臥薪嘗胆 2年 小島滉人
こんにちは。
来年度、副主将を務めさせていただくことになりました。物理工学EP二年の小島滉人です。
初めに、スポンサー様、OB・OG、保護者の方々をはじめとする横浜国立大学サッカー部に関わる全ての皆様に格別のご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
そして、引退する先輩方、本当にありがとうございました。みんなサッカーが上手くて、面白くて尊敬できる先輩方でした。特に、竜三君は、同期含めても最初に仲良くなった先輩だと思います。引退して暇をしていると思うのでたまには顔を出してきてください。あと、優吾君からの卒論のお礼を部員一同、心待ちにしています。
今回与えられたテーマ「首脳学年にむけて」というテーマに沿って、心を込めて書きますが、言語化するのがあまり得意ではないので、伝わりにくいかもしれません。読んでいただける方々、ご了承ください。
今シーズンの振り返り
私の今シーズンの活動を点数で評価するなら、60点。大学の成績で言うと、ギリギリ単位がもらえるくらいの評価です。このシーズンは、予想以上に多くの気づきがあり、今後の自分の成長に繋がる経験ができました。
そもそも、私は、「サッカーは特別なもの」と考えたことはありません。高校時代ですら、サッカーを続けるか真剣に迷ったくらいです。大学に入学して、サッカー部に入るなんて考えもしていませんでした。しかし、今シーズンが始まるタイミングで私は入部をしていました。入部してから3月までは、周りについていくので必死でした。最初の練習試合、商科大戦での安積君は、私に極力パスを出さないようにしていた気がします。そんな状態から始まったのが、今シーズンであり、私の大学サッカーです。そこからの練習試合では、試合に出ること自体が不安でしたが、必死でプレーしていました。それでも、試合後は全然うまくいかず、「どうして自分はこんなにもついていけないのか」と悩みました。そんな日々が続く中で、4月になり、今の一年生が入部しました。入部したての1年生と一緒にプレーしていると、これまでよりプレースピードが遅く、当時の私はプレーしやすいと感じたはずだと思います。そうやって過ごした春は、1年生と一緒に早く周りの先輩に、大学サッカーのスピード感に、追いつこうとしていたと思います。そして、徐々に適応していくことが出来たと思います。しかし、振り返ってみると、その時期が一番苦しかったと感じます。その頃、ある先輩(本人は覚えているかわからないが感謝しています。心の支えになりました。)、「最近、調子いいのにスタメンじゃないんだね」と声をかけてくれたこともありました。正直、その時は私も、「1回くらい、俺をスタメンで使ってみろよ」なんて思っていました。そんな気持ちを抱えながらも、夏を迎えました。夏では試合が増え、合宿もあって、自分にとってアピールのチャンスだと思って燃えていました。そう思っていた矢先、怪我をしてしまいました。それでもその悔しさを胸に、リハビリ期間を乗り越え、少し早めに復帰することができました。そしてけが明けには、Bのスタメンで名前を呼ばれることがあり、少しずつ自分の努力が実を結んだ瞬間を感じました。しかし、その実感は一瞬だけで、その後の試合では、自分がまだまだ足りないと痛感することになりました。初夏に感じていた、なんで一向にスタメンで呼ばれないかという疑問に対する答えを痛いほど実感しました。シーズンが終わる頃には、自分のプレーに一層こだわりを持ち、さらに自主練を重ねました。その努力が少しずつ成果となり、成長を実感することができました。
そうしているうちにシーズンは終わり、自分が当初、寛大君との1on1で課していた目標である「Bのスタメンに定着する」という目標は達成でないで終了しました。その中でも成長を感じた60点と言える1年間でした。
首脳学年に向けて
来シーズンは、私は首脳という重役を担う決断をしました。この決断は決して簡単なものではなく、色々な思いが交錯しましたが、最終的に自分なりの答えを出すことができました。私が大きな選択をする際、常に心の中で言い聞かせている言葉があります。それは、「正解の道を選ぶのではなく、選んだ道を正解にする」という言葉です。この言葉を胸に、私がサッカー部に入部した選択、そして首脳としての選択が正しかったと言えるように、全力で取り組んでいきたいと思います。
ピッチ外に関しては、
首脳として、ピッチ外では、地域貢献活動、SNS活動といった活動に積極的に取り組み、チームをより大きく強固にさせる。
私が次期首脳になることが決まった10月頃、前首脳の中の一人に「部活の理念のnoteは大事やから絶対に読んだってな。」と言われて以下の記事を読みました。
横浜国立大学サッカー部の理念とは?|横浜国立大学体育会サッカー部
なぜ横国サッカー部に理念が必要だったのか?|横浜国立大学体育会サッカー部
横浜国立大学の理念は「世界を楽しくするための挑戦」であり、これを本気で追求するからこそ、価値があり、魅力があり、長期的に強くなれる。この理念に基づき活動し続けた先輩方の取り組みのおかげで、スポンサーや施設の支援を得ることができ、チームとして成長してきたのだと思います。しかし、今の私たちは、先輩方の思いを今ちゃんと繋げているでしょうか。新たな取り組みを始めることは大変である一方で、続けてきたことを辞めて、楽をすることはとても簡単です。各課、各班の仕事、この部員ブログでさえも、面倒なものだとして、取り組んでないでしょうか。各課、各班の活動が少しでも良くなるように次期首脳学年になる同期全員、部員全員で取り組みたいです。
ピッチ内での目標としては、「サッカーを楽しむこと」。私は、朝日君の去年の部員ブログには大いに共感しています。
「その生活では味わえない、トラップが決まった時の感覚、イメージ通りのプレーができたときの快感、味方からの声、その他多くのことを体験できるのはサッカー部にいるからこそだと思います」
今シーズンの私は、これらの快感はとても少なかったです。来シーズンはうまくいくプレーを増やし、その楽しさを噛みしめたいです。
その上で、技術を磨き、一つの目標として「Aチームに入る」という目標を設定しました。これまでのサッカー人生で、”練習の虫だった”といえるほど打ち込んだわけもなく、強豪と呼ばれるようなところでプレーしていたわけでもない私が、この一年でその差を縮めることは容易なことではありません。ただ幸いにも私の周りには、一緒に練習に励んでくれたり、教えてくれたりする仲間がいます。そんな仲間と共に努力を重ね、成長していきたいと思います。
最後に、来年は私たちの舞台は都1部に変わります。厳しいシーズンにはなると思いますが、チームが勝利を目指して戦う一翼を担えるよう、精一杯努力していきます。
75期 小島滉人