「自分の価値」 3年 武岡凌也
平素よりお世話になっております。
横浜国立大学経済学部3年の武岡凌也です。
まず初めに、リーグ最終節から現在まで、期限忘れやインフル感染など様々な理由をつけ、完成が遅れてしまったこと、深く反省しています。(前)広報課課長の原さんには、こんな上辺だけの謝罪など無用と言われている気がするので一刻も早く完成できるよう精いっぱい努力します。
こんな日常が終わってから早くも一か月が経つ。
シーズン終盤、部員ブログの公開が4年生を皮切りに始まってから、何を書こうかとずっと考えていた。リーグ最終節前日の夜、主将のブログを読み熱い思いで書きなぐったブログは、勝利とともにあがる予定だったがたがそれもかなわずお蔵入りとなった。
最終節が終わり、そしてシーズンが終わり感じたこと、感謝、同期・サッカー部への想い、など書きたいことは山のようにあるのに、言語化が苦手な自分には到底1ブログにまとめられるものではなかった。それだけ、自分にとって今シーズンは大きく、長く、苦しく、そして最も濃密なシーズンだった。
思えば去年のちょうど今頃、今シーズンが始まった。
今まで過去二年間の部員ブログでも書いてきたことだが、「自身の成長」「サッカーを楽しむこと」この二つが自分の軸であり、これを突き詰めていくことに大学サッカーへの意味を見出していた。昨シーズン約半年間の離脱を経て、チームの関東昇格プレーオフを応援席から見て、新たに「このチームを強くすること」への想いが増した。今までは自身にしか向けられなかったベクトルを、これからはチーム全体に波及させることで、さらなる「自身の成長」につながり、より厳しい環境でこそ真の「楽しさ」を追求することにもつながる。そこで選択したのが「首脳になること」である。
そして今1年間を終えて残った結果は、都リーグ10位。
首脳になるときに、自分の価値を「チームを強くすること」に対して設定した。この結果がすべて。この10位という結果、がこの1年間の自分の現在地になる。文字通り「結果」を出せなかった価値のない自分だけが残った。
では、本当に1年間の価値は何もないものなのか。
自分にとっての今シーズンの1年間の価値は何だったのだろうか。
考え抜いた結論は、自分の価値=「これからの横浜国立大学体育会サッカー部」である。
もちろん、「チームを強くすること」は、今シーズンうまくいかなかったのかもしれない。でも、自分たち首脳4人が、ワカ君が、4年生が、その他大勢を含めチームの中で、本気でこのチームを強くしようとした人がいた2022-23シーズンであった事実に噓は無いしその取り組みも現時点で実らなかったに過ぎない。今シーズンの自分の、そして自分たちの価値を証明するのは、来シーズンの自分たちそして10年後の横浜国立大学体育会サッカー部でもある。
もしも、自分が首脳になっていなかったら、チームは関東昇格を果たせたのかもしれない。
もしも、あの試合で自分よりほかの選手が出ていれば、チームは勝てたのかもしれない。
そんなことは分からない。
でも、確かなことはある。
個人として。首脳として。この21年間の人生の中で最もサッカーに真剣に、そして最も強い思いで取り組んだ。誰と比較するでもなく自分と向き合い、そう言える。それは昨年の今、首脳になることを選択したからであるし、自分の価値を「チームを強くすること」に対して設定したからこそであると思う。自分が首脳になっていなかったら、自分の中で絶対にここまでの本気度の底上げはできていなかった。つまり首脳になった選択をしたからこそ、「100%の自分を出し続けられた」し、1サッカー選手として自分ができる最大限のチームへの貢献ができた。
チームとして。自分が首脳になったことで、自分たち4人が首脳になったことで、このチームを作れた。これは自分たち4人の首脳だけの力でも、ましてや自分1人だけの力でもない。文字通りチーム全員が本気で勝ちたいと思い、本気で喜び、本気で悔しいと感じた想いの強さである。都リーグ12チーム中、どこよりも互いを理解しあい、喜び、悲しみ、悔しさを共有できていたチームであった。22-23シーズンの横浜国立大学体育会サッカー部がそんなチームであったこと、そのチーム作りに首脳として寄与できたことを本当に誇りに思う。
最後に
首脳学年として、首脳として1年間活動できたのは、家族、同期・先輩方・後輩たち、友人をはじめとする自分にかかわってくれたすべての人たちのおかげです。心から感謝したいです。本当にありがとうございました。来シーズンもよろしくお願いします。
同期のみんな明日からのグラウンドでまた会えること楽しみにしています。
横浜国立大学体育会サッカー部73期首脳 武岡凌也
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