッカーをしているのか」と今問われたとき、昔のような「Aチームに入りたいから」よりももっと先に、鮮明に、瞬時に出る解答があります。
それは『一緒にサッカーをするメンバーで最高の瞬間を味わいたいから』です。
「一緒にサッカーをするメンバーで」というところについてですが、昔のように「Aチームで」というこだわりから、「今一緒にサッカーをしている仲間と」に変わりました。
もちろんそれが長谷工ユニを着て、スタメンに定着して、みんなに応援されて、試合に出場できればそれほど最高なことはないでしょうが、自分にとって、サタデーリーグだろうが練習試合だろうが、Bチームだから価値が無いということは全くなく、Aチームで活躍することとは別のベクトルで、それもまた同じくらい価値があると感じています。
Aチームにいるだけがすべてではない。
今一緒にサッカーをやっているメンバーで、最高の瞬間を味わいたい。
私にとって、それが②大学サッカーで得た価値なような気がしました。(とはいえ、それは現状の自分が見出している価値であり、当然Aチームで活躍する楽しさや価値もあるし、またそれを味わってみたかったなと常々感じます。)
また、大学サッカーを通じて得た価値は、私生活にまで影響を及ぼすようになりました。
バイトや研究、ボランティアなども、メンバーを重視するように、特に就活では何をするかより誰と働くかを軸として活動していました。(結果素敵なメンバーと働ける会社に出会えたのですが、色々ありました。)
また、弊部の活動で言えば主務として新たな繋がりを増やし、最高のメンバーで成果を出すということを軸に取り組んでいました。(この辺については、4作目である「役職ブログ―主務編―」もご覧下さい。)
この引退ブログを作成するにあたって、一部からは「生ぬるい」「それならサッカーをやるな」と意見をもらうこともあると思います。
とはいえ、初めに書いたように、サッカーをやる理由は人それぞれ、それを通じて得る価値も人それぞれ。大学サッカーが自分にもたらしてくれたものは、サッカースキル以上に自分の人生にとって大切なものだったのではないかと感じています。
入部当初では到底考えられなかった、スポーツを通じた新しい視点での価値です。
当然、Aチームに入ることはできなかった悔しさや情けなさが無いわけではなく、それらは一旦、心の奥底にしまって過ごしています。
それよりも今やるべきことは、残された3週間くらいの期間の中で、
『このメンバーと、あの素晴らしいサッカー環境で、1つのボールをつなぐことができる楽しさや喜びを共有しながら全力で取り組もう』
そんなことを考えながら毎日部活に向かうようにしています。
悔しさや情けなさを晴らすのは次の舞台ですかね、分かんないですけど。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本当はここらで4年間の思い出を写真と共に詳しく語りたかったのですが、文も長くなってきたため割愛し、後日私のインスタで、リール配信をすることにします。
とても迷惑をかけてきたと思いますが、本当に長い間お世話になりました。
新しい価値を与えてくれたメンバーに、そして4年間一緒に続けてきた同期に、感謝を伝えます。
残り少ない時間ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。
横浜国立大学体育会サッカー部 4年 山﨑裕星