【日本ダービー考察②】ストライド指数で見るダービー前哨戦の指数と指数差
メイショウタバルの出走取消は残念でしたね~!
馬券を買う買わないに関係なく、見ていてワクワクさせてくれる馬というのは貴重なんでダービーで走る姿を見たかった。
展開予想をされる方も頭を悩ませることになりますね。
さて「日本ダービー考察」の第二弾は
ストライド指数で見るダービー前哨戦比較
というものを書いてみたいと思います。
比較に使用する指数は私が全幅の信頼を置いている『ストライド指数』を使い、皐月賞と前哨戦にどれだけ指数差があるかを数字で表してみたいと思います。
指数差とは
その年の皐月賞の指数 - その年の前哨戦の指数 = 指数差
このように計算しています。
基準の皐月賞の指数が最も高いので指数差はマイナスで表記しています。
その指数差が少ないほど皐月賞と差が無く、好勝負が可能であると勝手に判断していますw
例年の指数差と比較して見てもらえると、何か気付くことがあるかもしれません。
昨年の私の記事から↓
皐月賞勝ち馬の2016~2024年ストライド指数
日本ダービーの前哨戦といえば
牡馬クラシックの第1戦の皐月賞は外せない。
主力の馬はまずここを目指して出走してくるので、他のダービー前哨戦と比較しても圧倒的に有利であることは一目瞭然。
まずは王道前哨戦である皐月賞の指数を2016年から今年までを縦比較し、今年の皐月賞レベルが高いのか低いのかを判断してみたいと思います。
2016年 ディーマジェスティ 指数73
2017年 アルアイン 指数74
2018年 エポカドーロ 指数69
2019年 サートゥルナーリア 指数73
2020年 コントレイル 指数75
2021年 エフフォーリア 指数74
2022年 ジオグリフ 指数72
2023年 ソールオリエンス 指数71
2024年 ジャスティンミラノ 指数69
な、、なんと!!!!(#°Д°)
今年のジャスティンミラノの皐月賞の指数は、過去8年で最低だった2018年のエポカドーロと並んで最下位タイのレベル!!
レコードタイムで走ったからと言って、馬場差等を加味した指数で表すと今年の牡馬レベルの低さがわかりますね~(;´д`)ゞ
しかし昨年のソールオリエンスの年より低いのか・・・
青葉賞の2016~2024年ストライド指数と皐月賞との指数差
日本ダービーへのトライアルレースと言えばやはり「青葉賞」。
昨年は指数差-3と最少差だった青葉賞で2着のハーツコンチェルトがダービーで3着に好走したように、明らかに青葉賞→ダービーがリンクするようになっている。
王道トライアルレースの青葉賞からの出走馬は『厩舎力』をあまり問わないのも注意点。
2016年 ヴァンキッシュラン 指数68(指数差 -5)
2017年 アドミラブル 指数69(指数差 -5)
2018年 ゴーフォザサミット 指数66(指数差 -3)
2019年 リオンリオン 指数63(指数差 -10)
2020年 オーソリティ 指数64(指数差 -11)
2021年 ワンダフルタウン 指数63(指数差 -11)
2022年 プラダリア 指数62(指数差 -10)
2023年 スキルヴィング 指数68(指数差 -3)
2024年 シュガークン 指数62(指数差 -7)
今年のシュガークンの指数は過去最低タイ、指数差は5番目に開いているので強くは推せないかなとも思えるが果たして。
京都新聞杯の2016~2024年ストライド指数と皐月賞との指数差
関西で行われるダービートライアルと言えば「京都新聞杯」ですね。
京都新聞杯からは2019年2着のロジャーバローズがダービーを勝利しているが、厩舎力の高い角居厩舎だったことも大きな要因だったのでは。
2016年 スマートオーディン 指数64(指数差 -9)
2017年 プラチナムバレット 指数61(指数差 -13)
2018年 ステイフーリッシュ 指数66(指数差 -3)
2019年 レッドジェニアル 指数71(指数差 -2)
2020年 ディープボンド 指数66(指数差 -9)
2021年 レッドジェネシス 指数67(指数差 -7)
