日本酒生産に関わる、醸造家と農家以外の人々
トヨタ自動車の豊田章男社長が会長へと引退されるとのことです。
とのこと。自動車業界は自動車メーカーだけではなく、ガソリンスタンドの店員さんやメンテのエンジニアさんなどもいらっしゃいます。それら全てを合わせると550万人が自動車業界にいらっしゃるそうです。
そこで、「発酵産業」って何万人がいるのだろうと。正直なところ、中小企業が多く、正確大規模な統計は中々難しいのが現状です。
そこで、「発酵」なかでも、今回は「清酒関係」に絞って、色んな人や会社が生産に関わっているということを紹介したいと思います。
「清酒」の生産者というと、蔵元さん、杜氏さんなどの醸造家のみなさん、あるいは酒米を育てる米農家のみなさんが、一般の方にはイメージしやすいかと思います。しかし、他にも、色んな人が日本酒の生産に関わり、日本酒のクオリティを様々な形で高めようと尽力されています。
以下、順不同に紹介します。
まず、お酒のキャップを作っていらっしゃる「きた産業」さん。
お酒のキャップ一つとっても、高い専門技術がそこにあるわけです。
キャップシールで言えば、「フジ機工」さん
外装、ラベルやパッケージに目を向ければ「高桑美術印刷」さん
お酒のラベルやパッケージの専門会社さんです。
ラベル印刷では「ヨツハシ」さん。お酒のカードゲームも販売されました。
また、製造工程に目を向けて見ましょう。お米を精米する、精米機メーカーの「サタケ」さん。
お酒の濾過にかかわる商品を取り扱っている「川北化学」さん
活性炭の「品川炭素」さん
設備に目を向けてみましょう。先日、国際発酵/醸造展にて当社ブースでも展示しました、クラフト蔵向け機械の「東京港醸造」さん
KOJI THEKITCHENでもお世話になった総合醸造機器メーカーの「フジワラテクノアート」さん
「永田醸造機械」さん
「山崎鉄工所」さん
特に「麹づくり」に目を向けると、日本酒メーカーとしても知られるヤヱガキ酒造さんは、製麹機器も展開されています。
同じく、麹をつくる機械、製麹機では「ハクヨー」さん
お酒を発酵させるタンクメーカー「新洋技研工業」さん、特に、温度調整可能なサーマルタンクの技術の会社です。
味噌や醤油などのタンクであれば「東洋テクノ」さん
「日本容器工業」さん
蒸留機器なども備える「本村製作所」さん
圧搾、濾過工程「藪田」という表現を聞いたことがあると思います。「藪田産業」さん
「NSKエンジニアリング」さん
冷却する機械をチラーと言いますが、チラーの「第一工業」さん
火入れやサニタリー用品の自社ブランドを持つ「キクプランドゥー」さん
ポンプの「浅野製作所」さん
ホースの接続部「呑」の「名醸社」さん
瓶を洗う機械、洗びん機の「富山鉄工所」さん
お酒を瓶に詰めるボトリングの「渋谷工業所」さん
お酒の管理システムの「ラトックシステム」さん
また、これら様々な醸造機器を自社で企画されている「増田商事」さん
ECサイトもある「東洋商会」さん
醸造用品や機器類を販売する「北村商店」さん
「東京今野」さん
長野の「興醸社」さん
中国地方の「尼子商店」さん
福岡の「佐藤商店」さん
大分の「平野商店」さん
また、醸造機械の組合のホームページもあります。
そして、最後に種麹メーカー(北から順)です。(12月に国際発酵・醸造展にて、当社のブースがあることを紹介していただいたお礼です)
秋田今野さん
日本醸造工業さん
石黒種麹店さん
菱六さん
樋口松之助商店さん
河内源一郎商店さん
石川種麹店さん
そして、最末席にビオック
糀屋三左衛門
このほか、本当に、紹介しきれないくらいたくさんのメーカーさん、醸造機器商社さんがあり、ここでのご紹介はほんの一部です。(ホームページ探しましたが、発見できなかった会社さんもあります)
そして、それぞれの機器メーカーさん、用品メーカーさん、醸造用品の商社さんには、毎日、技術の研鑽をし、美味しい日本酒造り、クオリティの高い酒造りのために尽力されている技術者のみなさんがいらっしゃって、そして、それを蔵元さんに販売する営業の方がいらっしゃって、それを支えるバックヤードの方がいらっしゃいます。
そのお一人お一人の努力の蓄積によって、技術が進歩し、日本酒という産業が成り立っています。
日本酒業界は、何万人もの人に支えられています。
醸造家、米農家だけではない、醸造業界の裾野の広がりを感じていただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。 私のプロフィールについては、詳しくはこちらをご覧ください。 https://note.com/ymurai_koji/n/nc5a926632683