シャニマスP終活はじめました ~LME公演を受けて~
【2月10日】一部記事を修正しました。修正内容は以下の通りです。
・他のアイマスを引き合いにしている部分を削除または別の記載に差し替え。
・表現が変な箇所を修正。
・我儘なままの幸村さんに関する記載を削除
(私の勉強不足で誤った記載であったため)
・文末に追記を追加
・一旦収集をつけるためにコメント欄をオフに変更
【2月11日】一部記事を修正しました。修正内容は以下の通りです。
・誤解を招いている箇所に注釈を追加
(3公演目のにちかのソロシーズに関する記載について)
・シャニソンのプロデュースの難易度に関する記載を修正
(既に改善されていたので)
・私の主観が強く入りすぎている可能性が高い箇所に注意書きを追加
(高山氏に関する一部の記載について)
【2月16日】一部記事を修正しました。修正内容は以下の通りです。
・SideMの供給に関する記載を修正
(修正理由については、該当箇所に注釈を追加しました)
・一部誤記や説明不足の箇所を修正
初めまして。やまたくPと申します。シャニマスからアイマスに入り、プロデューサーを始めて4年目になります。
そして先月のシャニマス初のxRストリーミングライブ『283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal]』(以下「LME公演」)を特典付きチケットで全通してしまった美琴Pです。
この度シャニマスから距離をとるにあたり、「終活」を始めようと思い、生まれて初めてnoteに手を出す決意をしました。
ネット上に長文で意見表明するのは非常にリスクのある行為なので、noteは使わない主義だったのですが、LMEを含む昨今のシャニマスについてXで延々と愚痴り続けても仕方が無いので、最初で最後のつもりでnoteの力をお借りすることにしました。
尚、この文章は1人の緋田美琴Pとしての意見表明であり、他のシャニマスP、シーズP、そして美琴Pの意見を否定したり、代弁するものではないということをご承知置きください。
(後述にて1点だけ美琴Pを名乗る方への意見表明をしますが、そこだけはご容赦ください。)
以下本題に入っていきますが、私のシャニマスに対するあらゆる思いを詰め込んでいるので、かなりの長文となっています。お時間に余裕の無い方は、目次から気になる項目だけでも読んでいただけると幸いです。
まず初めに ~アイマスPとしての来歴~
プロデュース開始日:2021年9月21日
担当:緋田美琴、紫雲清夏、葛城リーリヤ、多田李衣菜
最も好きな楽曲:Fly and Fly(シーズ)
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本題に入る前に私がアイマスP(シャニマスP)になった経緯を簡単に紹介します。少し長くなりますが、LMEへの批評に繋がる話なので、少しだけお付き合いください。
(私のLME批評だけに興味がある方は読み飛ばしていただいてOKです。)
シャニマスを知ったきっかけは某動画サイトの音MADや新説シリーズでした。自分が推している(であろう)アイドルでやりたい放題やっているニコマスPを駆り立てるものの正体を知りたくて、シャニマスを始めました。
そこで目に留まったのが「緋田美琴」というアイドルでした。理由なんてありません。そのとき直感で気になったのが美琴でした。
10年という長い年月、諦めずにアイドルとしてステージでの活躍を目指し続ける美琴の姿は、当時リアルで路頭に迷いつつあった私の琴線に触れました。
美琴のプロデュースを始めて4日目。苦心して何とかWING優勝に導いたときは本当に嬉しかったです。ゲームをやっていて初めて泣きそうになりました。
そしてその翌日、シーズ2曲目の楽曲「Fly and Fly」が公開されました。
歌詞もメロディも何もかもが自分にブッ刺さりました。ユニットとして始動したばかりシーズがまだ見ぬ青空へ羽ばたいていく決意の1曲。
WING優勝の翌日に、こんなにも自分に刺さる楽曲が実装されるのは運命だと思いました。
緋田美琴を、シーズを輝かせたい。その思いで私は美琴の担当になりました。
しばらくはリアルの方が忙しかったので、1年ちょっとは楽曲を聴いたり、息抜きの時間にゲームをするくらいでしたが、Pカップで金称号を取ったりグレ6とグレ7を往復する程度にはやりこんでいました。ちなみに、その後グレ7には半年近く滞在することもできました。
(ガチ勢からすると鼻で笑われる程度のレベルらしいですが、そこそこの上澄み側だとは思っています。)
2023年からはリアルの方に余裕も出てきたので、現地に参加することも増えました。初めて行った我儘なままDay1では、担当である美琴のソロ初公開を生で浴びることができ、今でも忘れられない思い出です。
それからはCANVASリリイベ(05~08)、6th横浜両日、6.5thDay1、そして先月のLME全通と、チケ運にも恵まれた私は何度も現地へ向かいました。
その間にデレステや学マスを始め、他のブランドの担当も増えましたが、シャニマスや美琴以上に好きになることは無いだろうな、と思っていました。
正直ここ最近のシャニマスについては色々(シャニアニ、シャニソンなどその他多数)思うところがありましたが、それでも自分のナンバーワンでオンリーワンはシャニマスだと信じていました。
ついこの間までは・・・・・・
LME公演について(各公演編)
シャニアニなどのせいでシャニマスへの疑念が大きくなりつつあった当時の私にとって、LME公演の決定は非常に嬉しいニュースでした。
シーズとコメティックの2ユニットしかいないということは、この2ユニットのパフォーマンスをたくさん浴びられる。しかもxRだからリアルキャストと違って、体力や振り入れなどの制約も無いから、最大限シーズを、緋田美琴を体感することができる、そう感じた私は全公演に申し込みました。
「全落したらシャニマス引退」という思いでいたところ、結果はまさかの特典付きでの全通。金銭的なダメージはあったものの、当時の私にとってはガッツポーズものでした。
ただ、これ以降は全通の反動で学マス1stもシャニ7thも全然当たらなくなり、LME公演の内容も踏まえると「応募するんじゃなかった」という後悔しか今はありません。
ここからはセトリと共に、各公演単位でLME公演への怒り・不満その他諸々を記していきます。
1日目 1公演目[never;1]
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https://idolmaster-official.jp/news/01_13813
はっきり言ってこの公演は文句無しでした。
羽那のソロから始まり、コメティック3連発、はるきのソロと続き、最初っからエンジン全開。そこからにちかソロ→シーズ7連発→美琴ソロという怒涛の展開。アンコールはカミサマ特設ステージからの神死から再びコメティック→だぶるはのデュオで優しく〆るという隙の無い構成。
特に中盤のシーズ7連発はxRライブだからこその演出。観客の疲れなど一切考慮していないバカ(誉め言葉)みたいなセトリでした。
そして何より、私の最も好きな曲である「Fly and Fly」の生パフォーマンスを体験できたこと、これが何よりの喜びでした。
今まではDay1Day2の入れ違いなどで中々体験できなかった最推し曲。それをいきなり聴けたことで私のテンションはMAXになりました。
(そのことを話した時に「おめでとう!」と言ってくださったプロデューサーの皆さん、ありがとうございました。)
ただ、この1公演目でシーズもコメティックもかなり手札を切っていました。Fashionableなどの切り札は残しつつも、持ち歌が少ない2ユニット。2公演目以降はどのように変化を付けてくるか、という点については期待と不安がありました。
ちなみにこの時の私は、「ちょうど5人いて色もいい感じにバラけてるから、放クラとかやらないかな。赤系の美琴をセンターにしてめっちゃ発音の良い「ナンバーワン!」やらないかなぁ」なんて能天気なことを考えていました。
ここまで能天気だったのは私くらいかもしれませんが、両ユニット間での楽曲交換、美琴ルカの仲直りデュオ、にちかとルカのコラボ(あるいは対決)、だぶるはとシーズの掛け合わせ(美琴×羽那、にちか×はるきetc…)など、様々な未知の可能性に期待していた人は多いかと思います。
少なくともこの時点では、交流した人たちの話を聞く限り、現地の多くの方が「コミュ・ストーリー」ではなく、「楽曲・セトリ」への興味が大半を占めていた印象でした。
1日目 2公演目[odd;2]
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https://idolmaster-official.jp/news/01_13813
まず結論から言います。この公演はアイドルマスターを含む、あらゆる2次元アイドルコンテンツにおける『最悪』の公演だと考えます。
この記事を読んでおられる方は、ほぼ皆さんご存じだと思いますが、何が起こったかを説明しますと、私の担当である緋田美琴が、11曲目の「Fly and Fly」を歌い始める直前にステージ裏で倒れ、その後の公演に参加できなくなるという、「演出」がなされました。
その結果、その後のシーズの楽曲3曲(11~13曲目)はにちかのソロバージョンで、5人で歌う楽曲は美琴抜きの4人で歌いました。(フォーメーションの変更は無し。美琴がいたであろうポジションだけがぽっかりと空く状態。)
こんな演出が行われてしまえば、その日の打ち上げは専らこの話題ばかり。だぶるはのソロやxRのモデリングなどみんなが語り合いたいであろうネタはたくさんあったのに、何を話してもこの演出に行きつく始末でした。
(私もFly and Flyへの想いを熱く語りたかったです・・・・・・)
なぜこの演出が「最悪」であるのか、様々な観点から私見を述べさせていただきます。
1.安全管理上の問題
美琴が倒れるという演出が行われた際、曲が止まり、現地では照明が点灯して、本当にアクシデントが起きた時のような状態が発生しました。
私は1階のど真ん中付近だったので分からなかったのですが、実際にスタッフがバタバタ走り回ったり、非常灯が点灯したという『演出』もあったらしく、その光景を見た方の中に本当にトラブルが起きたと勘違いした人もいました。かくいう私も、やたら落ち着いたアナウンスが流れるまでは少し騙されてしまいました。
これの何が問題なのかは皆さんも分かると思います。現実を巻き込んだ非常事態の演出は絶対にNGです。今後本当の有事が発生した場合も観客に対して「これも演出なんじゃないか?」という疑念を抱かせ、万が一避難が必要になる場合の対応に混乱をもたらします。
「極論すぎるだろ」という反論もあるかもしれませんが、避難とまではいかなくとも、トラブルの際に「本当にトラブルが起きた」と考える人と「演出だからそのまま待ってればいいでしょ」と考える人が今後混在する状態が発生しかねない前例を作ってしまったことは、リスク管理的にはアウトです。
余談ですが、ステージ裏のトラブル(人が倒れる)発生で、災害の時みたいな対応をする必要はあったんですかね?リアルでこのような事態の光景を見たことが無いので分からないのですが、ステージ裏で人が倒れただけなら、非常灯の点灯とか客席側のスタッフのバタバタは要らなくないですか?
