#29 📷 Leica M11-Dについて素人が思う事　ライカ

自分のnoteなので好きに書いてみようと思った次第である。特に何かに対して批判したり否定的、攻撃的な訳では無いことはわかって頂けたらと思う。
M11を所持しているから、M11-Dを買う気は無いので、こんな記事に意味は無いと言われればそれまでではある。

---

最近、Leica M11-Dが発表された。ライカユーザーとしては性能云々を抜きにして憧れのある異色のカメラだった訳だが、発表されてみるとなんだか肩透かしを感じた。
それは、何故だろうと考えた時に、M10-Dにはあった何かが変わったのだろう、と思う。

M-D(typ262)について

まずは、ライカの背面液晶を外したM-D typ262について軽くだけなぞっておく。

ちなみに、初めてライカが背面液晶を廃止したのは2014年に発売されたLeica M60という限定モデルとなるが、typ262(typ240?)と中身は同じだと思われる。M型Leica 60周年の記念モデルだそうだ。

Leica M typ240との違いについて

2014年に発売されたM typ240はM型Leicaの中では唯一動画が撮影できる機種であるが、そこから動画撮影機能とライブビュー撮影を省いたモデルがM typ262である。
更にそこから背面液晶を廃止して、ISO感度ダイヤルを取り付けたのがM-D typ262というモデルである。
派生モデルなだけに2016年発売と後から出ている。
真鍮にブラックペイント、ライカロゴは無くてM-Pモデルと同じくトップカバーに筆記体のライカロゴがあしらわれている。
撮影面で言うと、JPEG撮影はできずにRAW(DNGファイル)のみとなっている。

ちなみに、M-P typ240は背面液晶がゴリラガラスからサファイアガラスに変更されている。また、性能的にはバッファメモリが強化されていたりする。

デジタルのM型LeicaがM8から始まっているがM8、M9にも同様にM-Pモデルがある。
この2機種に関しては、シャッターの静音性も向上している。
その後のM240 、M10、M11にはM-Pモデルに加えてM-Dモデルも存在するという形になる。

M10-Dについて　

たぶんこのシリーズで1番人気で憧れる人が多いカメラがこのM10-Dでは無いだろうか。
ここにも軽く触れておく。

M10と違いについて

M10無印とM10-Dではどうだろうか？
M10-Pで無印からタッチパネル搭載、シャッター静音性の向上、水準器の搭載等、機能面でパワーアップしている。
M10-Dはそこから、typ262と基本は同じ変更として背面液晶ら廃止され巻き上げレバーに扮したサムレストが追加されている。また、ボディには本革が使用されている。

M11-Dについて

そして今に至る、ともいえる今回のM11-Dにも触れてみようと思う。
まだ発売してすらいないので、発表された情報から推測した文章になる事はご了承頂きたい。

M11との違いについて

M11にも、例外なくM11-Pというモデルが先に出ている。背面液晶がゴリラガラスからサファイアガラスになり硬度が増えて、内蔵ストレージが64GBから256GBへと強化されている。
ライカロゴとトップカバーの筆記体ももちろん従来のM-Pモデルに倣っている。
あとは、世界初のコンテンツ認証イニシアチブ（CAI）なるものも搭載している。

M11-Dは、M11-Pをベースとしている。そこから、背面モニターが廃止され、ファインダー横に付いていたISO感度ダイヤルが背面に移設する形となっている。M10-Dに付いていたレバー風のサムレストは無くなっている。

M型Leicaの流れ

上記の事から、M無印に手を加えられたM-Pモデル。M-Pモデルから背面液晶を減らしたM-Dモデルという流れが出来ているのがわかる。
(M10-PとM10-Dは同時発売だったらしいが)

M無印、M-P、M-Dの中だとM-Dは玉数が少ないのか価値も一番高いように思う。

私がM11-D思う事

M10-DがM10-Pに比べて、フイルムライクなギミック（サムレストレバー、本革）を搭載していたのに対して、M11-DはM11-Pと比べても変更点が少ないと思う。レバー風サムレストは欲しかった、という人は多いだろう。
その上で重さも増して、値段も高いのもありなんだかなぁと思ったりする。

