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香りの手帖 はじめまして


はじめまして。
香りクリエイターの柳瀬です。

物書きをした事も殆どなく、拙い文章ではありますが、なんとなく最後まで読んで頂ければ幸いです。

noteで綴りたいこと

こちらのnoteでは、日々コツコツと勉強していく中で得られる調香テクニックや、精油の化学などの知識を共有していきます。

また香りの要素を織り交ぜながら、日々の出来事を書き留めていきたいと思います。
生活の中にあるふとした香りによって心情は容易く変化するもので、そうした自身の心情の変化までも綴っていきたいと思っています。

意味合いがかなり変わってくる様な気もするのですが、ワードの響きだけでゴリ押してあえて言うならば

『香りの歳時記』

を作り上げたいものだなぁと考えています。

まぁ実際のところは、

『香りの日記』

『香りの手帖』

といったところでしょうか。

特に後者、香りの手帖?香り要素を織り交ぜた様な日々の出来事の書き留め。これに少し重きを置いてnoteをやっていきたいと思っています。

なぜ『香りの歳時記』『香りの手帖』?


箪笥の木の香りや樟脳の香りを嗅いで、幼少期に田舎のおばあちゃんのお家を訪れた記憶が甦り、あたたかい気持ちになったり。
ゆで卵の匂いを嗅いで、鉄と硫黄の加熱実験で生じる硫化水素の臭いに鼻を打って授業中騒ぎ立てていた頃を思い出しては、少し嫌な気持ちになったり。

本当にふとした拍子で簡単にも気持ちの浮き沈みを作ってしまう香りですが、私たちの世界はそんな「香り」で溢れています。

一応生物学上香りは、私たちが生きていく上でも欠かせない非常に重要なファクターであるものの、当たり前のようにそれがありふれている世界なので、香りがしていると認識するその自分の状態さえも当たり前だと思っている人も多いかと。

しかし、ここで不思議な事が生じます。

それだけ私たちにとって重要であるにも関わらず、香りについて上手く言葉にできない。
私たちの生活に密接したものであるにも関わらず、言い得て妙な表現が出来ない。
実際に自身の感情は揺さぶれているにも関わらず、香りについて言及しながらとなると、突然自身の感情までも上手く表現出来ない。

こんな経験をされた方は少なくないかと。

これは私たちが劣っているわけではなく、

・香りというものの刺激情報が五感の中でも非常に複雑なものであること。
・「〇〇のような香り」という他の感覚で喩えた表現をする様に、香りそのものを表現する言葉が非常に少なすぎること。(一部地域の原住民は例外という調査報告もあり)

調べ上げれば他にも沢山考えられるのですが、主にこういった理由で私たちは、香りの表現、香りによる自身の感情の表現が苦手なのです。

思えば聴覚に基づく音楽の授業があったり、味覚に基づく家庭科の授業があったりと義務教育の頃から私たちは色んな感覚に意識を向けるトレーニングを積んできました。
しかしどういうわけか嗅覚に基づく授業、分野を学んだ記憶というのがあまりありません。

これまで嗅覚に意識を向けるトレーニングが少なかったのですね。


香りが些細な事で自身の感情を容易く揺さぶってくるものであって、そんな香りが溢れている世界に身を置いて確かにその香りを感じとる事が出来ているのにも関わらず、香りについて知らない人・香りを上手く表現出来ない人が非常に多い。

これに私は疑問を持っていました。
そんな人たちがもっと身近に香りに触れられる機会があれば、毎日をもう少し楽しく生きていける可能性もあるんじゃないかな。
そう思って、このnote『香りの歳時記』?『香りの手帖』?で、拙いながらも私なりの表現で香りに関する感覚を共有していく次第でございます。

Arôme de Vivre

他人の香りの表現にも触れながら、香りを少し意識した生活も悪くないかと思います。

日々の生活の中にさりげなく香りを取り入れて、毎日を楽しく、自分らしく生きていく。

香りによる自分らしさの表現・再認識

これを皆さんにご提案できたらなぁと思います。

長々と失礼しました。
のんびりとnoteをやっていきたいと思います。

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