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「仮面を被って」2年 荒木将嵩

人はみな、誰にも見せぬ自分を持っている。
友人にも、恋人にも、家族にさえも。
貼り付けた笑顔や虚勢で本音を隠し、本性を隠し、
そうやって世界はかりそめの平穏を取り繕っている。

(SPY×FAMILY エピソード3より)




平素よりお世話になっております。
横浜国立大学理工学部2年の荒木将嵩です。

初めに、常日頃から部を支えてくださるスポンサーの皆様、OBや保護者の皆様に心より感謝申し上げます。我々がこうして活動できているのは皆様の助けがあってのことということを心に留め、部員一同努力を惜しまず精進してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。


さて、冒頭の文言に戻りますが、、、みなさんは素の自分をどれほど出せているのでしょうか。というより、自分の素っていったいなんなのでしょうか。私はこれまで、まわりからよく思われたいという一心でその場その場にふさわしい自分を演じて行動してきたと思います。一番心を許せる家族の前でさえも「家族にとっての理想の自分」を演じてきたのかもしれません。

なぜこのようなことを考えるようになったかというと、これを書いているのが深夜だからそのテンションで。というのもなくはないんですが(ないんかいっ!)、やはり新シーズンを迎えた今の自分の立場によるものだと思います。

私は今シーズン、副主将を務めます。副主将は学生主体の横国サッカー部では極めて重要な役職であり、サッカーに関してはもちろんのこと、運営面でも責任感のある行動が求められます。それゆえ、これまでのようにサッカーで結果を残せばいいだけの自分ではなくなり、今後はスポンサーの方々やOBとの交流、地域の方々との連携など、部の外での行動が増えていきます。

そんななか必要だと感じたのが「仮面」です。この場合、仮面というと、嫌々本心を隠して立ち振る舞っているようで聞こえが悪いかもしれませんね。社会に出るときのあるべき姿、と言うべきでしょうか。これまでの大学の部活内という比較的小さなコミュニティから一気に広がり、節度ある行動が求められます。

これはサッカーに関しても言えることだと思います。これまでのように上級生に甘えてばかりのサッカー坊主ではいけません。ときには厳しい言葉をかけ、チームを正しい方向へ導いていかなければなりません。

しかしここで、私の余計な気持ちが邪魔してきます。

それはチームメイトに嫌われたくないという思いです。これは組織の上に立つ多くの人が同様に感じることなのではないでしょうか。そりゃあ人間だれしも人に嫌われたくないし、その上で組織をうまく回し、成果を出すことができれば最高です。しかし現実はそんな甘いものではないと思います。いわゆる嫌われ役というヤツが必要で、ある程度自由な組織体制の中に規律を生み出す必要があります。

ここでも必要だと感じたのが「仮面」です。

私も仲間から嫌われたいとは思いません。だからこそ、仮面を被ることでその重責を軽減しよう。つまり、「ピッチ内の自分」という仮面を被った自分に嫌われ役を押し付け、厳しい発言を任せようと思います。新シーズンを迎えてからはピッチの内と外での自分をきちんと切り替え、組織が正しく機能するよう行動していきます。

と、ここまでよくわからない文章を書いてきたかもしれませんが、要するに組織の上に立つ者としてのふるまいをしっかりやっていこうということです。もちろんサッカーで結果を残すことが最重要であると思っているので、自身の強化も忘れず励んでいきます。


さて、ここまでは首脳学年を迎えるのにあたっての決意表明をしてきましたが、ここからは昨年のブログで反響を呼んだ(?)ジャンピング胸トラにちなんだ、今年のプレー目標について少しだけ述べたいと思います。緩い雰囲気で書いていきたいと思うので、真面目パートだけ見たいって方はここらで閉じていただいて構いません。

昨年の部員ブログを載っけておきます。読んでいただける方はぜひ!


今年も私は漫画や映画、アニメなどさまざまなものに影響を受けやすい人でした。ジャンピング胸トラの祖である水樹寿人は今年も私の目標であり続け、彼のプレーはさまざま参考にさせていただきました。さて、新シーズンは彼の何を目標にしましょうか。一昼夜考えた私は「パワーとアジリティ」に決定しました。昨シーズンは多くの相手にパワー負けし、ボールを奪われる局面が少なからずありました。また、大東文化大学の中盤70番の選手にはキレのあるドリブルに全く対応できませんでした。ただ私の場合、ただ筋肉をつけ体重を重くするとキレが落ちるというトレードオフの関係があります(ただの言い訳かもしれませんが)。それゆえ、今シーズンは筋力をつけると同時にラダートレーニング等でアジリティ強化も忘れず、というよりキレは絶対に落とさず、そこにパワーを加えた選手になりたいと思います。


拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。今後とも横国サッカー部への熱い声援をよろしくお願いいたします。

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