「変化に最もよく適応したものが生き残る」としたら…
「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」”it is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.”はダーウィンの名言として知られています。だだし調べてみると、進化生物学的には不可解な言葉とも言われることもあるようです。第一に、そもそも安定な環境に棲む生物に当てはまらない。第二に、変化に対応できる生物、の意味が不明である、と。
ダーウィンの名言かどうかはさておき、コロナ禍に日々、3種の変異種(イギリス型、南アフリカ型、ブラジル型)に右往左往される今の状況を見ていると、「変化に最もよく適応したものが生き残る」という言葉には、この未来に対する警鐘であったとも思えてしまいます。ワクチンの開発によって、やがてCOVID-19への恐怖は無くなっていくのかもしれませんが、SARS、MERSなどヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類も存在してきた事実を考えると、これからも変化しつつづけるウィルスは現れ続けるのでしょう。
人類の祖先は100万年くらい前にアフリカに出現、現在の人類ホモサピエンスが出現したのは20万年くらい前と言われています。そしてネズミが出現したのはおよそ6000万年前、ウシやブタの祖先が出現したのは5400万年前。この哺乳類は人類よりはるか以前から地球上で生活していました。人類が誕生する前にこの動物にウイルスは寄生していたと考えられています。約6万年前のネアンデルタール人の遺伝子の断片が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクを高めることが分かったとする研究報告も存在します。
では、自分ではどうしようもない起源を持つ私たちはどうしたらいいのでしょうか?緊急事態宣言、蔓延防止法でアナウンスされている、外出自粛、時短営業、リモートワークなどは必要最低限の防御策。既に元の生活や働き方には戻れないと思うしかないのでしょうね。
変化し続けるウィルスの対して、私たちの暮らし方も変化し続けるしかない、その変化さえ新鮮と開き直るしかないように思えます。変わり続けるのはエネルギーが必要ですので、しんどいな~とは思いますが…
ここから先は
IMC 統合マーコムのヒントブック フルバージョン
フルバージョンでは現在18本の記事があり、今後もテーマを増やして内容を充実していきます。私のマーケティング&コミュニケーション体験から実感…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?