Shared Memories stats talk (short)
2024Q4のXMアノマリーシリーズの開幕グローバルチャレンジは既に終わり、明日にはアノマリーDay1が行われようというタイミングになりますが、そいつの話をする前段を兼ねて2024Q3のXMアノマリーシリーズShared Memoriesの簡単な振り返り記事を書いておこうと思います。
ということで自作スコア+分析のスプレッドシートを提示しておきます。
最近NIAのアノマリーの設定が絶妙な感じになってきたなあ、と思うのですがShared Memoriesも終わってみれば劇的な接戦で幕を閉じたシリーズとなりました。
Global Shared Link Challenge
グローバルチャレンジなのでRESが僅かに勝利(3.8点のゲイン)
XMアノマリーDay1 : シンガポール
一言で言えばRESによる完封劇でした。
ENLは開幕からBBではスコアを落としていくだけ、シャードも1個を決めるのがやっとという展開で、逆にRESはwave1、2、5、6と後半にいくにつれてBBスコアを続々と更新していきます。シャードもwave4にて12ゴール10点を記録し、これはシリーズ内で最高のシャード戦素点となりました。
終盤は封殺のために9ゴール4点(=得点のためではなく、ENLにゴールさせないためのシャードを集めている形)という安全策に出る余裕も。RESは大量132.8点のゲインを得てシリーズの流れを大きく引き寄せる勝利を収めました。
XMアノマリーDay1 : ロッテルダム
同日行われたロッテルダム、スコアで言えばシンガポールほどの大勝ではありませんでしたが、中身としてこちらの方が見事なRESの完勝と言えるようなゲームだったと思います。
BBスコアはENLはwave1、2,4と更新、対するRESはwave1、6で更新。特にwave4ではENLがシャード、BB共にスコアを更新しており、特にwave4単独のBB戦スコアではENLがRESを上回っており、数に劣るENLが戦力の集中運用で劣勢の中で挽回に努めたゲーム…と見えなくもないところです。
しかし盤面はそうではありません。wave3以降ロッテルダムのRESは常にENLの一手先の手を打ち続けました。先にRESがシャードで大量得点を望める好形をセットアップ、そこに後手ENLが必死に喰らいついてゴールを阻止/奪取するという展開。wave5にはRES主導で全体がリンクで結ばれメッシュ化していき、ENLの逆転の目は完全に摘み取られた形となったと思います。
戦術戦闘には優れるENLが必死に抵抗し局面ではときに拮抗するも、戦略的にはRESが逆転の隙を許さず勝ち切るためのプランを遂行しきった、そんな「完勝」と呼ぶべきゲームでRESが45.8点のゲインを獲得しました。
シャードスカーミッシュ AMER
前シリーズよりwave数が増えて長丁場になったシャードスカーミッシュ。
観戦する立場としては同時に観る都市が増えて処理の限界を完全に越えたなーという気持ちになりました。そもそもそんなに面白い展開が起こるようなゲームでもなく、ただ北米開催ということで流石にENLが強く、E 109.5-68.0 RでENLが41.5点のゲインを獲得しました。
シャードスカーミッシュAPAC
こちらも若干ENL優位…と思いきや台風の影響で日本開催の2都市(長崎、高松)の開催が中止になったアジア太平洋開催。オセアニア→東アジアではややENL優勢も西に向かうにつれてRESが勝利を増やしていき、結局はE 80.5-83.5 RでRESが3点と僅差の勝利。
August Daily Bounty Challenge
8月の月間バウンティチャレンジはやはりE 97.6-102.4 Rといつもの僅差でRESの勝利。
シャードスカーミッシュEMEA
欧州中東アフリカ…と言いつつほぼ欧州開催のEMEAは、欧州らしい大差のゲームが続発する展開。一時はENLがそれなりの差を築くも最終時間帯のジェシュフ・ダブリンあたりのワンサイドゲームでRESが追いつき、E 97.0-96.5 Rという微差でENLがなんとか勝ち。
XMアノマリー Day2 : 函館
函館は大接戦のゲームになりました。
勝利したのはENLですが、そこに喰らいつくためのRESのゲーム運びの巧みさが光るようなスコアが出ていると思います。
ENLのBB最大はwave1。若干の上下動はありますが、流れとしてはそこからRESがBBスコアを伸ばしていくという流れで、RESは徐々に支配率を回復させます。
ENLはシャード戦に傾倒してスコアを伸ばしていきますが、そこにRESからの逆襲が刺さったのがwave4。RESはこのwaveだけ5ゴールを奪い後はすっぱりシャード戦を捨てる割り切りのいい戦いを展開して、効率よくスコアを伯仲させることに成功。
ENLはシャードゲームを継続しますがRESははっきりBBに集中した戦いでwave6で最大スコアの更新に成功。ただ都市勝利するところまでは届かず、結果はE 109.5-90.5 Rという小差でENLがなんとか勝利する結果となりました。
XMアノマリー Day2 :シアトル
函館が僅差に終わったことで、130点弱の差で迎えた最終戦。
しかもシアトルでのGoRuckでは更にRESがゲインを詰み増し。理屈の上ではENLにシリーズ勝利の目は残るも実質シリーズ勝利はほぼRESの手中、というような状況でしたが、シアトルENLはこの不可能任務に果敢に挑むという選択をしました。
「RESのシャードゴールは0点に抑える」「その上でBB戦でも3倍程度の差をつける」というのが実質残されたか細いシリーズ勝利条件で、しかしその遂行に向けてENLは着実に狙い通りのゲームを展開します。
ただ勝つだけなら全体にメッシュ状にリンクを組んでしまえばいいところ、1ゴールも許さないという高難度条件があるためにRESのゴールを封殺するなどの工夫を凝らしつつ、BB戦のスコア、というか全体の支配率を向上させていくENL。RESの方も中盤あたりでENLの狙いに気付いたか、1ゴールの成就あるいはBB戦スコア更新を狙って力を集中させる戦いを展開。
しかしENLはシャードの死守を達成、あとはBB戦が目標に届いているかという勝負になりましたが、結果はE 165.1-34.9 R、シリーズ総計でわずか1点ENLが上回り、困難なはずだったシリーズ勝利を見事ENLが手にする結果となりました。