損をしない車の売り方~番外編~
こんにちは、車売買エージェントの長山です。
ああ、もう5月も終わりますね。
今年の5月は、歴史に残る5月になるんだろうなあ。
せっかくなら、その5月のうちに、一つ私が書いている記事に区切りを付けたい。なので、車の売り方は、今日で最後になる、ハズ。
時代は変わるので、アップデートは出てくると思いますが。
今日書きたいのは、今まで書いた売り方に当てはまらない車がある、イレギュラーケースについてお話ししたいと思います。
オートオークション会場の秘密
さあ、出てきました。
車の流通略図です。もうお馴染みですね。
基本だから覚えてください、そう何度も書いてきたと思います。
ですが、この図にもう一つ、書き加えなければいけない箇所があるのです。
それは・・・・・
これです!
お判りでしょうか?
オートオークションの左に、海外バイヤーからの海外輸出ルートを追加しました。
実はオークション会場には、様々な国の海外のバイヤーが沢山来ています。すごい月は、半分以上、海外の方だったりします。
その数は年々増えてきて、遂にはオークション会場内に礼拝室が作られたほどです。
ここまで立派ではありませんが・・・・・
海外のバイヤーが増えてことで何が起きているか、詳しく書いていきます。
海外輸出対象車は、相場が跳ね上がる
海外に輸出されたクルマは、現地で日本国内よりも高い金額になり取引をされています。関税などの関係もありますが、それを差し引いても、だいぶ高値で、3年ほど経っている車が、日本の新車価格よりも高かったりするそうです。
それでも、品質の良い日本車は売れるらしいですから、すごいですよね。
ですので、海外輸出対象となっている車は、日本国内の販売価格を無視した、オークション相場になっていることがあります。
例えば、国内での販売価格が150万円の輸出対象車の場合、オークションでも150万円近い金額で取引されていることがあります。
この時の取引相場を「輸出相場」と私たちは呼んでいます。
輸出相場となっている車は、日本国内にしかマーケットを持っていない中古車店は落札できず、日本の中古車はドンドン海外に流れているのです。
ですから、輸出対象となってる車の売却の際には、国内販売業者に加え、オークションに出品する会社を1社、呼んでおく必要があります。
輸出対象車ってどんな車?
さあ、そうなってくると気になるのが、「どんな車が輸出されるのか」ではないでしょうか?
これについては、その時期により変わってくるので、一概にどの車とは申し上げにくい所です。輸出先からのオーダーや、国によって製造から何年以内、といった決まりがあります(カントリーオーダー)
輸出対象となる車種は、トヨタ車がほとんどです。その中でも、アルファード、ヴェルファイア、ランクル(プラド)ハイエース(レジアス)は鉄板です。
ただそれらの車種でも装備や色の指定があって、黒限定とか、サンルーフ付き限定とか(これは多い)プレミアムサウンド付き限定とか、意外と細かくなっています。気になるようでしたら、リンクの会社さんに輸出対象かどうかだけでも、訪ねていいと思います。
輸出対象であれば、もうそこに売ってOKです。そこが一番高いですから。
あ、ついでに申し上げておくと、海外輸出に走行距離は、あまり関係しません。
走行1万キロでも10万キロでも、あまり買い取り額が変わらないことがあります。
海外バイヤーが居なくなる時期がある
いいことずくめの海外輸出ですが、海外のバイヤーがオークション会場に来ていないと、輸出相場になりません。ですからコロナ禍の現在は、輸出相場にはなっていないため、売却はおすすめいたしません。
コロナが無かったとしても、1年のうちある時期だけ、海外のバイヤーがオークション会場に居ない時期があります。
それが12月頭~1月中頃までです。
この時期は、海外のバイヤーさんはみんな、自国に帰ってバカンス中です。ハッピーニューイヤーは家族と一緒なのです。
ですので買取店が車をオークション出品するのに1週間はかかることを見越して、11月の中頃までに売却を済ませるようにしてください。
因みに、2月になれば輸出相場に戻るのかと言うと、12月、1月に落札された金額は海外のバイヤーさんも見ますので、それよりちょっと上くらいまでしか金額は出してきません。
一度相場が下がると、基本的には戻らないのです。
と言う訳で、これで損しない車の売り方は終わりになります。
皆様のお役に立つ話が書けたのなら幸いです。
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