シャニマスが常日頃謳っている「実在性」はそこにあったんでしょうか?
2.見たかったアイドルが「意図的に」見られなくなったこと
アイマスはいわゆる「推し活」コンテンツです。「シャニマスは他のアイマスやアイドルものとは別物なんだ」と声を大にして主張されている方々もいますが、グッズの売り方などを見れば、他の推し活コンテンツと何ら変わりありません。シャニマスは色物だとは思いますが、やはり本質は他ブランドのアイマスやラブライブ等とそこまで変わりません。
そんな推し活コンテンツにとって、最高の喜びの1つは「現地で推しの活躍を生で見ること」、と多くの方が考えていると思います。
最近だと学マス1stの全落を嘆く投稿が溢れかえっていましたが、それは配信ではなく、生で推し(アイマス的には「担当」)の活躍を見たかったからのはずです。かくいう私もその1人です。
今回の美琴に対する演出は、現地に参戦した美琴Pからその機会を奪ったことが何よりも罪深いのです。中にはこの公演しかチケットを握れなかった美琴Pもいました。(海外から来た美琴Pが2公演目しか参加できなかったことを嘆く投稿も少し話題になりました。)
先程も少し紹介しましたが、私の初現地は我儘なままDay1です。私個人としては担当のソロも聴けて概ね満足だったのですが、一番忘れられないのは田中有紀さん(芹沢あさひ役)の当日欠場でした。体調不良による欠場は公演後にアナウンスされましたが、帰り道で残念そうにしていたあさひPの姿が今でも記憶に残っています。
どんなにちゃんと自己管理をしていても体調不良は起きうるのだから、キャストライブで欠場してしまうことを責めることなんてできません。
ただ、今回起きたのはxRライブです。公演のストーリーを書く人間が意図的に欠場させない限り、体調不良での欠場という事態は絶対に起こり得ないはずなんです。
それを意図的に起こして、美琴Pが楽しむ機会を奪うというのは、絶対に許せないことだと考えています。
ちなみに、「田中さんの時と違って、今回は途中からの欠場だから美琴は見れたじゃん」なんていう擁護を見かけましたが、それは本気で言っているのでしょうか。美琴Pの目の前でそんなこと言えるんですか?
私のようにFly and Flyが好きな美琴Pは、美琴が歌うFly and Flyのパフォーマンスを見る機会が無くなったんですよ?
人によって「奪われた」の度合いに差はあると思いますが、多かれ少なかれ私たち美琴Pは、期待していた緋田美琴のパフォーマンスを見る機会を奪われた、ということは揺るがない事実なのです。
今回の1件でよく引き合いに出されるのが、解散ライブのような演出を行ったシャニマス5thDay1ですが、こちらは楽曲パフォーマンス自体はおおよそ全ユニット想定されていた曲数を平等に歌った上での演出の問題だったので、演出+欠場者を意図的に出して機会の不平等を作ったLME公演と比較すると、後者の方がより問題だと考えます。そういう意味でもこの公演は「最悪」だと、私は考えるのです。
※5thDay1は全体の演出に賛否が湧き上がったものの、ストレイの和楽器バンドやノクチルの制服ライブ、シーズのバックダンサーなど、マイナス分をカバーしようとする意図自体は見えるので、個人的には比較することすら失礼だと思います。
またしても余談ですが、この日はLME公演の裏で、田中有紀さんのライブイベントがありました。偶然だとは思いますが、そんな日にアイドルが当日緊急欠場させる演出をする辺り、露悪的な描写に定評のあるシャニマスなら意図的にやりかねないなぁとも思います。(かなり陰謀論じみていることは自覚していますので、世迷言と思って頂いて結構です。)
ちなみにこの演出について、「これはただのライブじゃなくてコミュの1つだから」という擁護を多く見かけますが、2公演目前に現地に来てたPで楽曲以上にコミュやストーリーを期待していた人は圧倒的に少数派だったと思います。
なぜならLME公演の公式HPには以下の通り、「リアルなライブパフォーマンス」を見に来いと言っているのだから、当然顧客は「ライブ」を期待しているはずです。
シーズとルカの関係性の進展などを期待している人もいましたが、それはライブの副産物であり、本当にストーリー中心に期待していた人は最初から配信勢だったのではないでしょうか。
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https://idolmaster-official.jp/live_event/SC_lme/
3.単純に美琴の株が下がったこと
この公演で、1人でシーズのパフォーマンスをやり切ったにちかの株は多少は上がったかもしれません。その一方で美琴の株は地の底まで落ちたといっても過言ではありません。
美琴は昨日今日アイドルになった新人ではありません。10年間アイドルを目指して努力を積み重ね続けてきた人間です。283プロに移籍する以前は、前の事務所でルカとCDデビューした経歴もありますし、シーズになってからも場数を踏んできています。芸歴だけでいえば283プロで一番長いし、アイマス全体で見てもかなりの上位層に入ると思います。
そんな美琴に「過労で本番のステージ中に倒れる」というエピソードが付けられてしまった、という事実に、怒りを通り越して悲しみを覚えます。
彼女は「ライブの直前に体調管理もできないアイドル(芸歴11年目)」というレッテルを貼られてしまったのです。美琴Pからすれば屈辱以外の何物でもないですよ。
確かに美琴は時間も忘れてレッスンに打ち込むほどストイックなアイドルです。ただ、彼女がなりたいアイドル像は「歌とか、ダンスとか、パフォーマンスで、みんなに感動を与えられるようなアイドル」です。
そんな美琴にとって、ライブというのは最も大事な仕事の1つのはずです。
本番の直前まで根を詰めて練習をし続けるでしょうか?
特に問題とされていた食生活についても、ゲーム内のシャニPやにちかとの交流で改善されつつあったと思います。そうやって成長した今の美琴に、こんなアクシデントが起きるのでしょうか?
