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部活の楽しみ方 3年 岩井碧
そろそろ首脳学年としてのシーズンも終わろうとしていますが、どうしたもんか、何を書くべきか全くわかりません。
どうせこの部活の周辺の方にしか読んでいただけないのであれば、これまでの大学サッカー生活の中で、実は私はこんなことを考えていました的な文章にした方が読み応えがあるんでしょうか。本文に入る前にいきなり脱線しますが、どうぞ最後までお付き合いください。
私の大学サッカー生活において、どうしても外せない人物がいます。
正解、日野さんです。
私の文章に日野さんが登場するのは少々癪に障りますが、ちょっとだけ書いてあげます。忘れもしません、私が通っていたサレジオ幼稚園が閉園になるとのことで、友人とともに解放された幼稚園の校庭で郷愁に浸っていたときのこと。突然電話がかかって来たと思ったら日野さんで、その瞬間、中高で同じチームだった人と大学でも同じチームに所属することが決まりました。
晴れて横浜国立大学に入学することができ、体育会サッカー部に入ることを決めるんですが、正直言って部活に入ることにはなんの迷いもなかったと思います。だけど、本入部までできる限りサッカーしたくないとか言って、当時の企画課長さんに入部するか迷ってますって伝えて本入部グループに入れられないようにしてました。仮入部期間でもフルで参加していた寛大たちとは正反対ですね。
そして本入部の5月1日(日)、日野氏は誕生日を理由に欠席しましたが、私の大学サッカー生活がスタートしたのです。
さて、大学サッカーの開始から今日に至るまで私のサッカー部での態度はどうだったのでしょうか。私がどう思われているかはわかりませんが、自分は各学年で部活での態度が変わっていたと思います。
大学一年、二年のときの話は長くなるので割愛しますが、簡単に言えば私はずっと遠慮しながら部活をしていました。その点、今シーズンは過去三期の中で最も素の自分を出すことができたと思います。
首脳学年として、Cpt.栗田を筆頭に同期の優秀な首脳陣がチームを率いるようになりました。私はというと、これといった目標はありませんでしたが、三年になったのだから、首脳が示すチームの方針のもとで、少しは自分の色も出せそうだなと思っていました。
多分、多分ですけど、私はチームの中では不真面目な方の部類に入るのかもしれません。筋トレはしないし、食トレもしないし、公式戦の集合時刻ギリギリまで日野とゲームしてますし。そんな私にとって、部活はスポーツをしに来る場所というよりも、遊びにくる場所という感覚でした。
ふさわしい言い方じゃないかもしれないけど、サッカーの楽しさだけじゃなくて、部活動を楽しみにしていました。だから、チームの雰囲気が悪くなる瞬間はすごく嫌だったし、サッカーだけクソ真面目にやっていればいいみたいな感じも嫌いです。
おそらく、不肖私から練習中にプレー面で怒られた人は少ないというかほとんどいないと思います。その代わり今季は自分から積極的にコミュニケーションを取りにいってみました。サッカーに関する話でもそうでなくともその人のことを知ることができます。だからチームメイトがミスしても意図を理解し、うまくいくようにアドバイスをすることができます。人に注意することでのコミュニケーションが取れない分、自分の周りの人と会話することで補おうとしてみました。
これが超簡単にまとめた私なりの今シーズンでした。その結果私が皆さんにどのように映ったかはわかりません。もしかしたら毎日ブチギレてる人に見えた人もいるかもしれません。でも個人的には全部員が部活動を楽しみにしながら来ることができればいいなと思って、今シーズンを過ごしてきました。特に後輩のみなさんには折角部活に入ってきたんだから、先輩の顔色を窺ったり、遠慮したりしないでほしいものです。
もちろん、楽しむことしか考えていないと組織として緊張感がなくなり、ただ自分たちに甘い集団になってしまうかもしれません。ですが、私を含め、みなさん大学でもサッカーをやる、サッカーに関わろうとして入部されているわけで、その時点である程度はサッカーに対し真剣だと思います。だからこそ、活動を楽しもうとする意識の方が求められているのではないかと考えました。
少し私の話をすると、私はサッカーとピアノを共に18年間続けていますが、なぜ続けているのかと深く考えたことはありません。辞めたくなったらいつでも辞められるんですから、とりあえず今自分が置かれている組織の中で、自分ができる精一杯のことをして楽しむ。何歳になっても、先輩がいても後輩がいても、それが本当に大切だと思っています。
三期にわたり、このチームでは愉快に活動させていただきました。
だる絡みを仕掛けた時の一年生の困った顔も、ズバズバ刺さる二年生の口調も、まじめなミーティングで思い出して笑ってしまう四年生の冗談も全部好きです。全部含めてこの部活に入ってよかったと心から思います。あ、もちろん最高な同期も!
あと少しでこのメンバーでの活動が終わってしまうのは残念ですが、このチームで最後まで充実した時間が過ごせるといいですね。
ありがとうございました。
最後になりましたが、スポンサーの皆様、社会人スタッフをはじめ、横浜国立大学体育会サッカー部に関わる全ての皆様、日頃から温かいご支援、ご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
横浜国立大学体育会サッカー部 3年 岩井碧