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第3話:仕事帰りのハプニング

「今日は寄り道して帰ろうっと」

ひかりは、仕事帰りの足取りも軽く、オフィス街を後にした。

今日は特に残業もなく、気分転換に前から気になっていた雑貨屋さんへ行くことに決めていたのだ。

「確か、この道をまっすぐ行って、二つ目の角を左に曲がれば…」

ひかりはスマホの地図アプリを頼りに、初めての道を進んでいた。
しかし、オフィス街を抜けると、見慣れない住宅街が広がっていた。

「あれ?なんか違う気がする…」

ひかりは立ち止まり、もう一度地図アプリを確認した。
すると、現在地を示す青い点が、
目的地から大きく離れていることに気づいた。

「えー!道、間違えた!?」

ひかりは焦って周囲を見回したが、見覚えのある景色はどこにもない。
日が暮れ始めた空を見上げ、ひかりはため息をついた。

「やらかしちまった…」

しかし、ひかりはすぐに気持ちを切り替えた。

「自分のケツは自分でフケ」

これは、「やらかし名人7か条」の4つ目だ。
どんなミスをしても、自分で責任を取る。

それがひかりのポリシーだ。

「よし、落ち着いて、もう一度地図を確認しよう」

ひかりは深呼吸をして、地図アプリを再起動した。

幸いにも、現在地は正確に表示されている。
目的地までのルートも、しっかりと示されている。

「あとは、このルート通りに進むだけだ!」

ひかりは再び歩き始めた。
道に迷ったおかげで、いつもは通らない道を歩くことになった。
そこには、ひかりの知らない景色が広がっていた。

「こんなところに、こんな素敵なお店があったんだ!」

ひかりは、古民家を改装したおしゃれなカフェや、
可愛らしい雑貨屋さんを発見した。

道に迷ったおかげで、思わぬ発見があったのだ。

「これも、小さなミスアドベンチャーのおかげだな」

ひかりは笑顔でそう呟いた。

ようやく目的地に着いた時には、すっかり夜になっていた。
しかし、ひかりは充実感で満たされていた。

「今日は寄り道して大正解だった!」

ひかりは、お目当ての雑貨屋さんで可愛いマグカップを手に入れ、
家路についた。

小さなハプニングに見舞われた仕事帰りだったが、
ひかりにとっては、これもまた忘れられないミスアドベンチャーとなった。

※この物語はフィクションであり、
    登場する人物や団体、場所はすべて架空のものです。
    実在の人物や出来事とは一切関係ありません。


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