馬券回収率向上のための夏期講習①見える”死票”と見えない”死票”とは
『夏を制する者は受験を制す』
皆さんも学生時代に塾や予備校の夏期講習で聞いたことのあるセリフだと思います。
これは馬券の世界でも同じ。
『夏を制する者は馬券を制す』
と言っても、別に夏競馬で急に成績を上げろ!という無理難題ではありませんw
お盆休暇などで少し自分の時間を取れるこの時期に、予想力・馬券力を高めるために新しい知識を得ることが、秋から冬にかけて回収率向上につながりますよ!というのが今回の主旨。
題して
『馬券回収率向上のための夏期講習』
第一弾の今回のテーマは
『見える”死票”と見えない”死票”とは』
について書いてみたいと思います。
※私の記事はすべて無料ですので安心して読んでください!
”死票”ってなんだ?
これを馬券に置き換えると
”死票”という言葉自体あまり聞き慣れないと思います。
『競馬 死票』や『馬券 死票』で検索してもほとんどヒットしませんし、書いてある内容も薄いものや間違った解釈ばかり。
ということは、馬券購入者の間で”死票”を意識して購入している人がほぼいないということ。
『他者が知らない知識を持っていることの優位性』というのは受験の世界でも馬券の世界でも同じです。
”死票”を理解するために
”死票”という言葉の意味がわかったところで、あなたにひとつクイズを出してみたいと思います。
これは簡単ですね!
Aさんは馬単1点買いで的中し、”死票”はゼロ。
Bさんは3連単2点買いで1点は的中し、もう1点は不的中。
”死票”は1点。
・・・ではありません。
見える”死票”ではそう答えるのが普通だと思いますが、見えない”死票”という考え方を持つ私の意見では
これが正解となります。
なぜAさんのほうが”死票”が多いのか?
一見すると馬単1点買いのAさんのほうが無駄がなく綺麗な買い方に見えると思います。
しかし、ここで問題になるのはAさんの予想。
3着予想も⑥⑦の2頭で他は馬券内は厳しい、とAさんはしっかりと予想したのに購入したのは馬単⑧→①の1点買い。
馬単1点買いなら無駄がない!”死票”が無い!というのは大きな間違い。
実は馬単1点買いには潜在的に消した馬を3着で買っていること、つまり見えない”死票”を買ったことと同じになる、ということを知らない人が多い。
馬単⑧→①1点買い=3連単⑧→①→全馬(このレースでは7点)
いわゆる『代替馬券』というもの。
その視点で見てみると、馬単1点買いは見えない”死票”が6点(7点中1点は的中馬券なので)あるという結果になる。
これが見えない”死票”という考え方。
だから上記問題の答えは
もちろん予想の段階で「3着に何が来てもおかしくない」という予想だったら、見えない”死票”を加味しても馬単1点買いというのは選択肢としてはアリ。
数点削ることが出来たら、あとは馬単オッズと3連単合成オッズの比較となる。
なぜ”死票”を意識することが回収率向上につながるのか?
馬券というものはなかなか当たらないもの。
だからこそ当たったときにいかに大きく儲けるかが大事になってくる。
そして儲けるためには無駄な馬券、つまり”死票”を意識して減らし、当てたときに大きな儲けにすることが回収率向上につながる、というのが今回のテーマ。
あなたが今の予想力・馬券力を上げることで
的中率が上がり
それにより回収率を向上させることはかなり困難
しかし、的中率は変わらないが
あなたが”死票”を減らす努力をして
的中時の儲けが大きくなり
それにより回収率を向上させることは出来るはず
今回使用したAさんBさんのクイズは
8/4(日)に行われた新潟11Rダリア賞を元に作成したものです。
【ダリア賞結果】
このレースを仮にAさんとBさんがそのまま馬券購入したとします。
同じ予想力、同じレース資金なのに
”死票”に対する意識の違いだけで
4,350円も払戻が変わってしまう。
この差が1年間馬券購入したときに、どれくらい回収率に影響するのか。
あなたにも想像できると思います。
私の勝負馬券
なぜこんな着順予想ができたのか・・・
私の過去記事を参考にしてみてください。
今回の夏期講習のまとめ
間違って欲しくないのは
”死票”を意識して、やみくもにどのレースでも3連単で勝負すること、ではありません。
そんな簡単に毎レース着順予想が完璧にできるなら誰も苦労しませんw
各馬の力関係の把握ができて、着順の予想がしっかりと予想できたレースでしか私は3連単という”飛び道具”は使いません。
私は予想力が低く2・3着が絞れないことがほとんどなので、”死票”の多さを許容して単勝で勝負しています。
だからこそ2・3着が予想出来たときには無駄な”死票”を減らして大きく儲ける馬券を買う。
まぁ3連単なんてどうせ当たらないと思って買ってますし、少点数で当たれば見返りも大きいのは当然。
でも大事なことは、自分の予想を馬券に落とし込む際に”死票”をいかに意識できるか、ということ。
馬券の夏期講習、という今回の記事はいかがでしたか?
あなたが今回の夏期講習で学んだ”死票”という考え方で、馬券回収率の改善の手助けになったのなら幸いです。