【2025年クラシック候補診断File⑤】ファイアンクランツ
2025年クラシック有力馬候補を診断する企画を勝手に初めて今回で第五弾。
先週のキングスコールに続いて札幌競馬場の新馬戦から現れたスター候補、名門堀厩舎の牡馬・ファインクランツを診断してみたいと思います。
(今年は札幌デビュー組に良い馬が多い気がする)
【基本データ】
7月28日(日)
札幌5R メイクデビュー
芝1800m 12頭 重馬場
勝ち馬 ファイアンクランツ
父 ドゥラメンテ
母 カラフルブラッサム(母父 ハーツクライ)
騎手 佐々木大輔
厩舎 堀宣行(美浦)
生産 ノーザンファーム
馬主 サンデーレーシング
血統
母カラフルブラッサム 3勝
半兄リレーションシップ(父ルーラーシップ)5勝
半兄コスタノヴァ(父ロードカナロア)5勝
一族には母の兄弟にダート重賞勝ちのピイラニハイウェイがいるぐらいで特に活力のある牝系でもないので評価は6点。
評価:6点 ★★★★★★☆☆☆☆
厩舎力
毎年牡馬クラシックを賑わせ、ダービー2勝の堀厩舎。
馬の素質を見抜き、的確なレース選択、外国人騎手の起用、外厩との連携力の高さは関東厩舎では間違いなくトップ。
関東厩舎ながらノーザンF生産馬の外厩をNF天栄でなくNFしがらきを使うことを容認されていることを見ても、ノーザンの預託厩舎としては最上級の評価を受けていると推測される。普通の厩舎はそんなワガママ通らないよ。
ファイアンクランツの父ドゥラメンテは堀厩舎所属、しかも担当厩務員さんは父ドゥラメンテの担当、この馬の育成はある意味手の内だしそれだけ期待も大きいのだと思う。
評価:10点 ★★★★★★★★★★
タイムレベル
勝ちタイム 1:50.5(重馬場)
前半4F 50.3
上り4F 47.3(後傾ラップ)
上り3F 35.0
ラップタイム
12.8 - 11.8 - 12.9 - 12.8 - 12.9 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 11.1
開幕2週目の重馬場で行われた新馬戦、道中スローだったため特に全体タイムとしては優秀ではないが、ラスト4Fが加速ラップで最後の1F11.1秒と瞬発力とスピード能力をノーステッキで見せていたところに非凡な才能を感じる。
道中がいくらスローだったとはいえ、洋芝・小回り・重馬場の札幌でラスト1F11.1秒を叩き出す2歳馬は見たことない。
良馬場でどれほどのパフォーマンスが出せるかは未知数だが、パワーと瞬発力に関しては世代TOP3に入る怪物候補!!
評価:8点 ★★★★★★★★☆☆
メンバーレベル
3着以下は加速についていけず千切られていたが、2着に退けたロパシックは相当強い馬なのでメンバーレベルは7点とした。
ロパシックはすぐに未勝利戦を勝ちあげるはずなので勝ち馬と2着馬はレベルが高く、それ以外は平均以下と判断した。
評価:7点 ★★★★★★★☆☆☆
将来性
新馬戦出走時で馬体重442kg。
堀厩舎の厳しい鍛錬を乗り越えて一流馬になるにはもう少し馬格が欲しいので現時点の将来性評価は8点とした。
これで放牧に出て、秋の東京コースあたりで馬体重大幅増、外国人ジョッキーを乗せてきて超瞬発戦を勝利するようなことがあれば一気にクラシック候補に名乗りを上げることになるだろう。
コーナー4つの中距離、12頭とそこそこ頭数が揃ったレースを先行勝利、重馬場を経験、と今回のレースで得た経験値は大きい。
血統的にも中距離以上の直線の長い根幹距離に適性がありそう。
評価:8点 ★★★★★★★★☆☆
馬券の狙い目
洋芝の札幌競馬場でしかも重馬場、人気も圧倒的でなかった中での勝利なのであまり目立たず、次走も人気的になめられるのなら絶対買いだろう。
堀厩舎の育成なので本来は長い直線のコースで瞬発力を見せる競馬が得意なので、そういうレースを使ってきたら要チェック。
ドゥラメンテ×ハーツクライでサンデー、トニービンクロス持ちで完成は遅そうなのが気がかりだが、素質だけである程度勝負はできそう。
外国人騎手に乗り替われば馬券的妙味は薄れるが、信頼性はアップ。
佐々木騎手の継続騎乗でも私はなんら問題ないと思っているが。
以上、読んでいただいてありがとうございました!
今期のクラシック候補診断↓
【2025年クラシック候補診断File①】ミリオンローズ
【2025年クラシック候補診断File②】ダノンフェアレディ
【2025年クラシック候補診断File③】クロワデュノール
【2025年クラシック候補診断File④】キングスコール
サポートしてもらうようなこと何も書いてませんw