2024年10月末に閉館するumeda TRAD(旧バナナホール)へ行ってきた
10月某日、『umeda TRAD』というライブハウスに初めて足を踏み入れた。『umeda TRAD』と聞いてもピンとこない方も、『バナナホール』と聞けば「あ~知ってる!」という人も多いのでは。
推しミュージシャンである竹内アンナさんの2024年ライブツアー『THE BEST DRAMAS TOUR』の大阪開催の場所が『umeda TRAD』に決まった。
チケットを無事にゲットできたので、グーグルマップで場所を確認していてあることに気が付いた。
「ここ・・・バナナホールがあったところやん!」
旧バナナホールとは
バナナホールは大阪の中心地・梅田から徒歩で行けるアクセスの良さ、キャパの大きさ、音響や照明設備が整った環境で使い勝手が良く、デビュー直後の若手から中堅まで幅広い世代のミュージシャンが立った舞台だったらしい。
サザンオールスターズがザ・ベストテンの中継時に映ったことで一気に有名になったんだとか。
上記ミュージシャン以外でも尾崎豊、BOOWY、ブルーハーツ、私が尊敬してやまないBUMP OF CHICKEN、サカナクション・・・
関西で無名だったころのシャ乱Q、コブクロなど名だたるアーティストがそのステージに上がったが、惜しまれつつ2007年に閉館。
バナナホールは2017年4月に同じ堂山町の別の場所で復帰して営業を続けているそうです。
ライブハウスへ行くことへの羨望
余談だが、私は若かりしころ堂山町近くで夜間バイトをしていたので『旧バナナホール』の近くをほぼ毎日通っていた。
ライブ終わりなのか、ココからぞろぞろとオーディエンスが出てきて夜の街に消えていく光景をよく見ていた。
当時ホールコンサートには行ったことがあっても、ライブハウスは敷居が高くて行けなかった私は、ライブハウスから出てくる高揚した人たちの顔を見て、少しうらやましいような気持ちだったことを思い出した。
『ライブハウスには本当の音楽好きしか行かない』
そんな固定観念があったのかも。
若さというのは視野の狭さと思い込み、だとわかるのは歳を重ねたからか。
umeda TRADとは
2007年にバナナホールが閉館したあと
その場所で2009年から『umeda AKASO』に改名して営業を続け
2017年から今の『umeda TRAD』という名前になり
今年10月に賃貸借契約満了により閉館することとなった。
地方から来る音楽ファンからもアクセスの良さとハコの大きさ、ライブ終わりの飲み会と宿泊施設の豊富さから人気があったライブハウスだった、と聞いたことがある。
梅田も開発が進み、土地の価格も上昇しているそうだし、こういったミュージシャンを下支えする場所の経営が厳しくなって、どんどん減っているのは寂しいな。
umeda TRADの外観
『バナナホール』として1981年に開場してから43年もの歴史を刻んできたこの建物ですが、取り壊しが決まっているそうです。
後年に残すことなく歴史を終える建物、と思うだけで初めて訪れた私でも感傷的になります。
umeda TRADの内観
多くのミュージシャンが夢を持って立ったステージ
奏でた様々なジャンルの音がしみ込んだ壁
オーディエンスの汗と涙がしみ込んだ床
たくさんの一体感を生んだであろうその空間は
『音楽の神』に愛された場所だったんだろうな。
あと数日
少し感傷的になってしまったが、竹内アンナさんのライブはツアー2日目だが地元関西ということもあり最高に盛り上がった。
umeda TRADでは10月31日まで色んなライブが予定されています。
閉館まであとわずか。
興味のある方は是非行ってみてください!
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