いやいや、逆にレバーの有無でそんなに変わるのか？と自問自答してみると、このモデルはやはりカッコ良さや所有欲を満たす事が1番な気がするので大事なところだと思う。
画質に関しては、M11無印と変わらない訳なので、カメラの見た目を気にしないのであれば背面液晶をテープで塞げば使用用途としては同じになるのである（少し暴論にはなるが）

M11-Dのメリットデメリットとか

以下は私の所感である。

メリット

・ISO感度ダイヤルが回しやすそうである。
M11のISO感度ダイヤルはとてもでは無いが回しにくい。fujifilmのようにすぐに切り替えるというよりは、フィルムカメラの様に今日はこのISO感度でいこうという感じなのかもしれないが、せっかくダイヤルにしてあるのであればもう少し回しやすくして欲しいところである。

・カッコいい、所有欲が満たされる
ここは詳しく書かなくても良いかなと思う。

デメリット

・ライブビュー撮影が出来ない。
M型Leicaでライブビュー撮影は邪道だ、と思う人もいるかもしれない。私もその口だが、あると便利である。0.7m以上の撮影ではファインダーオンリーであるがたまに近寄って撮る時に使うくらいなら良いかなと思う。出来るけどしない、のと、出来ないの差は大きい。これは背面液晶での写真の撮影にも言える事だが。

最近はライカ自身がMマウントレンズで最短撮影距離が0.7m以下のものも出て来ているので、ライカ自身がライブビューなりEVFなりに力を入れたいのだと思う。Leica M12に関するリークを見てもその線は強いと思う。

・背面液晶が無い。設定変更にスマートフォンが必要。
コンセプト的に仕方ないけれど、カメラ単体で完結出来ないのは不思議なところである。150万円するのにスマートフォン無いと設定変えれないの？？って思うのは変では無いと思う。R-D1みたいにホワイトバランスとか撮影に必要な設定も物理ダイヤルにしてくれれば嬉しいと個人的には思う。
ただ、逆に言えば設定を決め込んでいれば、ボタンの操作は不要とも言える。

まとめ

Leica M11に関して、画質や撮影体験には満足しているので私からみたM11-Dはもう完全に所有欲や見た目での評価となってしまう。
正直今からM11-D買うのであれば、M10-Dを買いたいとすら思ってしまう。
逆にM11を持っていなかったとしたらM11-Dを買っても良いかなと思う。デメリットはあるけれど、趣向品の毛色が強いと感じるのでどうせ買うならカッコいい方が好きである。

ライカの哲学

チンピング(chimping)という言葉をはじめて耳にしたのは、昨年のフォトキナでライカが液晶レスデジタルM60を発表した際のCEOの発言です。撮影者が１枚撮る毎にせわしなく結果をモニタで見る姿がチンパンジーのようなのでチンピングの名がついたとか。

https://ganref.jp/m/inuplus/reviews_and_diaries/review/8039

勝手ながらブログを引用させてもらった。
問題があれば削除します。

ここがライカM-Dモデルの原点というか哲学がこめられていると思っていて、私はそこには強く共感している。だからこそ、ライカあろうとFUJIFILMだろうとファインダーを使って撮影している部分はある。
ファインダー覗いて撮るのが楽しいというのが1番だけれど、フィルムカメラから始まったカメラに対して敬意を払いたいのである。
仕事で使っている訳でもなく、趣味で、自分で選んだ好きな物だからこそである。

1枚1枚巻き上げるのは楽しい
話は変わるけれど、みなさんはrollei35AF買いましたか？

終わりに

レバー風のサムレストが後から別売りで取り付けれるかどうかわからないけれど、販売してくれる事を願って今回の記事は終わりにしたいと思う。

出来ればM11にも取り付け出来ればなと思う。
現状だと、ホビージャパン様が再販するか、海外製のレバー風サムレストを買うか、自分で作るかの3択しか無いようなので。

今回も読んで頂きありがとうございました。

ライカM11-D ブラック・ペイント

ライカM11-P ブラック・ペイント

ライカM11 ブラック・ペイント