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テリファー 聖夜の悪夢 ネタばれ注意

このシリーズを1,2と観てました。1でのアートクラウンの衝撃的今までにないキャラは、想像をぜっするくらい、怖くて、恐ろしくて、残忍でコミカルでした。

悪魔のいけにえのレザーフェイスや、13日に金曜日のジェイソンのパワー系と違います。クラウンなので一見ピエロですから、皆なんとなく親近感があって近くに寄ってくるのです。しかし中身は得体の知れない化け物ですが。

コミカルな動作と表情と歯をむき出しにした笑顔がホラーです。武器を入れたごみ袋を担いで、思いつくままにどこにでも登場します。ストーリーはめちゃくちゃです。

今回1でアートクラウンから逃れ顔面を破壊された女性が、準主役となっていて、醜い顔を強調させます。1で被害者になった女性もクラウンの仲間入りしたようです。私的には1で登場した少女が好きだったのに今回はナシ。
美少女の亡霊?とクラウンの対比がよかったのに残念。

このシリーズでは、救世主の女性に何度も首をはねられ、殺されているのに頭だけで生きていたり、ゾンビ感がありますが、ゾンビのように死んでいるわけでもないのですが、突然パーティー会場に現れたり、ショッピングモールに現れたり、なんの脈絡もありません。ただシーンを消化している雑さ?

それだけ無理やりこじつけをせず、ボーと観ているほうが面白い映画です。誰がどうのこうのとかストーリーを考えるより、観て感じろ!的な映画です。

最初の冒頭で家族の残虐シーンから始まるのですが、そういう始まり方もテリファーらしいサービス? 救世主の女性が精神病から退院したのが運のツキ。殺したはずのアートクラウンが復活していた。

廃屋でチェアで座った状態で半年?数年の年月があったようで、座ったままのクラウンには、目を開けたまま蜘蛛の巣があります。腐らずこの椅子にあったようです。ありえないくらい怖い。

クラウンは、ゴーストとかゾンビとか猛獣というより、得体の知れない謎の生命体なのです。そんな存在が殺してもまだ生き続けているのが、恐ろしい。宇宙人でも破壊すれば死にますが、クラウンは破壊してもまだ生きている。という恐怖。

このキャラを考えた人は天才です。ホラーキャラはもともと人が基本ですが、クラウンは人でもない?そういう意味ではバットマンのジョーカーのような存在です。

殴られても蹴られても、にやにやしながらバットマンを煽ります。目的はバットマンの正義感が揺らいだり、欲望と犯罪に染まることをジョーカーの喜びとしています。悪魔のように。

しかし邪悪なクラウンには、それすらなくただ行き当たりばったり、思い付きで斧を振り回し、チェンソーを振り回しバラバラにします。叫べば叫ぶほどクラウンは歓喜します。そういう殺人マニアです。

シャワー室での残虐は、見るに絶えませんが、モザイクなしなのでリアルな現実感を演出しています。逃げ回る男を股間からチャンソーで裂いていくシーンは1にもありましたが、サービスシーンでしょうか?

もちろん18禁ですが、この映画につまらない倫理観など必要ないです。黒人がいないとか、LGBTがないとかそういうつまらない、作品の質を落とす倫理観などいりません。

ただ映画としてぶっ飛んでいる狂気がテリファーなのです。ショッピングセンターのクラウンサンタのシーンはもう少し時間をかけて練ってほしかったと思います。いきなり警備員がいたりと邪魔でした。もっと子供たちと戯れるクラウンを観たかった。

ラストではなんだかわからない地獄のような穴に落ちていく少女と、さっき殺したはずのクラウンが外に逃げたシーンです。そしてしんみり雪の降るバス停にたたずむクラウン。ああ次もやるんだなという感じ。

まだ終わらない惨劇は、次のシリーズもある予感を感じるラストシーンでした。私的には、クラウンのコミカルな表情が好きで、おどけたクラウンのシーンが、狂気と狂喜と残忍、を感じさせるピエロキャラ、アートクラウン。

なぜが救世主とのバトルでは、戦闘能力が60%くらいにへなちょこになるクラウンです。そんなわけのわからない意味不明な感じがスキ。

次回も映画館の大画面で観るでしょう。テリファーリピーターです。


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