「穴ぼこ小日記」
★ 3月7日 日曜日
これを知る者は
これを好む者に如かず
これを好む者は
これを楽しむ者に如かず
(論語)
「これを」何かの勉強とか習慣と置き換えてもいい。
どの段階でも
その楽しみ方はあるもので、
淡くても楽しいという実感を持ちながら
続けられたら最高の幸せ。
★ 3月8日 月曜日
物事を継続していく原動力の一つに
楽しさがあるかということ
だけれど、
その中身は、夢中になれることだし
事後に、清々しさまで残って快い。
草取り、登山、楽器演奏、
そして問題を解くことなど
人によって千差万別だが、
どんな場合でも、
その楽しさの中に
刺激になる困難さが付随していることが
必要かも。
★ 3月9日 火曜日
スイカやぜんざいに食塩を加え
甘みを引き出すように
楽しみというものは、
ある程度の困難さが加わることによって
倍増するもの。
容易にできるものは早晩飽きてしまうし、
難しい問題を解くほど喜びは大きい。
わかりやすい解説文よりも
原著にあたった方が
本当の味がわかり、はまるようなもの。
例えば「遠野物語」は
擬古文の原文こそ
読みごたえがあるし、味わい深い。
★ 3月10日 水曜日
朝5時半過ぎ、
スイカの皮のような三日月状の月が
東の空に浮かんでいた。
影の部分の、球体の感じが見てわかる。
何千年も前から、人は月も星も球であることに気づいていたのでは。
そして地球も丸いということも。
今よりは、空気も澄んでいて、目もよく見えていたはず。
しかし、それを系統的に発展させる学問が発達していなかった。
★ 3月11日 木曜日
小さな雨滴、岩をも穿つ
コツコツと努力を続ければ大きなことができる。
しかし、人間は寿命が限られている。
大穴は開けられないかもしれない。
でも、その小さな穴ぼこを見つけ
後に続く者が現れるかもしれない。
それでいいじゃないか。
NewtonやEinsteinは500年に一人現れるかどうかの天才。
それまでに、幾多の人間がコツコツと
その穴ぼこを準備してきたことか。
★ 3月12日 金曜日
この世の中に
楽しさというものは
限られているのではなくて
多分、山ほどあるのだろう。
世の中は広いし、深い。
だから、食わず嫌いで押し通すのではなく
本気で探せば、いくらでもあるのではないか。
少年老いやすく学なりがたし
原石は磨かなければ光り輝くことはできない。
ぼやぼやしてはいられません。
★ 3月13日 土曜日
訓練次第で、人は驚異的な芸当ができるようになる。
山のてっぺんから滑降したりジャンプしたり
目を見張るそれらは、いろんな動画で見ることができる。
分かりやすい行為の他にも、
高度な技能や知識、経験も見ることができるが、
要するに人は、慣れとトレーニング次第で、
相当な高さ、深さまで極めることができるということ。
誰でも時間の許す限り、進めばいい。