ジェッソ→水彩→アキーラ
3回目のアート会に参加させていただきました。
今回は、他の参加者の方と机を付けて少しまとまった話ができて良かったです。
前回は自宅の玄関先にいたオオミズアオ(おそらくメス)を題材に選択しましたが、
今回はこれといった生きものの写真の持ち合わせがありませんでした。
そこで、トマトのみずみずしさが目を引くラフマジュンを題材に描くことにしました。夏らしさもあると思います。
ところで、藝大のYouTube動画を観ると、「描く」ではなく「画く」という表現が使われていました。制作に使うのは手に限られるものではないということなのでしょうか。
さて、ラフマジュンは、トルコ風ピザと説明されることが多いですが、テイクアウト専門のアルメニア料理店がオープンしてまもない頃に訪問して店内で特別に食べさせてもらったときのものです。
今回の支持体は、ワトソン紙を厚紙で補強してボード状にしたものです。
厚紙で補強することで水彩で濡らしても簡単には紙がたわんでしまわないように工夫されています。
黄色っぽいピザ生地の部分から水彩で塗り始めたのですが、今回白い紙に白に近い黄色のピザ生地を描いていてどうも存在感が薄くなる気がしてきたので、前回と同様に今回もジェッソを下地にして存在感を付ける作戦に変更しました。
ピザ生地の縁の部分に沿って丸くジェッソを塗りましたが、生地の真ん中部分はどう塗るかは考えものでした。中も丸く同心円を作るように塗っていくのが正解だったでしょうか。そうなると上に載せたトマトなど具材の部分の処理は?同心円状にジェッソを塗って乾かして、さらに具材の部分は具材の形通りにジェッソを盛りつけたほうがよかったでしょうか。
トマトの部分が生地の縁の盛り上がりに対してやや迫力負けしているように見えるのが反省点です。具材のうちトマトだけでもジェッソで厚塗りしてしまったほうがよかったかもしれません(実際やってみたらどうなるか不測の事態に陥る可能性もありますが。)。
アキーラは、油絵に近い性質を持つと聞いたので、具材部分に使ったら、ピザ生地に使った水彩絵具よりも目立つかな、と思って試してみたのですが結果としてそこまで顕著に差が出たわけでもないかなと思いました。ジェッソに負けないように、チューブからけっこうもりもりアキーラを出してしまったのですが。。
また、生地の上に薄く塗りつけられた、挽肉と香味野菜のペーストのモソモソ感はどうしたら?ここはそこまで強調させて目を引くような場所ではなかったので、ジェッソで盛るのではなくて色塗りで工夫をするのが良い気がしました。
前回のとんかつは、揚げ衣の部分に限って盛り上がりをジェッソで表現しようという発想で、ジェッソの使用部位についてあまり迷いがありませんでした。他方で、今回は、ジェッソの盛り上がりで表現するのが良いのか、陰を描くなど色の塗り方で表現するのが良いのか、方法の選択肢が競合して迷ったところがなかなか難しかったです。
絵の持ち帰りに関しては、前回帰宅してみるととんかつの揚げ衣のジェッソが一部欠けて白い部分が見えてしまっていたことを反省し、今回は作品保護のためメルカリの空き箱を用意していたのでジェッソが欠けることなくうまくいきました。
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