実はライブの約1か月前にenza版のシャニマスのゲームで実装された期間限定アイドル「【SUGARLESS】緋田美琴」にて、延々と練習をする美琴の姿が描写されています。美琴Pの中では、これがLME公演での欠場の伏線ではないかと言われており、私もおそらくそうだと思います。
※ゲームの外に繋がるシナリオを、何の予告も無しに期間限定のガシャ実装アイドルでやる、という行為そのものは論ずるに値しない愚行なので、それについては省略します。
問題はそのゲーム内でのコミュです。はっきり言ってかなり不自然でした。
シャニマスをやっていない人に説明すると、シャニマスのPアイドルには2~4個のコミュが付いており、特定の条件でゲームをクリアすると、プラスαで「True End」という追加のコミュが見れる、という仕様になっています。
緋田美琴はアイドルとしてステージに立ちたいがため、10年間レッスンに青春を捧げ続けた生粋のレッスンマシーンです。そのせいか情緒や常識に欠ける所があり、彼女のPアイドルコミュは、その情緒などを様々な出来事を通じて理解していくことが多いです。
感情の希薄さが美琴が10年間売れなかった原因の1つでもあるので、その流れ自体は至極妥当なものですし、美琴が成長していく過程を見れるのは担当として楽しんでいました。
今回の【SUGARLESS】もTrue Endの前まではいつもと同じような流れでした。特に今回は「幸せ」がテーマで、アイドルの仕事とは関係の無い所から幸せを感じるというストーリーでした。
しかしTrue Endでは一転、ここまでのコミュで感じた「幸せかもしれない」という感情を打ち消すかのように、美琴はレッスンに没頭します。
問題は美琴が感じ取った「幸せ」を否定する理由です。簡単にまとめると「コミュ内で感じ取った感情を「幸せ」と受け入れたら、これまでの努力が嘘になってしまうから」という理由でした。
このコミュを読み終わった瞬間、私は思いっきり頭を抱えました。これはLME公演とは関係なく、頭を抱えました。(そもそも公演1か月前の出来事なので、当時はLMEに関連しているなんて露とも思いませんでした。)
美琴にとっての幸せはステージの上にしかない。そこは理解していますし、それを否定するつもりもありません。でも【SUGARLESS】のコミュも含めて、これまでの美琴のコミュは、美琴がステージで幸せを掴むために必要な感情を得ていくための物語だと思っていました。
でも、【SUGARLESS】のTrue Endにいた緋田美琴は、283プロに来たばかりのレッスンマシーンの緋田美琴でした。「3年間俺たちは何をプロデュースしていたんだろう」そんな虚無感に襲われました。
話をLMEに戻しますが、そんなこんなでLME公演の直前にこういうコミュが期間限定アイドルという形で極一部のPにだけ供給され、LME公演での美琴欠場というシナリオに繋がってしまいました。
LME公演を経た後だと確信を持って言えます。【SUGARLESS】のTrue EndはこのLME公演のためにねじ込まれたものです。
このカードのコミュを読んだ方なら分かると思いますが、True Endとそれ以外の空気感が全然別物なんです。別のライターが書いたんじゃないか、というくらい違います。
読んでいない方に説明しますと、「どこか抜けている美琴さん可愛い」って感じになる美琴のPコミュと、「ノーカラット」「モノラルダイアローグス」辺りの重苦しい感じのシーズコミュくらい違います。
要するに美琴が欠場するにあたり、何かしら説得力がある理由付けが欲しかったのだと思います。でもその結果、美琴のこれまでのコミュが全て否定され、その上ベテランなのに大事な仕事前の体調管理もできないという烙印を押されたのです。
こんな仕打ちをされて美琴Pが喜ぶわけないでしょう。
2日目の現地では、あの演出に対して手を叩いて喜んだ、と言っていた美琴Pと会いましたが、その方を含めてあなた方は美琴Pではない。高山Pですよ。百万歩譲って美琴Pだとしても、高山Pとの兼任で高山>美琴の比重ですよ。
これからは美琴Pを名乗る前に「美琴Pなんですけど、メインは高山Pなんですよ。」と名乗ってください。
担当の株を落とされて、出番も削られて、それでも喜ぶような人は人間として大事なものを失ってますよ。もしくは担当を最初から都合のいい舞台装置としか考えていないだけだと思います。
純粋に美琴を推している美琴Pの迷惑にしかならないので、美琴Pを名乗らないでください。お願い致します。
本来、他人の思想やプロデュースの方針には口出しはしない主義ですが、こればかりは美琴P全体がおかしく思われかねないので、ここだけは言わさせていただきます。
美琴Pは全員が全員、「担当に災難が降りかかっている姿を喜ぶような倫理観を持つ人間ではない」、ということを皆さんにお伝えしたいです。
4.ライブ映像作成の手抜きに担当が生贄になったこと
ここは一部憶測(100%に近い確信を持っていますが)を含むということもあり、否定する意見があってもおかしくは無いと思いますが、私がこの公演で1番許せなかったことです。
ページを上に遡ってもらって、1公演目と2公演目のセトリを見比べてみてください。だぶるはのソロ(1曲目と5曲目)、シーズのソロ(6曲目と14曲目)の順番を入れ替えている以外は全て同じ楽曲・同じ順番です。唯一違うのは、2公演目の11曲目以降に美琴がいないということだけです。
ちなみに同じこと(ソロの順番変更と美琴の有無以外変更なし)は2日目の3公演目と4公演目でも起きています。そして大半の曲は1日目と一緒です。なんなら2曲目~4曲目と11曲目~13曲目の3曲セットは、2日目も同じ順番で披露されています。
これらの客観的な事実をまとめれば、美琴が欠場「させられた」理由は誰の目にも明白だと思います。
代わり映えのしないセトリを、美琴の有無で誤魔化そうとしただけだというのが、メタ的な意味で美琴が欠場させられた理由になるかと思います。
今回のように複数の公演がある場合には、多かれ少なかれセトリを変えてくるのが通常です。現にこの文章を打っている最中に開催された961プロのxRライブでは、2公演とはいえ大幅にセトリが変わっていました。
LME公演でも全部変えろとは言いません。ただ、今回は私のように全通したPも相当数いて、配信+現地勢でコンプしている人も少なからずいるかと思います。そんなプロデューサーたちをみんな満足させるためには「普通は」セトリを変えようとするはずです。
確かにこの2ユニットは持ち歌も少ないですが、ユニット単位での曲交換、メンバーをごちゃ混ぜにしてのライブ限定ユニット、そもそも曲が足りないなら他ユニットからお借りするという手もあったかと思います。何なら全体曲でもよかったはずです。
シャニマスはユニットを大事にするあまり、ユニット曲の越境については否定的な意見もありますが、6thでは大々的にシャッフルを行い、それは概ね好評だったと思います。何よりユニット曲をシャッフルした、という実績は対バン(SETSUNA/MUGEN BEAT)以降何度もやっているので、このライブが283プロ名義だとしても、リアルのキャストライブもシャニマスの一部なのだから、実績解除済みとして他ユニット曲をカバーしても否定的な意見はほとんど起きなかったと思います。
(そもそも対バンは確か283プロ名義のライブだったような気がしますが…)
なのにその方法を取らなかった。その理由がユニットへのこだわりなのか、映像を作るコストの問題なのか、単純にシーズかコメティックが嫌いなのか。その理由は分かりませんが、現実として残ったのはコピペセトリを誤魔化すために美琴が欠場させられたという事実だけです。
そして何より、この演出が行われたは、私の最推し曲である「Fly and Fly」に入る瞬間でした。
この楽曲は私にとって思い入れのある曲というだけでなく、個人的にシーズを代表する楽曲だと思っています。2年前に開催されたアイマス5ブランド合同ライブであるMOIW2023ではこの曲で出陣し、961プロのZWEIGLANZとバチバチのコラボを成功させ、ジムシャニでもWING決勝の楽曲として描かれるなど、シーズが大きく羽ばたくときの勝負曲だと思っています。
そんな名曲であんなことが起きてしまった事が個人的には何よりも許せません。あれからFly and Flyのイントロが流れてくると、この時の光景がフラッシュバックしてしまいます。それほどまでに私にとってはダメージの大きい出来事でした。
なのでこの項目は正確には、(私個人としては、)ライブ映像作成の手抜きのために担当と推し曲が生贄になったこと、になりますね。
5.結論
つまり私にとっては、この美琴の欠場に関する一連のやり取りとそれに関するゲームコミュで、①大前提としての美琴のパフォーマンスを味わう機会、②担当アイドルである緋田美琴の尊厳、③これまでゲームで味わったのプロデュースの追体験、④アイマスの中で最も好きな楽曲の4つを傷つけられたのです。(しかもその理由は運営側の手抜きである可能性が非常に高い。)
④は私の心情が強く出てくるところではありますが、①~③は多くの美琴Pにも当てはまるかと思います。だから「最悪」なのです。
全通していた私としては、公演直後は「明日以降綺麗にまとめてくれるなら許してやらんことも無い」くらいには思っていましたが、個人的にはそうはならなかったので、上記の①~④がそのまま傷として残り続けているのです。
2日目 3公演目[or;3]
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https://idolmaster-official.jp/news/01_13813
先ほどのodd2公演がアイマス史上「最悪」の公演なら、この公演は283プロダクション史上「最低」な公演というのが私の意見です。
なぜこのような言い方をするかというと、このor3公演についての不満点は専ら演出の中身の問題だからです。最終的に諸悪の根源を辿って行けば、それは高山祐介をはじめとする、今のシャニマス運営陣ということになりますが、この公演についてのツッコミどころは、「283プロ何やってんだよ!」みたいな感想になるので、283プロ史上最低、という表現が正しいような気がします。
まず事前情報として、前日に倒れた美琴について、or3公演は一部楽曲に絞って参加、次の最終公演は状況を見て判断、というアナウンスが公式からありました。
常日頃から実在性()を売りにしているシャニマスさんであれば順当な流れではあるかと思います。リアルのキャストライブでも、Day1で体調不良だった方がDay2で復活する、ということは過去にあったので、これについてとやかくいうことはありません。
ではここから問題点を説明していきます。
1.病み上がりのアイドルへの配慮が皆無
※この問題点は特に「283プロ」に対する違和感が凄いので、メタ的視点ではなく、皆さんも「あっち」の世界の住人になったつもりで考えてみてください。
上記の通り、美琴は曲数を絞っての参加となっていました。これはもちろん、前日に体調を崩した美琴への配慮という「演出」です。
ただ、この公演で美琴が参加したのは15曲目~20曲目です。ちなみに15曲目が表向きの最後の曲で、16曲目以降がアンコールです。
ここに関して言いたいのは1つだけ。
病み上がりのアイドルに5曲連続で歌わせるな!
