DarsanaPrime stats talk day2-1 : 各都市結果短評

そろそろGoogle+も閉鎖が近付いてまいりました。

ということでXM Anomaly stats talkはひとまずnotesに場所を移して続けていくことにしましたが、移行告知も兼ねてDarsanaPrimeについては閉鎖まではG+と両方に投稿していこうかと思います(将来的にはNianticが用意しているらしいIngress用SNS(?)に再度の引っ越しとなるかもしれませんが)。

◯DPのゲーム構造:短評の前の長い前説

DarsanaPrime (以後DP)のday2が終わりました。
まずは初回として各都市の短評を書く前の枕として、day2前に捨て置いた事前読み投稿について少し説明したいと思います。具体的には

day1でACのヤバさをみんな(世界的に)痛感したはずなので(よっぽどテキトーなところ以外は)day1よりはまともに均衡するゲームになるんじゃないかと予想してます。

という発言についてです。

DP day1において、Artifact Collection (以後AC)はとても大きな得点差の元となりました。プネーを除く8都市を見たとき、100:0が2都市、70点以上の大差となったのが3都市。70点差というのは比率でいうと85:15ですから、感覚的にはぎりぎりパーフェクトゲームではなかったぐらいの結果にあたると言えるのではないでしょうか。
この結果をまともに見れば、こう思うはずです:「ACというのは、このような結果を連発するようなヤバイ難易度設定のゲームなのか」と。

day1では片方の陣営がゲームを全く理解せず、他方だけがそれなりの正解を見つけたような展開が5都市はあった、ということです。リスボンは双方理解をせぬまま少しマシな結果を出した陣営が50点のゲインを獲得するという結果でしたし、ケソンシティも正解にはほど遠い落第級のスコアながら0スコアを圧倒して100点のゲインを得てしまったというものでした。

これはとてもヤバイです。無策で挑んで失敗した場合、無策でちょっとだけ成功した相手に100点取られる可能性があるという実に恐ろしい設定です。ということで、大半の都市・陣営は少なからずこの競技の研究・対策を進めるはずだと思いました。そして、両陣営の研究の結果の程度で、だいたいこんな結果に終わるはずだと考えていました:

・90:10 = 片方が無策のゲーム
・75:25 = 双方が対策したが、片方がより良い正解に近付いたゲーム
・50:50 = 双方が似たような正解にたどり着いたゲーム

その一方で、ACに注力するあまり、他の部分でバランスを崩す陣営が出てくる可能性もありました。DPのスコア構造は大きく3つの柱を持ちます。
・Capture Battle (以後CB) + Long Exponential Path (以後LEP)
・AC
・UPH
の3つです。

CB+LEPは共に戦闘系のゲームであり、そのスコアは密接な関係を持つ一体的なものと考えられます。CBで大きく押し込めば必然的にLEPも高まり、概ねCB支配率の二乗則に近い点数が得られるものと考えられます。
このうちたとえばACに注力しすぎると、他の2つがおろそかになります。DPというのは、この3つの柱のどこにどのぐらい力を配分するか、その結果相手陣営との間にどういう相性が発生するかということで勝敗の流れが決まる構造を持っていると思います。


◯各都市スコア短評


という話を前提にした上で、day2の各都市のスコアを見ていきたいと思います。

東京
RESが勝利に達するアプローチをまったく取れずに敗北した、そんなゲームでした。
まずは開幕、M1LEPでCB支配率からの期待値(約5倍)を遥かに上回る67倍となるスコア82.73をENLが記録しました。ENLはLEPを捨てて他の競技に注力しても十分な原資を手にしました。流石にM2M3とRESもスコアを伸ばしM7で18.32を記録して差を4.5倍程度に縮めましたが、ENLが稼いだ原資は最終的に63点のゲインをもたらしました。
おそらくRESの狙いはAC + UPHだったのでしょう。しかし東京RESはACがday1と同様のゲームであると思いこんでいたのかもしれません。敵失がありえて、注力すれば100-0の勝利が転がり込む可能性があるゲームなのだと。しかしそんなことはありませんでした。ACにおいてもENLはRESよりも適切な解答に到達し、おおよそ80:20のスコアを獲得。
更にUPHにおいてRESは僅差に迫りながらもENLに敗れてしまった(わずか1.2差)ことで、ENLの全競技での勝利という結果に終わりました。

ホーチミン
RESはCB+LEP、ENLはACに集中しての戦いでした。RESのACへの無策ぶりがすごいですが、それでもCB+LEPが取れるならUPH次第では勝てるのがDPのルールです。
ENLはM4〜M6にかけてCB、次いでLEPと戦闘系での挽回をはかりいくぶんスコアを押し戻します。しかし、結果としてはその動きが仇となったのかもしれません。最終的にUPHでRESがわずか2.3上回り、75点を獲得。トータル24点差の僅差の勝利でRESが勝利となりました。

ニュルンベルク
ENLがCB、RESがLEPをリードするM1から開幕。M2でRESがCBを逆転しますが、M1でENLに取られたスコアが大きく支配率のわりに点数が伸びません。対するENLは逆にLEPに攻め込みますがなかなかRESの牙城を崩せず。しかしM9で(CB劣勢の下でありながら)ENLが26.69というスコアを記録しLEPを逆転。
ACはおおむね8:2の比でRESが獲得。しかしENLの「無策というわけではない」程度の力の入れ方はニュルンベルク全体で見れば絶妙でした。UPHはENLが3割ほどリードして勝利。トータル18点差であり、M9でのLEP、ACでの20点ほどの獲得のどちらが欠けてもダメだったという絶妙のバランスで、ついにドイツのアノマリーでENLがRESに勝利を収めるという歴史的結果になりました。

ブリストル
ニュルンベルクと同様、ENLがCB、RESがLEPでリードする開幕。そこから相手の戦闘系の牙城に(互いに)踏み入っていくという流れも一緒。しかしブリストルでは両陣営が共にACで互角のほぼ正解と言えそうな原スコアを記録し、ほぼ引き分け。必然的にUPHでの勝負になりましたが、ENLが15%ほど上回る数字で勝利となりました。

アトランタ
M1でRESが諦めてゲーム終了、と行った風情。RESはUPHこそ稼ぎに行ったもののACについてはまったく無策と思えるスコアであり、東京のRES以上に勝ち筋の存在しない戦いを演じてしまいました。およそ14倍もの大差で、プネーを除けばシリーズ最大得点差のゲームとなりました。

ラスベガス
ENLはCB+LEP、RESはUPHを柱としたゲーム。しかしRESはCB+LEP、特にLEPで負け過ぎで、M3以降SPを封殺されたと思しき0行進で苦しい展開に追い込まれます。
APは双方無策ではなかったという程度でしたが、ENLの方が一段階ほど正解に近かったのか、30点弱のゲインをAPからえることに成功。
UPHはRESが取りましたが、やはりLEPでの負けを取り戻すには足らず。およそ60点差でENLが勝利を収めました。



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