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仕事人格vsありのままで働く

この1か月ウェルビーイングとは程遠い生活をしていました。
順番に風邪をひく家族(私も含めて)、夫の手伝いで追い込まれた仕事、引越しにまつわるトラブル、土日に受けた保育士試験、など、なぜか時間がある育休中のはずなのに、ウェルビーイングについて思考する時間が取れず、、という言い訳です。お久しぶりです。

さて、先日Newspicksの「はたらくウェルビーイング」という番組を見ていて、ふと頭をよぎったことがありました。
番組は会員登録しないとみられないのですがコチラ→

仕事人格とありのまま働くことについて

皆様は仕事をしている時、「仕事人格」を設定しているでしょうか。それとも比較的自分のありのままで働いているでしょうか。

私はこれまで、大手金融機関という没個性・仕事人格の極みのような環境から転職してWILLや自分らしさを(ある程度)許容する環境と、ある種パラメータの両極のような環境に身を置いてきたのですが、転職して初めて自分らしさを仕事で発揮することを要望される環境にとても驚いた覚えがあります。
その後は当たり前のように仕事も「自分らしさ」「ありのまま」でいられる環境が良し、と思って働いてきましたし、今の世の中的にもそれが是とされているように思います。
しかし、一旦育休で仕事を離れ、「母親」という新しいロールを獲得したことによって、ふとアレ?と思ったのです。
仕事に自分らしさを求めることは本当に幸せに働くことに繋がるのかと。
そんなことを考えている時に思い出したことがあります。

アポの場は舞台、営業は監督であり主演女優

これは私が営業として働いてきて後輩たちに教えていたこと&自分も一定意識していたことです。
お客様にもいろんなタイプの人がいて、自分に合う人もいれば相性の悪い人もいる。そこに自分の自然体で突撃していってしまうと、相手の対応に傷ついたり、失敗が自己肯定感を下げ、必要以上に落ち込んでしまったりします。かつて自分自身もそうでしたし、そうして落ち込んでいる後輩たちをたくさん見てきました。
なので、アポイントの場は舞台であり、自分はシナリオライターでありアポの相手という共演者とどんな作品を作れるのか、主演女優として演じ、場を作れ、というのが、自分なりの解であり、後輩たちへの教えでした。

仕事人格を上手く使う方がありのままよりも働きやすいのでは?

上記の「シナリオライティング」はアポの場に閉じていました。が、「自分らしさ」を許容する社内でも、いや、そうだったからこそ社内で傷ついたり、落ち込んだりする場面も確かにあったのです。
母というロールが1つ増えた今、「自分らしく」仕事に向かうことで傷ついたり落ち込んだりして心のキャパシティを減らすよりは、むしろありたい「仕事人格」を決めてしまい、それに従って仕事を「演じる」方が、トータルストレスが低いのでは、と思うようになりました。実際、周囲のメンタルが強い人たちは、仕事において自分らしさを理解してもらおうなんて思っていないように思います。
「ありのままで」仕事に向かうことで得られる没入感や達成感も確かにありますが、メンタル強人以外には実はあまり向いていないのではと思ったりもします。(私はメンタル弱いので、向いてなかったのではと今思っています)

仕事人格とありのまま、あなたはどちらで働いているでしょうか。
もしありのままの方が良い、と思っていてやりにくさを感じているのであれば、実は仕事で演じる役柄を決めた方が、しなやかに泳ぎ切れるのかもしれません。

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