皆さんがライブの責任者としてセトリを考える際に、「1人病み上がりの人がいて、その子は曲数を絞るから」と言われたら、どんなセトリを考えますか?
普通は病み上がりの子に負担がかからないように、できるだけ曲ごとの間隔を空けたり、連続するとしても2、3曲くらいのひとまとまりで最初の方と最後の方に分ける、みたいなことを考えるのではないでしょうか?
前日に過労で倒れたアイドルをステージに上げるということ自体、いくら医者のOKが出ているとはいえリスクが大きいので、そもそも行わないという発想の方がまず自然だと思いますし、それでもやるのであればリスクはできる限り小さくするのが普通だと思います。
その結果、理想よりも盛り上がりづらいセトリになるとしても、人命に関わる話なのでやむを得ないはずです。
しかしこの公演での美琴の出番は最後の6曲。しかも5曲は連続で披露し、その中にはHappierといった動くタイプの曲や負担を分散できないソロ曲も入っている始末。なんで一番負担のかかる構成にしたんですか?
メタ的には何も考えていない。次の公演でも使いまわしできるようにしておこう、という感じだと思いますが、その結果283プロは、「ぱっと見の曲数さえ減らしておけばアイドルの体調への配慮ができている、と本気で思っている会社」という帰結になるかと思います。
アイドル皆283プロ辞めて別の事務所に行った方がいいよ。
そもそも美琴が倒れた原因は練習のやりすぎに加えて、前日の1公演目の7曲のシーズ曲+ソロの8曲連続披露という、通常のライブでは絶対にありえないセトリによる疲労のせいだった可能性も十分に考えられます。なのに、この期に及んで5曲連続で歌わせるんですか?
本気でアイドルのことを考えているようには到底見えません。
一言でまとめると、「283プロってこんな会社なんだ・・・」となるだけです。
2.にちかのソロシーズについて
この公演では美琴の体調配慮を名目に、7曲目~9曲目のシーズ曲はにちかのソロパフォーマンスでした。ちなみにこの3曲は前日の2公演目で急遽にちかがソロで歌った3曲と全く同じ曲・順番です。
なんで「不完全な」シーズの再放送をしたんですか?
そもそもシーズはデュオユニットという性質上、どちらか1人が欠けてしまうと、一気に魅力が落ちます。放クラやアンティーカのような5人ユニットであれば、1人くらい抜けてもある程度はカバーできますが、2人ユニットのシーズはそうはいきません。別々の歌詞を同時に歌うタイミングがどうしようもないからです。
※上記の記載について誤った伝わり方がされているので、注釈を追加させていただきます。
『5人ユニットであれば1人抜けても「ある程度」カバーできる』というのは、不在メンバー分の歌割りを別のメンバーが代わることで、完全体には劣るものの、しっかりとパフォーマンスができる、という趣旨です。「1人くらいいなくても大丈夫」という意図は全くございません。
完全体が100とすると、1人のマイナスで単純に80まで下がるのではなく、85や90くらいまではカバーができる、というイメージです。
歌割りはどうにかなったとしても、本来の歌割りの魅力が損なわれたり、フォーメーションなどで弱さが出てくるので、完全体には及ばないため、「ある程度」はカバーできる、ということです。
一方でシーズはFly and Flyのラスサビ前ように、2人が同じタイミングで別の歌詞を歌うことがある以上、1人いなくなった時点で詰んでしまう、ということです。単純に人数が半減するだけでなく、掛け合いの様な表現もできなくなるので、大きなマイナスになります。
シーズの完全体が100とすると、1人抜けただけで40くらいには下がると考えています。これはにちか、美琴どちらが欠けても同じくらい下がると思います。
「メンバーが1人いなくなることに対する影響」について、シーズは致命的な問題があることを分かりやすく伝えようとしただけです。しかしながら、5人ユニットのことは出さなくてもこのことはちゃんと伝えることができたので、余計な記載だったかもしれません。不快に思われた方にはお詫び申し上げます。
※注釈おわり
現にシーズのキャスト2人がアイドル系のイベントに参加した際、美琴役の山根さんが直前でコロナに罹ったときは、にちか役の紫月さんは1人でシーズをやることはありませんでした。(同じく参加していたストレイライトと一緒に急遽全体曲だけを歌っていたはずです。)
ストーリー上は美琴欠場に伴い、にちかがシーズを1人で背負うような発言をしたせいなのですが、とはいえそれは不完全なシーズを見せていい理由にはならないと思います。
そして特に気になったのは、「再放送」感です。2公演目では緊急事態ということもあり、にちかの振り付けは美琴がいる前提のものでやり切ったとしてもそこまで違和感がありませんでした。
しかし、3公演目は違います。美琴が出れないことが初めから分かっているなら、1人用の振り付けをするべきではなかったのでしょうか。それができないなら、お金を取って不完全なパフォーマンスを見せるべきではなと考えます。
美琴がいないのに、美琴がいる前提の振り付けをする点について、特にプロ意識の高いシーズがそういう選択を取ることについて違和感があります。メタ的な話になりますが、そういう詰めの甘さも感じます。
何より、ぽっかり空いた美琴の立ち位置を見ていると、虚無感が凄かったです。
配信勢からすると表情などが変わっていたらしいですが、現地は表情なんて前10列くらいじゃないと分かりませんでした。3公演目はそれよりも後方の席だった私は、「昨日の再放送じゃん……」という感想になりました。
こうなってしまったのは、前述の通り、にちかが「美琴が戻ってくるまでシーズは自分が守る」という趣旨の発言をしたが故の流れなのですが、なぜそのようなストーリーにしてしまったのでしょうか?
※ここからは現実世界の脚本家への不満です。
このライブは「シーズ」と「コメティック」の合同ライブです。欠員が出た分は参加アイドル全員でカバーしようとするのが普通ではないでしょうか?
