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博士課程を休学した話

これは、私の4年間の研究生活における後悔とリスタートについての記録である。

私は現在、某大学の博士課程に所属しており、1年の休学を始めて1ヶ月が経過したところである。高校生の頃から憧れていた研究室での生活を、4年で休止することとなったその理由は、以下の通りである。

①メンタルヘルスの問題
②モラトリアム
順を追って説明していこう。

①メンタルヘルスの問題
2017年度に大学に入学した私は、コロナ禍のスタートと共に研究を始める羽目になった。人と関わるのが好きかつあまり適応的ではない私にとって、この環境は非常に苦痛だった。
なぜか。
まず、ご存知の通りコロナ禍では人間関係が分断された。私はとにかくいろんな人と会ってお喋りをし続けたい人間であったため、この状況は非常に困難であった。その上で、人間関係や環境に適応的ではないことにより、コロナ禍の環境に適応するのが遅れた。具体的には、家での自己研鑽を怠ったのである(当時、私は人との関わりやサークルなど、もっぱら外で自己研鑽を行っていた)。さらに悪いことに、研究室での人間関係の構築が遅れた。これにより、私の研究生活は困難を極めることになり、徐々に精神状態が悪くなっていった。

②モラトリアム
このような状況下で、徐々にモチベーションも下がり、今まで疾走していた人生のレールに疑問を持つようになった。「このまま研究を続けていて、自分は幸せなんだろうか」ということを、自問自答しはじめたのである。ありがたいことにその間に理解ある伴侶を得たので、当面の間プライベートに関する懸念事項は払拭された。このような状況下で、休学という選択をすることで、もう一度「自分の」人生のレールを敷き直すことに決めた。
とにかくまずは療養に専念した。その結果、休学開始1ヶ月でメンタルヘルス問題はおおかた解消した。現在も通院中ではあるが、薬とセルフコンパッションにより徐々に回復してきている。
そして、次の疑問が出てきた。
「何のために1年の時間を使おうか」

結論から言えば、私はこの1年の目標を「元気に大学院に戻ること」に設定した。そのためには、以下のことが必要となると考えた。
①専攻の知識を再度叩き込むこと
②大学院留学相当の英語を身につけること
③自分に自信をつけること
(④楽しむこと)
①は、単純に研究生活に戻れるように鈍らないようにするためである。では、なぜ②が必要なのか。
とにかくこの1年や、博士課程を乗り切るために、私は現在仮のレールを敷いている。
「海外PDに行く(なる)こと」である。
そのための目標設定であり、①と②の努力を行うことにより、③を達成できるのではないか、という算段である。④はおまけ。

これらを達成するにあたって、
・専門書の勉強
・論文購読
・語学勉強(留学による)
に注力する1年にしていく。また、語学留学名前には3ヶ月の海外旅行を検討中である。その様子は、noteやinstagramなどを通してお伝えしていこうと思う。1年後どうなっているかわからないが、暖かく見守っていただけるとありがたい。


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