# 25 🔭Voigtlander NOKTON 50mmF1.1 VMマウント

カメラを始めたばかりの頃から今まで、私は大口径のレンズが好きである。
ボカして撮るのは初心者だけの特権なのかもしれないが、私は好きである。
このレンズは、かの有名なLeica Noctilux 50mmF1.2〜F0.95に近いスペックを持っているという事で買ってみたレンズである。
宜しければ今夜もお付き合い頂けると嬉しいです。

Voigtlanderについては以前の記事に書いているので、こちらも興味があれば読んで頂けるとありがたい。

①レンズの基本情報

最短撮影距離が1mと長くて扱いにくいレンズではあるが、50mmの焦点距離にF1.1という明るさを428gという重さで実現している。
レンジファインダーカメラであるMマウント対応のVMマウントのレンズという事で、マニュアルフォーカス専用のレンズとなっている。
光学的には、非球面レンズを使っていないらしく、確かフィルムカメラに使う事を想定して作られた最後のNOKTONレンズだったと思う。
(デジタル素子向けの光学設計はされていない？)
発売は2009年で、現在は廃盤となり後継レンズとしては、VoigtlanderNOKTON 50mmF1AsphericalやVoigtlanderNOKTON 50mmF1.2Aspherical等が現在は現行レンズとして販売されている。

また、コシナの創業50周年、およびコシナがフォクトレンダーブランドを復活させて10周年（ベッサ発売10周年）であることを記念して、NOKTON 50mm F1.1は作られたようで、このような箔がつくレンズというか拘りのある物は何となくそれだけで愛着が湧いてきたりもする。

関係無いけれど、同じように記念として作られたレンズとしては、アポランター50mm F2がある。
コシナ創業60周年・フォクトレンダー復活20周年を記念するモデルとして開発されたらしくこちらも気になるレンズではある。
私はアポランター35mmF2の方は手にしているのだが、かなり良いレンズなのでこちらもその内記事として書いてみたいと思う。

なるべくコンパクトにしたいので
レンズフードは付けないスタイル

②大口径レンズ

fujifilmのXマウントのカメラを使用していた訳だが、当時はやはりとにかくボカした写真が撮りたいと思いとにかくF値の小さいレンズを調べていたところこのレンズに辿り着いたのが始まりだったように思う。
まだライカすら知らなかったのだが、調べていくとカメラ好きが憧れるレンズであるとされているLeica Noctilux（ライカ　ノクチルックス）を知った。
その上でスペックとして近いレンズということでどのような写りをするのかと気になったのである。
今にして思えば、焦点距離とF値が近いだけで球面非球面レンズ、ガラス材、コーティング等が違うので浅はかな考えだとは思うけれど、単にどのくらいボケて、それはどんな写真になるのかという疑問であった訳だ。、

あとは、ボカした写真を取りたいのであればフルサイズや中判等のセンサーサイズが大きい物、焦点距離がある程度長い物、寄れる物等、他の部分も考慮するべきだったなと、振り返ると思う。

とはいえ、私と同じような事を考える人は多いのかノクチルックスと比較しているブログなども散見されるので、あながち変な考えでは無いように思う。

③外観

いろいろ書いてきたが、デザインもなかなかなので外観写真も貼り付けておく。
レンズフードは別売りだったような気がするが、私は中古購入時に前オーナーが付けてくれていた物を使用している。

撮影に使用した光源は、以前紹介した、ミニLEDライト。

TTArtisan ミニライト 6000k/4500k/3000k CRI95+ マグネティックマウント0-180度調整 充電式SUPER MINI LED ライト クラシックな135フィルムの外観 補助照明 一個

撮影カメラレンズは、X-PRO3とVoigtlanderNOKTON23mmF1.2SC。

前玉が大きいのでこのレンズでは
フードとプロテクターフィルターを取り付けている

前玉が大きいレンズは好きだ（デザイン的に）

絞ってみるとこんな感じ

M型Leicaに付けてみるとこんな感じ

アポランター35mmF2.0と比べるとこんな感じ
この記事の為に付けたので
ブライトフレームの切り替えはしていない

④写真

主にLeica M11とR-D1sで撮っていた写真を置いておくので良かったら見てもらえると嬉しい。
Xマウントのボケのくだりはなんだったのかと思われそうだが、R-D1sがAPS-Cセンサーの為そちらでボケ具合を参考にしてもらえたらと思う。
Exifが残らないので探すのがめんどくさいというのは内緒である

NOKTONということでやはり
開放で夜の撮影が楽しいレンズである

ただの歩道橋

玉ボケの形はこんな感じ

ここまでR-D1sで、ここからM11

猫にピントを合わせるのはなかなか難しい
でも、この立体感は良い感じだと思う

猫様って感じがあるな

フレアなのかゴーストなのか、逆光の写真

黒白写真で撮ってみる

何とも言えない立体感

解放で、明暗さが大きいとパープルフリンジが凄く出る
デジタル素子向けではないからだと思っているが
詳細は不明

拡大するとブレてる気がするので、拡大してはいけない

レンジファインダー用で古めのレンズということもあり、寄って撮ることは出来ないが、寄らなくてもボケるというのが素直な感想である。
寄らなくてもピントが合わせたところと、背景がボケる事で何とも言えない立体感が出ている。
また、非球面レンズを使っていないからなのか、フィルムカメラ向けだからなのか、ふんわりとした写りで癖が強いように思う。
手持ちのレンズでどれが1番好きか？と聞かれると私はこのレンズが好きだと答えると思う。そのくらい面白いレンズである。

今回はこんなところとする。
読んで頂きありがとうございました。