2022年 アスクワイルドモア 指数65(指数差 -7)
2023年 サトノグランツ 指数62(指数差 -9)
2024年 ジューンテイク 指数61(指数差 -8)
今年のジューンテイクは指数過去最低タイ、指数差5番目と微妙なところだが、皐月賞組のレベルが低い今年なら全く通用しないとも言えない。
プリンシパルSの2016~2024年ストライド指数と皐月賞との指数差
あまりダービーと直結するイメージの薄い「プリンシパルS」ですが、過去最高指数だった2017年ダイワキャグニーは菊沢隆厩舎、2番目に高かった2020年ビターエンダーは相沢厩舎と『厩舎力』が足りなかったためダービーで好走できなかったとも考えられる。
2018年コズミックフォースが3着激走したが、これは名門・国枝厩舎の手腕が光ったし、仕上げる力があればこのローテでも勝負になることは実証済みだと私は考えます。
2016年 アジュールローズ 指数56(指数差 -17)
2017年 ダイワキャグニー 指数71(指数差 -3)
2018年 コズミックフォース 指数55(指数差 -14)
2019年 ザダル 指数57(指数差 -16)
2020年 ビターエンダー 指数66(指数差 -9)
2021年 バジオウ 指数59(指数差 -15)
2022年 セイウンハーデス 指数60(指数差 -12)
2023年 パクスオトマニカ 指数60(指数差 -11)
2024年 ダノンエアズロック 指数63(指数差 -6)
今年の勝ち馬ダノンエアズロックの指数は過去3番目に高く、皐月賞との指数差は2番目に小さい。
青葉賞や京都新聞杯より指数差が少ないので、単純にそれだけでも皐月賞組と勝負になりそうなのが想像出来てしまう。
しかも今年のダノンエアズロックは昨年のダービーを制した関東の名門・堀厩舎所属なので期待値も高い(人気も高くなりそうw)
スプリングSの2016~2024年ストライド指数と皐月賞との指数差
スプリングS→ダービーへの直行ローテは過去8年データなし。
厳しいレースになる皐月賞に出て「経験」を取るか、皐月賞を見送り余裕のあるローテで「体調」を取るか、このローテは今後の指針になるかもしれない。
2016年 マウントロブソン 指数57(指数差 -16)
2017年 ウインブライト 指数63(指数差 -11)
2018年 ステルヴィオ 指数59(指数差 -10)
2019年 エメラルファイト 指数58(指数差 -15)
2020年 ガロアクリーク 指数61(指数差 -14)
2021年 ヴィクティファルクス指数62(指数差 -12)
2022年 ビーアストニッシド 指数62(指数差 -10)
2023年 ベラジオオペラ 指数63(指数差 -8)
2024年 シックスペンス 指数62(指数差 -7)
指数だけで見れば今年のシックスペンスは指数で3位タイ、指数差は昨年のベラジオオペラを上回る1位という興味深いデータとなった。
昨年のベラジオオペラは皐月賞を使って10着と敗れたあと日本ダービーで巻き返し僅差4着(1位と同タイム)と好走しており、ある程度の指数実績があれば上位い食い込むことも可能であると示してくれた。
しかもシックスペンスを管理するのは関東の名門・国枝厩舎。
皐月賞出走による「経験」を捨て、余裕のあるローテーションで「体調」を優先して挑む今回の日本ダービーが果たしてどうなるか。
【結論】
・今年の皐月賞は例年に比べるとレベルが低い
・皐月賞と前哨戦の指数差が少ないため想像以上に大混戦
・皐月賞・青葉賞以外の前哨戦から激走するには『厩舎力』が大事!!
※NHKマイルカップからゴンバデカーブースが出走していますが、マイルの指数が高く出やすいのと、あまりリンクしないので今回は省略致します。
指数で測ることができないものがある
ここまで好き勝手に書いてきましたが
今年の皐月賞の指数だけ見て
「レベルが低い」
「他の路線からの逆転も可能」
と語るのは簡単。
しかしそれは競馬を数字だけでしか見ていない人間がすること。
あくまでデータの一つとして読んでいただき
自分の予想のスパイスとして使ってもらえれば光栄です。
サポートしてもらうようなこと何も書いてませんw