ルカはご存じの通り、かつての美琴の相方です。美琴の283プロ移籍後は様々な行き違いがあり、ルカが癇癪を撒き散らすこともありましたが。LME直前のコミュイベント「冬が灯る先」では、和解・仲直りに近い描写があり、2人の関係は落ち着いています。
このような状態であれば、ルカはなんだかんだ理屈をつけて美琴のカバーに入るようなことを言うのではないでしょうか。ルカは当たりが強い子ですが、その性根は優しく、(精神状態が最悪ではない限り)ライブに来てくれたファンのことを考えられるアイドルだと思います。
そしてそれは羽那とはるきにも同じことが言えます。彼女たちはアイドルとしての経験が少なく未熟な部分もありますが、ルカ同様に優しい子たちです。今回の様な状態が起きれば、「私たちにも何かできることはないかな?」と言えるタイプの子たちだと思います。少なくとも他人事だとしてスルーするような子たちでは絶対に無いはずです。
半日程度ではシーズの振り付けをマスターはすることはおそらくできないので、助っ人で入るならみんなが歌える全体曲だと思いますが、にちか×ルカ、にちか×羽那、にちか×はるきで1曲ずつ全体曲をやれば、美琴が欠場したことによる不完全なシーズ(再放送)をしなくても良かったんじゃないですかね?
例えばルカとのコラボではDye the sky.(ルカが初めて283プロアイドルとして歌った曲)、羽那とのコラボではSpread the Wings!!(羽根つながり)、はるきとのコラボではシャイノグラフィ(色彩に関わる歌詞が多い曲)辺りであれば、趣もあるような感じになるかと思います。
シャニマス運営も一応はお金を貰う商売をやっているので、その程度の発想は流石にしていたと思います。(大前提として美琴を欠場させるな、という話もありますが、私のような発想すら出てこないならさっさとコンテンツを畳んだ方がいいと思います。)
それでもしなかったのは、結局2公演目と同じ映像を流して、経費削減または手抜きをしたかったから、と考えるのが一番自然だと思います。
私は美琴Pではありますが、同時にシーズPでもあります。にちかについてはその性格に思う所もありますが、美琴同様に「アイドルとして幸せになって欲しい」と願っています。そんな彼女にとって美琴の離脱はまたとない成長の機会だったと思います。
しかし、この3公演目では結局2公演目の再放送をしただけで、そのチャンスを生かしきれなかったと思います。
つまり何が言いたいかと言うと、「美琴を踏み台にしておいて、にちかがそれに見合う結果を出せないようなシナリオにするな」ということです。
3.にちかとルカのShiny Storiesについて
この公演の一番良かった点はにちかとルカのデュオ+会話だと思います。本来は真乃を含めた3人で歌う曲で、全体曲のように使われることも多かったので、このLME公演通じての数少ない「良いサプライズ」だったと思います。
にちかとルカのぎこちない会話も個人的には面白かったですし、この曲をやったこと自体に不満はそこまでありませんが、1点だけ言わせてください。
2人で美琴の不在をカバーしてる感を出してますけど、この曲って美琴の欠場と関係なく、最初から歌う予定でしたよね?
なぜなら、Shiny Storiesについては背景スクリーンもスクリーン横のアップを映すカメラも準備されていたからです。もし急遽入れたとしたら、映像スタッフさんは半日で準備したんですか?実在性を慮るシャニマスでそんなことは無いと思います。
これの何が問題かというと、私の推論が正しい場合、やっぱり美琴は不遇な扱いを受けている、ということになるからです。
このLME公演では、①シーズの2人が歌う曲(にちかソロバージョンも含む)、②コメティックの3人が歌う曲、③5人全員で歌う曲、④ソロ曲の4つに大別できますが、例外が2曲だけあります。
1つ目は1公演目と2公演目のラスト20曲目の「C'mon! Join Us」(羽那×はるき)、2つ目は3公演目と4公演目の10曲目の「Shiny Stories」(にちか×ルカ)です。
ご覧の通り、美琴だけイレギュラーな組み合わせでの歌唱が無いのです。
「美琴が体調不良にならなければ何かを歌う予定があったんじゃないの?」という反論をする方がいるかもしれませんが、その場合は美琴はソロを歌うんでしょうか?他のコメティックアイドルとコラボする、ということになると、結局数の不均衡は消えません。(美琴とコラボしたアイドルの曲数が増えるため。)
何より、3公演目のコピペセトリである4公演目については、美琴がフルで参加することをアナウンスしているので、当初から美琴には、このライブでの特別なコラボ等は無かったと考えるのが自然です。
つまり、「Shiny Stories」の歌唱が予定通りだった場合、美琴は「あっち」の世界(283プロ)で冷遇されており、急遽入れたものとすれば、実在性に欠ける、ということでどちらにせよモヤモヤが残る帰結となります。
4.緋田美琴の謝罪
これは現実世界の「演出」に対する怒りになりますが、私がライブの最中に最も怒りがピークに達した瞬間です。
公演の終盤に登場した美琴は、2公演目以降のステージに穴を空けたことについて、観客に対して頭を下げる場面がありました。
2公演目の話をした際にも書きましたが、美琴は「パフォーマンスで観客に感動を与えたいアイドル」です。そんな美琴にとって、ライブのステージがどれほど重要なものなのか、誰の目にも明らかです。
そんな美琴に、ステージに上がれなかったこと、パフォーマンスを観客に届けられなかったことを謝罪させるようなシナリオを作るなよ。
一億歩譲って、これがゲーム内のイベントコミュ(ガシャを回す必要もなく、無料で簡単に見られるコミュ)であれば、まだ分かる。
ただこれは有料のライブですよ?美琴Pは高い金を払って美琴の輝く姿を見に来ているんですよ?誰も美琴の尊厳が破壊されるような光景を見に来ていません。もしいたとしたら、それは先ほども書いた通り、美琴Pではなく、高山Pですよ。
怒りの後には悲しみがやって来て、やるせない気持ちになりました。
5・結論
ここまでの内容をまとめると、この3公演目は、病み上がりのアイドルへの配慮に欠け、(事情があるとはいえ)不完全なパフォーマンスと分かっててそれを提供するライブで、仮に予定通りに行われていても少し不公平感が出る上に、一部の観客には推しの見たくない姿を見せられたライブです。
だからこそ、私はこの公演は283プロダクション史上「最低」のライブだと評価するのです。
2日目 4公演目[even;4]
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https://idolmaster-official.jp/news/01_13813
この公演単体については、ほとんど悪い箇所はありませんでした。1公演目と同様に、2ユニットが持てる手札をしっかりと切っていき、最初から最後まで盛り上がるライブだったと思います。21曲目のルカソロのサプライズも良かったですし、その後の一言で私自身ルカへの好感度は少し上がりました。
懸念となっていた美琴についてもフルで参加し、この公演だけを見た美琴Pとしては満足の内容であったと思います。
この公演に対しても不満が無い訳ではないですが、それは次のパート(公演全体の批評)で説明させていただきます。
LME公演全体を通じて
ここからはLME公演全体を通じての問題点その他諸々について紹介していきます。
1,そもそもストーリーが面白くない
個人的な最大の問題点です。面白い/面白くないは個人の主観によるところが大きいので、他の人に私の価値観を押し付けることはしませんが、個人的には全くと言っていいほど面白くありませんでした。
結局この4公演を通じて何が起こったかというと、途中で美琴が離脱して、その間シーズのパフォーマンスをにちかだけでやって、美琴が戻ってきたら予定通りのパフォーマンスをやった「だけ」なんです。
美琴が離脱している間、にちかは「1人でシーズを背負う」宣言をして、1人でシーズのパフォーマンスをしましたが、それだけなんです。1日目のにちかは、2公演目続けて8曲連続のパフォーマンスをやり通し、体力・パフォーマンス的な面での成長を見せましたが、それだけです。
精神的な成長やシーズの絆の深まりとかは特に感じられなかったです。
もっとも、にちか役の紫月さんではなく、にちかのパフォーマンスをライブで見るのは今回が初めてなので、比較対象が無いからパフォーマンスの成長に関する描写にも欠けるのですが・・・・・・
そもそも美琴の株が下がる(+そのあと株が回復することが無い)ようなストーリーの時点で美琴P的には面白くないのですが、そんなストーリーを作っておきながら、それ以上の感動を与えることが無いのだから、私は「面白くない」と感じるのです。
(このストーリーでにちかPは面白いと思ったのかは、少し気になるところではあります。)
これに関しては個人の主観なので、「面白い」と感じる人もいるかもしれません。ただ、私のように「面白くない」と感じる人を弾圧することは絶対にNGですし、「面白くない・つまんない」と感じた人はもっと声を大にして主張した方がいいと思います。シャニマスPであれば、言論弾圧が何も生み出さないのは、シャニアニ(1st Season)先行上映の時に痛感したはずです。
あと、「このストーリーはにちかの成長のために必要だった」という趣旨の擁護を見かけましたが、美琴がいなくならないとにちかは成長できないようなヤワなアイドルなんでしょうか?
