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「サッカー依存症」 4年 坪井貴司

平素よりお世話になっております。
横浜国立大学体育会サッカー部4年の坪井貴司です。

今年も部員ブログを書く時期が来ました。何を書こうか考えているうちに提出期限が来てしまい、原君から「早めにお願いします」と言われてしまったので、今ある自分の中の様々な思いについて、とにかく書こうと思います。まとまりのない拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。



―振り返って―

23年間というまだまだ短い人生の中でも、振り返ってみると、とても濃い人生であったと感じる。その中でも生活の中心はサッカーであった。

兄の影響で5歳からサッカーを始め、19年という時間の中で、多くの出会いがあり、様々な経験をしてきた。この19年間、とにかくサッカーのために生活をしてきた。サッカーを本気でしている自分が好きだった。そんな人生最大のモチベーションがあと2週間で無くなろうとしている。

ただ一つ言えることとして、良いことも悪いことも人生における最大はすべてサッカーであった。

―人生の最大―


人生における最大はみんなそれぞれ持っている。ただ私にとっての最大はすべてサッカーにおける経験だろう。

人生最大の喜びはインターハイで全国出場を経験したことである。全国での試合を何度も見返して、余韻に浸っていたくらいだ。実際、全国の舞台は特別なものであった。前々日から現地入りをしてトレーニングを行い、試合では多くの生徒やOB・OGの方々が応援に駆けつけ、今までに経験したことのない雰囲気の中で試合をした。結果は2回戦敗退だったが、あれほどゾクゾクした経験はもうできないと思う。

逆に、人生最大の悔しさは、大学3年の怪我だ。自分たちの代になり、主将として横国サッカー部を引っ張っていこうという時、リーグ戦のまだまだ序盤という中でケガで離脱。そこから、シーズンが終わるまで復帰することができず、1年が終わってしまった。悔しすぎた。自分がプレーできないこともそうだが、主将として情けなさ過ぎた。今年は運よく怪我をしていない。このまま何もないまま終わってほしい。

そして、人生最大の出会いもサッカーだ。今まで多くの仲間と出会ってきた。そんな中で「竹内龍」を超えるクレイジーでいかれた男はいない。あいつと出会って、様々なことに対して考え方の視野が広がった。最後、横国サッカー部に戻ってきてくれてありがとう。

今書いたのはごく一部だが、人生の最大をもっとあげれば、きっとサッカーのことしか思いつかないであろう。それほどサッカーは多大なる影響を与えた。

そのサッカーがもう終わろうとしている。

―最大の別れ―


そして最大の別れ。これもサッカーであろう。5歳から始めたサッカー。喜び、悔しさ、挫折...すべてを教えてくれたサッカーと別れを告げる時がもう来てしまった。19年間あっという間であった。サッカーのない人生が全く想像つかない。これから先、これほどガチで、モチベーション高く取り組めることは二度とないだろう。しかし、サッカーのおかげで多くの経験をすることができた。良くも悪くも今の自分を形成することができた。

本当はもっともっとサッカーをしていたい。しかし、本気でやれるサッカーはもう二度とない。

残り2週間、本気でサッカーを楽しもうと思う。

―依存からの脱却―


さて、今まで書いてきたことはサッカーに対する思い出である。ただこれからは、将来について考えなければならない。私はプロサッカー選手になるわけでも、スタッフや監督などといったサッカーに携わる立場になるわけでもない。これから先の人生において、サッカーで何か選択するといったことは二度とないであろう。

しかし、私は今までサッカー中心で物事を決めてきた。そして、サッカーに依存をして人生の選択をしてきた。小学校はうまくなりたくて、いろんなチームへ練習参加し、中学はよりレベルの高いクラブチームへ入り、高校はサッカーによる功績を使って推薦で入学。就職活動もサッカーを頑張ってきたことを前面に出して自分自身をアピールしてきた。すべてサッカーのおかげである。それはサッカーを頑張ってきたからこそ得られたものであると同時に、自分はサッカーに依存をして今までの人生を送ってきたということだ。

この依存から脱却しなければならない。

先に述べたように、これからの人生においてサッカーで何かを選択することはない。サッカーなどただの思い出に過ぎない。社会に出てサッカーが使える場面なんて来ない。

だからこそ、もっともっと多くの経験をしたい。

サッカーをしていた時は、どんな生活を送るかなんて大体想像ができた。しかし、サッカーがないことでどんな人生が待っているか全くわからない。もしかしたら、相当苦労するのかもしれない。それでも、「未知な人生が待っている」今はその気持ちでワクワクしている。

これから来るサッカーのない人生は正直寂しい。その寂しさを埋めるためにそう思うようにしているのかもしれない。しかし、これから訪れる未知の生活で、私の最大を作っていけたらと思う。いや、必ず作って見せる。

―最後に―


最後まで読んでいただきありがとうございました。様々な気持ちが混沌としていて、まとまりがない文章ではあったかと思いますが、今私が考えていることを書いてみました。

後輩に向けてのメッセージになりますが、今本気でサッカーをやれていることの幸せをかみしめてください。いい環境で最高の仲間たちと本気でサッカーができることなんて卒業したら二度ときません。今を全力で楽しんでください。

私はサッカーから離れますが、これからの人生楽しみで仕方ありません。わくわくするような人生を歩んでいけたらと思います。

さて、横国サッカー部は、今シーズン残り2週間となりました。東京都リーグ1部という新たな戦場に舞台を移し、多くの困難があり、残留争いという今まで経験したことのない苦闘を強いられています。

ここで踏ん張って残留するか、2部に降格してしまうかでは大きな差です。ここで踏ん張れば、必ず来年はもっと強い横国サッカー部になっていると確信しています。

私自身もサッカー人生を笑顔で終われるよう、残り2週間全力で戦って参ります。今後とも横国サッカー部をよろしくお願いいたします。

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