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Last Session 3年 渡辺英隆

お世話になっております。
今シーズンBチームを指導させていただきました3年の渡辺英隆です。

一昨日。都リーグ第18節 vs.成城大学 2-0
最終戦に昇格の可能性を残した。

選手のみんなナイスゲーム。試合前に書き終えたこのブログも無事に公開できそうです。





はじめに


ノートをめくれば書き記した練習メニューが増えた。サッカーをしたいという感情も今はもう薄れた。筋トレの回数も減った。メニューを考える時。練習前のセットの時間。試合のメンバーを発表する時。いろんな瞬間で自分の立場は変わったのだと実感します。こうしてサッカーに関われている、この環境に感謝しています。


今シーズンを通して、指導者としてこのチームに関われたことは、何にも代え難い経験であり、自分自身が大きく成長できたと実感しています。横浜国立大学体育会サッカー部に関わる全ての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。


また、チームのみんな、特にBチームの選手においては自分の姿勢や言葉から何かひとつでも感じるものがあったり、それぞれの助けになったりしていれば幸いです。みんなとサッカーというスポーツで繋がりを持てたこと、とても嬉しく思っています。



ここからは、選手とは違った視点から伝えたいことを綴りました。さらっと読み流してくれても大丈夫です。でも、ちゃんと読んでくれたら、嬉しいです。何か少しでも響くものがあればと思い、みんなとは違う立場で活動した1年間で感じた想いを伝えます。




【指導者として自分を受け入れてくれたチームの皆へ】

多くの迷惑をかけました。たくさん不満もあったでしょう。それでもシーズンを通してこの立場を与えてくれて本当にありがとう。選手のみんなが上手くなった、楽しかったと感じる瞬間があったのなら、それ以上の言葉はありません。


サッカーをしていく中で様々な感情を持つと思います。練習や試合に対する熱量、プレーが思い通りになった楽しさ、試合に勝った時の喜び、ゴールを決めた時の興奮、それに反する悔しさや怒り、不甲斐なさ、嫉妬、不安、焦り、劣等感。

その全てを大切にして下さい。

その一瞬を、その感情を、ありのままに受け止めてみてください。選手にしか抱けない感情があります。サッカーでしか得られない経験があります。
どんなときも、「サッカーが好き」それだけは忘れないで下さい。ピッチで表現できるのはみんなの特権です。どうかそれを存分に使って楽しんでください。


【Bチームのみんなへ】

今シーズン自分の指導を受けてくれてありがとう。
Aチームと比べると物足りなかったかもしれない。
練習内容に満足いっていなかったかもしれない。
モチベーションが無い日もあったでしょう。
それでも、毎日、真摯に取り組もうとする姿勢を見せてくれたこと。感謝しています。

その取り組みが結果につながる保証はありません。
それを言い訳にせず、ほんの小さなこと、他人から見たら些細なことでも積み上げてください。
その中で得られる学びや気づきはいつか自分に還ってきます。残りのシーズン、必ず、みんなの成長につながるような機会を提供します。
自分の持てる最大限の力でそれに応えてくれたら嬉しいです。


【4年生へ】

「気力を起こして我が身を試そう」

自分の高校サッカー部の部訓です。
シーズン前にふと思い出し、1年間、頭に残り続けていました。久しぶりに振り返ってみると、割といい言葉だなと思います。

なので、この言葉を贈ります。

おしゃべりな人やシャイな人。
大声でチームを鼓舞する人。
プレーで闘志を示す人。
ふざけている人。
筋トレに夢中な人。
女好きな人。

色んな個性のある学年だと思います。
どんな立場でも状況でも、チームに熱を与え続けていました。サッカー部を離れても、持ち前のキャラクターで自分自身に挑み続けてください。
ふとした時にさっきの言葉を思い出してくれたら嬉しいです。

お世話になりました。

先輩方とサッカーを通じて関わることができて幸せでした。たくさんの学びや経験、大きな刺激を自分に与えてくれました。大切なことをその背中で示し続けてくれました。

ありがとうございました。

最終戦も、チャンピオンシップも、4年生が悔いなく終われるように自分も全力で取り組みます。
4年生らしく笑顔で締め括って欲しいな。
引退後も卒業後も、またどこかで会いましょう!


【1.2年生へ】

来年はいよいよ主体になっていく年ですね。期待や不安など色々あると思います。どんな状況でも、目の前の環境を大切にして、感謝の気持ちを持ってください。謙虚な姿勢と他者を尊重することを忘れないでください。
それぞれのキャラクターを存分に発揮すれば、きっと面白いシーズンになると思います。

困ったら遠慮なく寛大に頼って大丈夫です。


【マネージャーへ】

新しく1年生がたくさん入ってくれました。
高いモチベーションを維持して活動に取り組むことは難しいかもしれません。それでも今シーズン、選手たちを支えてくれました。
誰1人投げ出さなかったこと。
同じスタッフ陣として誇りに思います。

