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子どもの貧困支援を思いながら、マーダーミステリーシナリオを作ってみた

マーダーミステリーというゲームのシナリオを作りました!

ボドツナの活動と全く関係ないと思えるゲームシナリオの作成ですが、いくつかの狙いを持って作成しましたので、意図を書いていきます


子供の貧困支援はどうなっているのか

コロナ過による収入減少の状況もあり、シングルマザーや収入が無くなった若者への食料支援、役所などでの生理用品や食品の支給など、食料やお金の支援は広がりを見せているように思います。
食べるものもない、家賃も払えない。その様な状況では、安心して暮らすことができません。
食べることにも事欠くようだと、心は卑屈になって何もかもやる気を失います。
その苦難や問題を訴え、直接的な支援活動が増えたことは、とてもいいことだと思います。

お腹はだいぶ満たされた。でもその先に・・・

直接的な支援が増えるのはイイことですが、与えてもらい続けるだけでは、子供の貧困の現状は変わりません。
直接的な支援を続けながら、自立を促す仕組みが必要です。
このような話をすると、
至れり尽くせりの支援をしなければいけないのか?
貧困に陥ったのは、当人の努力不足や自己責任じゃないか!
と、自己責任論を持ち出されることが多々あります。
ですが貧困に陥った状態では、どうしたら今の状況が変わるのかさえも、よく分からないことがあります。
知識や経験、社会の形を知る機会が不足しているのです。
私が思う自立を促す仕組みは、社会の形を知ろうと興味を持てる投げかけをすることです。
私が初めて20歳の時に買った車は、排気量2000ccを越える車でした。5月に5万円を超える自動車税の支払い状が届き、「こんなに払えない・・・」と泣く泣く手放しました。
その時に「軽自動車なら税金が7400円で済む」ことも知りました。
税金が安い軽自動車にしておけば、車を手放すことも無かったかもしれないと思いましたが、当時の私には、自動車税について事前に知ることが出来なかったのです。
些細なことですが、自動車税の仕組みも社会の形の一つです。そして、このような些細なことを、聞いたり知ったりできる場所があれば、今の状況を変えるヒントを得られると思うのです。
中学校3年生になり、高校どこ行くの? 将来どうしたいの?といきなり将来のことを決めろと言われても、社会がどのようになっているのかよく分からないと、答えようがありません。
小中学生、高校生の子供たちが将来の夢を持ち、目標を持つキッカケのある場所が必要です。

マーダーミステリーのシナリオを作った理由

どんな事をしたら、自立のキッカケになるかを考えてみました。
自治体の支援制度や、職安の就職支援を案内することは、自立を促すきっかけになると思います。職業訓練施設を案内することも、自立を促すきっかけになるでしょう。
ですが就職支援や訓練を受けようとする意欲を沸かせることが、ボドツナの仕事です。ボドツナらしい、将来への希望を示す活動をしたい。
そう考えながらTwitterを見ていたら、ボードゲームの作成についてのツイートがいくつも目につきました。
ボードゲームを作成し、クリエイティブなモノを世の中に送り出す体験ができると、夢や目標を持つきっかけにならないだろうか
まず一つ見本となるものを作ろうと考えたのですが、ボードゲーム作成は時間と手間がかかります。サンプルが直ぐには出来上がりません。
そこで、ボードゲームと親和性のあるマーダーミステリーのシナリオを作ることにしました。
マーダーミステリーは登場人物の一人になり、物語中に起きた事件を解決していくゲームです。大筋のシナリオと、犯人を特定していくギミックの作成が必要です。
シナリオは知り合いの作家Beckさんに、ゲームのギミック監修を夏雪さんにお願いして、作成に取り掛かりました。

更に動画化してプロモーション

更に、作成したマーダーミステリーの演劇部分を本当の役者さんに演じてもらい、動画化しました。

スタジオを借りて撮影をして、動画編集は自分で行っています。

ここまででも、シナリオ作家、役者、カメラ、照明、編集と、関わる仕事がいくつもあるのです。

ゲームや動画を作成は、全員で協力して作り上げたものが形に残ります。クリエイティブをする体験は、自己表情の方法であり、楽しみながら社会を知る経験になると思います。

もう一つの狙い、エンタメの可能性

マーダーミステリーシナリオと動画の作成には、狙いがもう一つあります。
それは役者さんとと作家さんに新しい表現の場所を作ることです。

コロナ禍で、今も役者さんは舞台出演が制限されて、表現の場を失っています。
動画が舞台以外の表現場所になれば、役者さんの可能性が広がるのではないでしょうか?

そして作家は、未だに何かの賞を取って文壇にデビューする以外に、生計の立てようがありません。シビアな実力勝負の世界と言ってしまえば、それまでかもしれませんが、ミュージシャンがCDを出さなくてもブレイクできる時代です。

作家の売り方も、フリーで作品を買いて世に出す。動画やプロモーション動画を作るなど、賞を取る以外の売り出し方があるのではないかと思うのです。

いろいろな思惑と夢を込めたマーダーミステリーシナリオとプロモーション動画です

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