私はにちかの専属Pではないので断言はできませんが、アイドルにかける覚悟や執念だけでいえば283プロ随一だと思います。確かににちかは美琴に対し崇拝にも似たリスペクトを持っていますが、ただ尊敬する「だけ」のフェーズはとっくに過ぎていて、ちゃんと一人のアイドルになりつつあると思います。今のにちかに不可欠なシナリオだったとは個人的には思いません。
(感謝祭やモノラル・ダイアローグス辺りのにちかであれば、やる意味があったとも思いますが・・・・・・)
2.美琴以外にも損をしたアイドルがいること
公演を通じて美琴の株が落ちたことについては2公演目で書いた通りですが、他にも損をしたアイドルがいます。(「割を食った」という表現が正しいかもしれません)
コメティックの鈴木羽那と郁田はるき(通称「だぶるは」)の2人です。
1公演目が終わった後に2公演目を待つプロデューサーに方々と交流しましたが、その時は当然のことながら、1公演目の感想や2公演目への期待が話題になりました。そしてそれは出演予定の5人のアイドルそれぞれについてありました。なんならソロを初公開した羽那とはるきに関する話題が多かったような気もします。
しかし、2公演目終了後から、だぶるはの話題はほとんど無くなりました。話題の中心は専ら欠場した美琴とそれに関するストーリーであり、それに合わせて相方のにちかや元相方のルカに関する話題が出ることはあるものの、羽那とはるきに関することを口にする方の数は減りました。話しかける側の私が美琴Pであることを差し引いても、羽那PやはるきPですら自分の担当のことをあまり話題にしていませんでした。
そしてその状態は、全公演が終わった後も続いています。LME公演に関して話しているのは、そのほとんどが美琴の欠場に関する是非ばかり。そうなれば、美琴のストーリーにおいて何も役割の無かった羽那とはるきは蚊帳の外です。せっかくシャニマス初のxRライブという注目の集まる舞台で、ソロ曲のパフォーマンスを初公開したのに、あまり話題になりませんでした。
私は羽那PでもはるきPでもないのでその方々の想いは分かりかねますが、私がその立場なら、「悔しい」思いが溢れていると思います。
担当の素晴らしいパフォーマンスが「話題にならない」、「忘れられていく」というのは、プロデューサーという役割で推し活をするアイマスPとしたら屈辱なのではないか、と私は思うのです。
3.体験型のコミュとして作りこみが甘すぎる
美琴の欠場に関する一番の擁護としてあったのは、「これはシャニマスの世界内で起きた出来事のコミュだから」というものですが、それにしてはかなり雑なんです。
まず公式パンフレットについてです。
声優が出る通常のキャストライブであれば、「声優さんの写真・インタビュー」、「劇中のアイドルの画像(実際にはイラスト)やコメント」、「4コマ漫画」などがあります。アイマスのライブは2.5次元コンテンツのようなものなので、「こっち」の世界のコンテンツ(声優、4コマ漫画)と「あっち」の世界のコンテンツ(アイドルの写真やコメント)が両立していても何らおかしくはありません。
しかし、今回のLME公演のパンフレットは、「あっち」の世界の283プロダクション主催のライブということなので、声優に関するコンテンツは一切ありません。にちか、美琴、ルカ、羽那、はるき5人のインタビューとトーク、写真撮影が入っています。
最後の企画・制作などのページはテレビ番組でいうところのスタッフロールのようなものなので、「こっち」の世界に関する情報が入るのもやむを得ないかと思いますが、それ以外に2か所おかしい部分があります。
①いつものように4コマ漫画がある
最初に読んだ時は気になりませんでしたが、美琴の欠場演出を支持する擁護側の意見を見た後にパンフレットを読み返すと、どうしても違和感が出てきます。
なぜなら、たとえ「あっち」の世界の出来事を書くとしても、ギミー先生が描く4コマ漫画は紛れもなく「こっち」の世界のコンテンツだからです。
もしLME公演全体を1つのコミュとしてリアリティをもって描くなら、このようなところも徹底した方が良かったんじゃないでしょうか?シャニマスさんってそういう「実在性」の追及が大好きじゃないですか。何で今回はそこまで徹底しなかったんでしょうか?
②283プロダクションスタッフのコメントがおかしい
スタッフ一覧を除く最後のページには、このLME公演を実施するにあたり、「283プロダクション」のスタッフのコメントが載っています。誰が書いた文章なのかは分かりませんが、文章の書き始めを読む限り、「あっち」の世界の283プロダクションの人間が書いた、という設定だと思います。
(つまりは、プロデューサー、事務員の七草はづきさん、天井努社長の誰かである可能性が非常に高いということです。)
本来はパンフレットの写真を載せるべきかもしれませんが、有料の書籍の中身なので、この記事では掲載を割愛させていただきます。
何が問題なのかと言いますと、文章の一部が文字化けしているんです。
何が言いたいかというと、「劇中の283プロダクションは文字化けしたパンフレットを売るような会社なんですか?」ということです。先ほど挙げた3人の283プロスタッフは、いずれも完璧な人間ではありませんが、こんないい加減な仕事をするような人間ではありません。
私たちはゲームを通じてこの3人のパーソナリティを知っているからこその違和感ではあるのですが、「あっち」の世界のファンとして読むとしても、単純に気味が悪い上に、「283プロって完成品の検収とかもしないのか」となるだけで、どっちの視点で見ても変な帰結になるのです。
ちなみにSNSではこの文字化けを解読した方が何人かいました。文字化けしていない箇所と合わせると、「勿論これから伸びしろのある2ユニットですので、未熟な点、至らない点があるかもしれません。」という一文になります。
メタ的に言えば、これは美琴の欠場に関する演出の匂わせなのですが、このパンフレットが届くのは、現地チケットを売り切った後なんですよね。
失敗やアクシデントを匂わせることが書かれたパンフレットを後から送ってこられても、こちらは余計な不安が増えるだけで何もプラスは無いのですが、こういう展開で喜べる方々が「シャニマスの才能がある」人たちなのでしょう。
そして、美琴が倒れたことに対する、場内の「演出」についても違和感があります。
上の方でも少し書きましたが、「出演者がステージの裏で倒れた」というシチュエーションであれば、客席側の照明や非常灯を付けたり、客席後方にいるスタッフがバタバタする「演出」を入れる必要はなかったと思います。
中には本当のアクシデントが起きた、と勘違いした人がいましたが、それは映像や機器のトラブル、つまり現実世界でのアクシデントが起きたという勘違いです。
ちゃんとコミュとして見せるのであれば、目の前のスクリーンに集中させるべきで、こっちの世界に引き戻すような演出は不要だったのではないでしょうか。
おそらくこれは誰もやったことが無い演出方法だとは思います。
でもそれはあまりにも革新的だから誰もやっていないのではなく、やる意味がないとみんな分かっていたからなのではないでしょうか。
ユーザーを驚かせようとするあまり、大事なことが欠けている今のシャニマスを体現しているとも思います。
4.緋田美琴は死んだ、って
今回の美琴を欠場させる演出について、最も多い「賛」の意見は、「xRライブでも欠場することを見せることで、緋田美琴が生きていることを表現した」という趣旨の内容、いわば「実在性」(リアリティ)に対する評価だと思います。
しかし、これに対して私は真逆の意見を持っています。この演出によって「緋田美琴は死んだ」とすら感じています。
なぜ私が「死んだ」と感じたのか?その理由は簡単です。
だって皆さん2日目には美琴が戻ってくるって疑わなかったでしょう?
