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[横国サッカー部の主務=唯一無二のポジション]

平素よりお世話になっております。教育学部4年の山﨑裕星です。

今回は、去年務めました、横国サッカー部の『主務』についてみなさんにお伝えさせていただこうと思います。この記事を読み終わり、「主務ってこんな仕事できるんだ!!」「主務やりたくなった!!」と思ってもらえれば幸いです。





1.主務の役割


まずは主務の立ち位置、イメージするなら、校長先生といったところでしょうか。校長先生って普段何をしているのかもよくわからない、けどなんかすごそうですよね。校長先生は生徒の見えないところで、教職員との関わり、教育委員会との関わり、他の学校の校長先生との関わり、地域の方々との関わり…など円滑な学校運営のために様々な役割を担っています。
主務も同じです。これといって目立つことは少ないですが、部員の見えないところで様々な関わりを持ち、チーム運営が円滑になるように仕事をしています。実際に、主務はどんな関わり・仕事があるか見ていきましょう。

主務には(横国サッカー部の場合)、大きく分けて3つの関わりがあります。
1つめは一番大切な役目、部内の関わりです。横国サッカー部の運営は学生主体で行っていますので、ほぼすべての運営を学生が担っています。そのため、各課の学生が当事者意識を持ち、主体的に活動できるかが弊部の活動においてカギとなります。その活動計画やサポート、企画実行など様々な角度から部の運営をサポートします。
2つめは、OBの方々との関わりです。リーグの運営には社会人の方のサポートが欠かせません。そのため、OBの方々の試合帯同日程を調整したり、部の活動報告を行ったり、OBの方々との関係がより密接なものとなるように企画・運営を行っています。
3つめは、大学の方々との関わりです。大学に所属しているわけですから、大学の方々との連携が欠かせません。グランドの調整、リーグ運営許可、活動申請、他部活との連携…。大学と密接な関わりをもつことこそ部の円滑な活動に繋がります。

その他、地域の方々、スポンサーの方々、その他スタッフの方々など様々な関わりがありました。これだけ見てみても、チームを運営するうえでいかに主務が中核を担うのかが分かると思います。そう、主務は表立ったポジションではないですが、見えないところで様々な関わりを持ち、チームのことを支える重要な役割を担うのです。


2.主務のやりがい


先日、後輩から「部の仕事やってるんですけど、去年のザキさんのやってる量えぐいっす」と言われました。うん。やっぱり何してるか分からないよね。その時、活動を認められた嬉しさと、気づかれなかった悲しさを同時に感じました。

はっきり言って主務は表立って活躍することは少ないです。主将や首脳とかのほうがよっぽどキラキラしています。
『これだけ多くの仕事をして、目立たない!? = コスパ悪い』
そう思うかもしれませんが、1年間主務を務め、改めて考えてもこんなに貴重な経験は今後一生できないだろうなと感じます。主務を経験することによって得られる、圧倒的な人間的成長と自己肯定感の高まりは計り知れないほどです。

そもそも、上記に挙げた横国サッカー部に関わる全ての方々の協力が無いと、試合場所の確保やリーグ登録など、私たちのメインの活動であるサッカーをすることすらできません。この1年を通じて、いかに自分たちが気持ちよくサッカーをする環境を整えることが難しいか、身をもって感じることができました。その関係性の中で、自分がどの場面においても中心にいるという感覚を味わえたのは主務のやりがいだったと思います。決してプレイヤーでは味わえない、また別の感覚を得ることができます。ここで得た能力は社会に出た時に必ず役に立つと信じています。

3.主務になった理由


主務をやると決めたきっかけは、『何か自分が先頭になって進めたかった』ただそれだけです。元々先頭に立つことは好きで、高校の頃は「いいんちょう」と呼ばれていました。そんな性格である自分は、学生主体で運営している弊部において先頭に立ってみたい、過去最高の主務として名を残したいという興味と向上心から主務に立候補しました。自分が主務という役割を担うことで、どこまで部をよりよいものにできるか挑戦してみたいと考えました。

正直、学生主体が特徴である横国サッカー部においては、どの役職に就いても先頭に立つことができます。ただ、その個々のベクトルをひとつにまとめるのは主務ならではの仕事だと思います。様々な関わり/役割において、自分が中心となって部を運営する楽しさは別格です。全員の歯車の向きを合わせ、そこに潤滑油を垂らしてあげるのが主務としての仕事です。最後のまとめ役ってなんかかっこいいですよね。

きっかけはなんであれ、主務及び弊部において役割を持つことには大きな意味と成果があると思います。是非、積極的に主務のポジションに就いてもらえると嬉しいです!

4.主務をこれからやる人にひとこと


 これだけ多くの仕事を挙げると、また他大学&他部活における「主務」と聞くと、プレイヤーが兼任する仕事ではないと考える人も多いかもしれません。しかし考え方は逆で、『プレイヤー×主務』を務めることができる人などかなり少ないと思います。就活市場でいえば体育会学生は全国の比率で8パーセントほどと言われていますから、どちらも兼任している人は全国に1%くらいの人間になるのではないのでしょうか。(勝手な憶測ですが笑)

つまり、タイトルにある通り、『横国サッカー部の主務』は唯一無二のポジションなのです。他の大学や他の部活では体験できない役割が待っています。【こんな人にオススメ】とかもないです。ちょっとでも興味が湧いたら挑戦してみることが大切だと思います。目の前になかなか経験できないポジションが空いているのにやらない理由ないですよね。万が一なんかあったとしても、縦も横もつながりが深い横国サッカー部なら、何があっても乗り切っていけます。全力でサポートします!


5.これからのビジョン


 そんなこんなで多忙な去年1年を乗り切り、気づけばもう最高学年となりました。去年1年間は新リーグ参入で分からないことだらけ、最低限の仕事だけ乗り切り、自分のしたいことは正直あまりできませんでした。新リーグ経験者がいないため、年間の流れや必要事項など分からないことが多く、OB会長である川田さんをはじめ様々なOBの方々の協力を得て探り探り調整してきました。今はその初めてのリーグを運営した主務として、質問や相談を受けていますが、自分自身も去年に成し遂げられなかった幾つかの企画に挑戦してみたいです。また、役職を降りた今でもチームに貢献できるものはないか探し続け、関わってくださったすべての方々に少しずつ恩返しをしていく、そんなラストイヤーにしたいと考えています。

 また、主務としてだけでなく根本的にはプレイヤーとして入部したわけですから、プレイヤーとしても結果を残していきたいです。それが最高の恩返しであり、最高の4年間の締めくくりになると信じています。


 拙い文章ではありましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。また、この文章を作成するにあたって、改めて様々な方々のサポートを思い返すことができました。横国サッカー部に関わるすべての皆様に感謝を申し上げます。引き続き、横浜国立大学体育会サッカー部へのご支援とご声援のほど、よろしくお願いいたします。

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