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日々短文日記 『距離を置くと誘発されてしまう僕にとっての魅惑たち』(20190920)
今まで絶ってきたものが物凄く恋しい、寂しい、羨ましい、そんな言葉で表せるようで表せない気持ちが遠いところから押し寄せてくる感覚。
距離を取るまで大好きだった類のお菓子を貰ってから数分で、それらに対する嫉妬の目が生まれたのにはすぐ気付いた。
嫌いじゃなかった"何となく"がお似合いなタバコは、たまたま知っている人がふと吸っているのを見て、自分との共通項が何かあると直感が言っている。
4日という時間は果たして距離を置くという言葉の時間量を担保できるかは保証できないが、本に触れていないと、何か不安のようなものが常につきまとってくる。
僕は依存体質な方ではないと思っている。いや、依存体質ではないことに依存しているつもりだったとでも言えば説得力が少しは増すだろうか。
何なのだろう。それは別れた昔の恋人に何故か今更哀愁を感じさせるような感覚に似ているのかもしれないし、中高でやり切ったつもりの部活動でやっていたものをサラリーマン7年目くらいで急に懐かしく感じるものなのかもしれない。
明日にはこの感覚がないかもしれないし、もっと強さを帯びて狂気として僕の心を襲ってくるかもしれない。人間の思うことなんてそのくらいの寿命だろう。
それでいい。この一瞬、この淡く儚い感覚を噛み締めて忘却の中を彷徨いながら、次のどこかで今この瞬間の感覚が過去の産物になることを考えながら向き合うこの時間、僕は嫌いじゃない。