お疲れ様。ありがとう。

残りのシーズンも引き続きよろしくお願いします。


【翼さんへ】

今シーズン、1番お世話になりました。

1点を奪うために
1点を守るために
試合に勝つために

細部までこだわる姿に指導者としてあるべき姿勢を感じました。TRもアドバイスやAのトレーニングを見ながら、少しずつ自分に落とし込んで改善していくことができました。選手が滞りなく練習や試合を行う裏で、正解のない試行錯誤や準備があることを学びました。この経験を必ず今後に活かします。

ありがとうございました。

最終戦、最高のカタチで終わりましょう。







もう少しだけ。








【同期へ】

振り返ると、今シーズンを通して、みんながそれぞれの立場で、高いパフォーマンスを発揮していたと感じます。

だけど、
常に全員が100点ではなかった。
常に全員が100%の力を出していた訳でもない。

それでも、
誰が何を言う訳でもなく、誰かがそれを支えている。とやかく非難する訳でもなく、自分がやってやったとアピールすることもなく。
当然かのように無意識のうちに行動に移している。
それが自分たちの強さだと1年を通して実感しています。


常に全員が100を出せなくても、だれかが補って、助け合って、支え合って、首脳学年として100のパフォーマンスを目指した。

そんなみんなを誇りに思います。

自分もその中にいれたことはこの上ない喜びです。
しかし、どんな環境も思い返すときにはあっという間に過ぎ去ってしまったと感じるものです。首脳学年としての活動も終わりを迎えようとしています。
今年のように、この学年全員で高い熱量を持ってサッカーに取り組むことはもう二度とありません。


留学に行くらしい士門。
最後に怪我して、最高にバカだな。
チャンピオンシップには間に合うと信じています。
このまま飛び立つってのはなしで。
留学は、まあ、楽しんできて。お土産はよろしく。
留守は任せて。


シーズン終わりでサッカーから離れるらしい碧と海志。
結局、辞めるのかは知らないけど、2人のプレーしている時の目は最高に熱くて、真剣で、輝いていた。
そんな2人が羨ましかった。
グラウンドへの送迎もありがとう。


うまくいかない時期もあった武蔵。
それでも後半戦のパフォーマンスは圧巻だった。
準備を怠らなかった証拠だと思う。
流石。


なかなか出場機会を得られなかった、そら、かいせい。
気乗りしない日もあったと思う。
そんな立場でも手を抜かずにAチームの基準を底上げしていた。
きっとその力がレギュラー陣を支えていたと思う。


だいと、想ニ郎、あつし。
Bチームで色々な感情を持っていたと思う。
それでも日々の活動に手を抜かずに取り組んでくれた。
本当にありがとう。
3人の成長は近くで見ていて一番分かっている。


AとBをどちらも経験した、ゆうと、なごむ、友也。
BではTRの基準をあげて、練習の質を高めてくれた。その姿勢で後輩を引っ張ってくれた。
Aに入ってもその姿勢のままくらいつく姿をみて、自分も刺激を受けた。
3人にとって今シーズンが楽しかった、やり切ったと感じてくれていればいいな。


シーズンを通してプレーでチーム引っ張っていたテル、マサ。
先陣を切ってチームを牽引する姿はこの1年間でとても頼もしくなったなと感じています。
最終戦もよろしく。
来シーズンもその姿勢のまま、さらに成長していってください。


主将、寛大。
怪我の影響やパフォーマンスが上がらない時期が長かった。傍で見ていて辛かった。
主将として、プレーヤーとして、たくさん悩んだ1年間だったと思う。
それでも後半戦、キャプテンマークを巻いてピッチに立つ姿には言葉では表せないものがありました。
都立大戦のゴール、最高に痺れた。

1年間お疲れ様。

残りのシーズンはまだ少し長いけど、最後まで寛大らしく、主将らしく、その姿を部員全員が見ていると思います。
今週末、腕章を巻いてピッチでそれを表現してくれることに期待しています。


各々の決断を尊重します。
そこに間違いはないと思います。
それぞれが自分らしく、1歩ずつ、確実に。
支えてくれる仲間がいる。
戻ってくる場所がある。
そう言えるくらい最高の仲間に出会えた。


どの場面も、どの瞬間も、どの感情も
思い出と経験として自分の糧にします。


最高に楽しかった。


最高に幸せだった。


ありがとう!





終わりに



ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
部員のみんな、リーグ最終戦に向けたモチベーションは上がりましたか?(笑)
リーグ戦が終わってもチャンピオンシップがありますが、まずは目の前の1試合に向けて最高の準備をしましょう。

カテゴリーも立場も関係ありません。
微力でも、愚直に目の前の物事に取り組めば、それが必ずチームに還元されます。
日々を過ごしている間は当たり前のように感じていることも、振り返ると貴重な時間だったと思えてきます。それを常に意識することは難しいですが、一日を、一瞬を、何より大切にすることができれば、悔いを残すことはないでしょう。

4年生のために、
チームのために、
キャプテンのために、
家族のために、
あいつのために、
自分のために、

各々が色々な想いを持っていると思います。まずは、それをこの1週間で表現してください。最終戦、ピッチに立つメンバーは横国サッカー部を背負って表現してください。



以上。
今シーズンの自分のLast Sessionでした。



P.S.
明日、寝坊すんなよ(笑)



横浜国立大学体育会サッカー部3年 渡辺英隆

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