この公演は事前に作成した映像を流す形式です。美琴が出ると言っておきながら、もし美琴が3公演目も4公演目にも出てこないということになれば、詐欺だと言われてもおかしくない話なので、出番が減ることはあったとしても、「美琴は出てくるだろう」と、皆さん信じていたと思います。
これが声優さんが演じる現実世界のキャストライブであれば、そうはならないはずです。「1日目に体調不良で欠場したとなれば、2日目は無理かもしれない」と、皆さんそう考えると思います。だって声優さんは生きているんですから。人命に勝るものなんてない以上、体調を最優先して欠場することなんてあり得る訳なので。
今回の美琴に対して、「2日目は出てこないかもしれない」なんて微塵とも思いませんでした。普通の「生きている」人間に対しては起きるであろう「心配」が起きなかった時点で、私の中の緋田美琴は死んだ、といえるのです。
もっというと、欠場させられたメタ的な視点で見ても、緋田美琴は死んだと感じます。
何度も書いていますが、美琴は「こっち」の世界の都合(セトリの使いまわしを誤魔化すため)で欠場させられている可能性が非常に高いです。
これに対しては当然反論したくなる方もいるかと思いますが、「こっち」の世界の人間が美琴を欠場させる合理的な理由がこれしかないのです。
(あるいは単純に、美琴や美琴に関連する何かがシャニマス運営に嫌われているか)
たとえどんなに高尚で面白いストーリーのためであったとしても、アイマスのライブで「意図的に」特定のアイドルを欠場させるということは、そのアイドルを担当するプロデューサー離れに繋がりますし、「今後他のアイドルでも起こるかも」という疑念と恐怖を与えることは、シャニマスというコンテンツそのものに触れづらくすることに繋がります。
こういう演出を喜ぶ方もいるかもしれませんが、その方たちって既にシャニマスにどっぷり浸かっている人達なので、何かしらの経済的なプラスを生み出すとも思いません。
つまりビジネス上のメリットが皆無に等しいのですが、それでも断行したということは、上記のデメリットを踏まえても美琴を欠場させた方がいい、あるいはそのデメリットをかなぐり捨ててでも美琴を欠場させる何かしらの強い情念があったというほかにありません。
このように考えると、同じセトリを使いまわすことによって削減される経費>客離れによる損失と判断して、美琴を欠場させたと考えることが最も合理的と考えています。
そういった懐事情(またはやる気の無さ)がユーザーに透けて見えるような形で美琴が欠場させられた時点で、美琴の運命はシャニマス運営陣に握られていること、どんなに実在性()があるストーリーを書いたり、下駄箱や傘置き場を再現しようとも、結局は創作物の舞台装置の1つであり、高山祐介を始め今のシャニマス運営が作った舞台で、今のシャニマス運営の意向に従って動かされる操り人形の1つ、だという事実を突きつけられたに他なりません。
そのような観点でも、「緋田美琴は死んだ」と私は感じたのです。
5.回収されないコンセプトと回収したつもりでいる伏線()
『無機質かつ有機的』
これはLME公演のMC内で何度もアイドルが口にしていたライブのコンセプトです。何が「無機質」かつ「有機的」だったのでしょうか。
「無機質」ではあったと思います。同じようなセトリのライブが4回も繰り返される。数学や自然科学のように、ある法則に従って同じような曲順でおおよそ同じ楽曲が流される。これは「無機質」をよく表現できていたと思います。(面白いコンセプトとは思いませんし、私から見れば手抜きの言い訳にしか聞こえませんが。)
しかし、「有機的」な要素はどこにあったのでしょうか?「有機的」の意味は辞書によって多少は差異があると思いますが、「複数のもの・要素が集まり、それらが相互に作用しあう」という意味になると思います。
LME公演のどこにそんな要素がありましたか?
美琴が離脱した、という特大の要素に対してこの公演で起きたことは、「美琴抜きでパフォーマンスをする」ということだけでした。「1×5」が「1×4」になっただけじゃないでしょうか?ある意味上記の「無機質」をよく表現してはいますが、にちか含め美琴以外の4人に有機的な要素を見出すことはできませんでした。
頑張って有機的な要素を見出そうとしているシャニマスPの方もいましたが、受け取り手が頑張らないと分からないようなコンテンツの時点で失敗はしていると思いますが、それを良しとしているのが今のシャニマスだと思います。
各公演のタイトル
LMEの各公演にはサブタイトルが付けられていますが、これを繋げると「never odd or even」という意味になります。前から読んでも後ろから読んでも同じ意味になる回文になっていて、同じようなセトリが続くことを示唆しているのかもしれませんが、多くのシャニマスPが着目したのはその意味です。
「never odd or even」を訳すると、「奇数でも偶数でもない」という意味になりますが、奇数でも偶数でもない要素が1つだけこのライブにあります。それは、4公演目の最後の曲、ルカのソロ曲である「1/3」です。
確かに分数は奇数でも偶数でもないので、この事実に気付いた一部のシャニマスPは驚きと称賛の声を上げていました。
何が凄いのでしょうか?まさかこれを伏線回収だとは言いませんよね?
「全公演のタイトルを繋げたら、最後に歌うルカの曲名になる」というだけだと、「結局この公演はルカのためのライブだったの?」と、担当を蔑ろにされた美琴Pとしては感じてしまうわけです。
百歩譲ってルカのソロ曲のタイトル「1/3」でコメティックのことだとしても、それじゃあシーズは何だったんですか?
ルカが「1/3」を歌い終わった後、「最低な今日、誰か1人くらいは救えたのかよ」と言ってステージから去っていきます。
まさか、この「救われた人」ってLME公演で傷付いた人や美琴Pのことを指している訳ではないですよね?
LME公演の全てが最終的にルカの1/3とそのパフォーマンスに収束していくというのであれば、美琴やシーズはその脇役・舞台装置でしかなかったということになりませんか?何のための2ユニット合同ライブなんですか?もっというと2/3のだぶるはの2人は舞台装置ですらない脇役でしかなかったですよ?
もっともこれは「各公演のタイトル=ルカが最後に歌う曲」ということを伏線回収だとする考えを正とした場合ですが、私のように「シャニマスに向いていない人間」にはこれ以上のイマジネーションを働かせることはできません。
他にどういう好意的な解釈が成り立つかについては、「シャニマスに向いている」人たちの、難しそうな言葉が延々と羅列されたnoteをご参照していただくのがいいかと思います。
ただ、私個人としては、美琴の欠場をルカに尻拭いさせる、メタ的に言えばルカを「持ち上げる」ための舞台装置として、ルカにとって特別な存在である美琴を利用する、非常に悪趣味なメッセージしか受け取れない伏線回収でした。
6.各所へのご迷惑
今回の一件が単にシャニマス内で賛否両論となり、「シャニマス」というコンテンツの話に終始するので済めばまだ良かったのですが、今回の一件はシャニマスに直接関係のない所まで炎上してしまったのも、大きな問題です。
①美琴役の声優への飛び火
美琴が倒れた2公演目の後、シャニマスの公式SNSは美琴が体調不良により一部の公演を欠場、翌日の出演については様子見をすることがアナウンスされました。私たちのように公演を見た人間であれば、これがLME公演の「演出」の1つであることは明白だったので、シャニマスPは「あ~、またいつものやつ(実在性)か」みたいな感じで、いつものように受け取っていました。
しかし、SNS上ではそうはなりませんでした。このライブをxRライブ(事前に制作した映像を流す公演)とは知らなかった人、緋田美琴が実在の人物だと勘違いした人、美琴役の声優の山根綺さんが体調不良になったと勘違いした人などが拡散をしていき、シャニマス外にも炎上していきました。
特に山根さんは次の日にウマ娘という別コンテンツのイベントに出席予定だったということもあり、山根さんを心配する声が各所で湧き上がり、山根さんが説明しなければならなくなるという事態に陥りました。
このコンテンツは何年間SNSを扱い続けているんですか?
シャニマスの運営スタッフはSNSの使い方講習を学んできてはいかがでしょうか?
この演出に対し、シャニマスを礼賛する人たちは「よく調べもせずに拡散する人が悪い」なんて言いますが、SNSを使っている人たちなんて、みんなそうじゃないですか?高い拡散性・スピードの代償として、情報の不確かさからは逃れられないのがSNSです。特にXはその傾向が強いです。
SNSをメディアミックスで使うなら、そういうリスクを織り込んで、余計な炎上をしないよう、SNSを慎重に扱っていくことは絶対に考えなければならないことです。広報のお仕事をやったことのない人間ですらそれくらいは分かります。
シャニマスが始まってからもう6年以上経つのに、お粗末が過ぎますよ。
ワンピースのルフィやドラゴンボールの孫悟空のように、誰にでも知られているようなキャラであればまだしも、アイマスという狭いジャンルの中ですらトップに立ったことのないシャニマスの中で一番人気でもないキャラのことなんて、みんな知らないんですよ。興味すらないんだから、わざわざ時間をかけて調べたりなんてしませんよ。
公式アナウンスの演出がやりたいならゲーム内で収めるべきか、どうしてもXでやりたいなら、そういうごっこ遊び専用アカウントを作ってやるべきだったのです。(後者のやり方は個人的には推奨しませんが…)
その結果、シャニマス外のイベントに出演を控えた山根さんの手を煩わせることになりました。何ならウマ娘の運営さんにも余計な迷惑がいっている可能性があります。
実際にどこまで悪い影響があったのかは分かりませんが、迷惑をかけた方々(少なくとも公のSNSで説明する羽目になった山根さん)には、きちんと裏で頭を下げていることを信じたいです。
②他ブランドへの影響
美琴が欠場させられた演出について、最も多くの声が上がったのは、シャニマス以外のアイマスPたちです。アイマスのライブで体調不良を演出に使った事に対して、多くの「否」の声が上がりました。
それもそのはずです。ミリオンでは昨年11月のライブが体調不良者の発生により前日に中止発表がなされ、学マスでも今月行う予定の初陣公演にて佑芽役の声優の長期休業により欠場(別の方が代役で出演)するなど、直近でもキャストの体調不良による悲しみを味わっています。他のブランドについてはそこまで詳しくないですが、ASやシンデレラ、SideMでも同じようなことはあったのではないでしょうか。
体調不良による欠場で一番悔しいのはキャスト本人でしょうが、そのアイドルを推しているプロデューサーの方々も同じような悔しさであったり、悲しい気持ちを味わっているかと思います。
にもかかわらず、アイマス内の有料のライブコンテンツで、意図的に行ったとなれば、それはいい気はしませんよ。特に悲しみの傷が癒え切っていないミリオンPや学マスPは、自分たちのコンテンツをバカにされているように思ってもおかしくは無いと思います。
※そもそもそんな苦しみはシャニマスPも味わっている訳だから、今回は美琴P以外のシャニマスPにも怒っている人がいるのですが、ここの項目では話が逸れるので割愛させていただきます。
そしてもう1つ、今回の美琴欠場に関する演出は、これまで他のアイマスの先輩方が築き上げてきた「信頼」を利用したものであるということも忘れてはいけません。
今回のLME公演は「シャニマス初の」xRライブですが、同様の映像ライブは既にアイマス内でも765プロ、961プロ、315プロなど、多くの実績があります。昨年行われたアイマスEXPOでも行われていたと思います。
その積み上げてきた「実績」の中には、確実に良質なライブが見られる安心感もあったと思います。人間がライブをするとなれば、体調を含め多くの不確定要素がありますし、人間なんでミスをすることもありますが、事前に制作した映像を流すだけのxRライブではまず起きないだろうということが、アイマスPたちの間の共通認識となっていました。
しかし、今回のLME公演の演出はその信頼を逆手に取ったものです。しかもその信頼を積み上げてきたのはシャニマス自身ではなく、先人たちです。
自分たちが推しているコンテンツ(AS、SideMなど)が積み上げたものを勝手にシャニマスが切り売りしているともなれば、それは怒って当然のことだと私は考えます。
7.不公平感
最後の問題点ですが、ここでいう不公平感というのは、美琴だけではなく、「シーズ」「コメティック」と、「それ以外の283プロユニット」との間の不公平感です。
今回のLME公演に参加しなかった6ユニットは3月に、声優さんたちによるキャストライブが予定されています。このライブは昨年放送されたアニメ「アイドルマスターシャイニーカラーズ」(以下「シャニアニ」)の完走を記念したものなので、アニメ本編に出なかったシーズとコメティックが出ないことについては、別に不自然ではありません。
そんな中開催されたのがLME公演だったので、シャニマス界隈では「このLME公演はシャニアニライブに出れない2ユニットのプロデューサーのためのライブ」という見方が強かったですし、結果的にユニット間の不公平さも、そこまで取りざたされることは無かったと思います。
(LME公演の開催発表のやり方についてはプチ炎上しましたが、今回の件に比べればボヤ未満なのでここでは割愛させていただきます。)
しかし、LME公演終了後、まさかの発表がありました。
シャニマスのxRライブの第2弾として、イルミネーションスターズのxRライブが発表されたのです。しかもその後、イルミネのライブには各公演ごとに別のゲストが参加することが発表され、この時点で各公演で違ったものが届けられるんだろうな、というのがほぼほぼ確定しています。
なんで私たちだけ嫌な思いをさせられたんでしょうか?
イルミネPの皆さんが羨ましいです。アイドルが欠場させられる可能性はゼロではありませんが、ゲストの存在で各公演の変化が容易につけられる以上、多少はコピペセトリになったとしても、ちゃんと手の込んだxRライブが見られる可能性が大いにあり、その上キャストライブもちゃんとある。
もし、イルミネのライブが各公演で全然違うセトリ(=コピペではないセトリ)を組んで来ようものなら、呆れて何も言えません。
私の心が折れた瞬間
そんなこんなでライブを通して私の心はすっかり荒んでしまい、即引退も考えましたが、ライブの翌日に参加したシャニマス新年会では4公演目の映像を振り返りながら、ライブのいい所をたくさん再確認することが出来たり、参加者(主にもちほわユーザーの方々)のシャニマス愛に触れることで、私の心は少しずつ回復していきました。
※ちなみに私はもちほわユーザーではないですし、ほぼほぼ初対面の方たちとの新年会でしたが、すごく楽しいひと時を過ごすことができました。その節はありがとうございました。
「少しシャニマスとは距離を置こう」、「ほとぼりが冷めたらもう一度シャニマスと向き合ってみよう」と、前向きな気持ちになりかけた瞬間、シャニマス公式から目を疑うような発表がなされました。
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https://idolmaster-official.jp/news/01_14240
美琴が倒れた公演のコメンタリーを美琴にさせる、という非常に悪趣味極まりない企画が発表されたのです。
このコメンタリーが発表された瞬間、私とシャニマスを繋ぎとめていた最後の命綱が、プチンと切れた音がしたような感覚になりました。
あっちの世界のストーリーとしても最悪、こっちの世界から見ても最低極まりない施策だと思っています。
まず「あっち」の世界から見ると、「283プロダクション」はアイドルが倒れた場面(正確には倒れた瞬間はステージ裏ではありますが)を、倒れたアイドル本人に説明させるという、人によってはパワハラと受け取ってしまうような行為をさせる芸能事務所ということになります。
これに対しては責任を感じている美琴が自ら立候補したという可能性も否定はできませんが、だとしても283プロは止めるべきです。
だって「普通」はこんなことさせないでしょ?倒れた原因については既に過労であることがアナウンスされています。美琴がどんな釈明をしても美琴の評価が上がるような要素は無いのです。なのに、傷口に塩を塗り込むような真似をさせるんですか?
更に付け加えると、美琴は3公演目の時点で既にファンの皆さんに頭を下げています。これ以上頭を下げさせる必要があるのかについても疑問が残ります。
やっぱりアイドルみんな283プロ辞めて他の事務所行った方がいいよ・・・・・・・
そして「こっち」の世界から見ても最低な演出だと思います。「こっち」の世界の都合としては、舞台裏で倒れた(とされている)美琴の一部始終の補足、美琴の言葉によるにちかの持ち上げなどが想定されますが、結局これは、炎上し(てしまっ)た演出について、「キャラクターの壁」を使って鎮火させるという、卑劣極まりない行為に他ならないからです。
シャニマスを始め、ソシャゲの生放送では、炎上しそうなガシャや施策の発表のタイミングで声優さんに説明させるような「声優の壁」を使う問題がありますが、今回の「美琴の壁」はそれをさらに発展させた、最低の所業と言い切ってもいいと思います。
話す内容はどうであれ、このコメンタリーで美琴が話す言葉は、こっちの世界の運営の言い訳に過ぎないことがほぼ確実です。本当にパフォーマンスについてアイドルに語らせたいなら何事も無かった1公演目で良かったはずですし、最後の4公演目を5人全員でコメンタリーする方がよっぽど楽しそうです。
しかもこれ、わざわざ公演の順番を変えてまで、美琴に倒れた際のコメンタリーをさせているんです。実際のキャストライブの際は、声優の人の都合があるのでライブでの参加にはどうしても無理がありますが、これはキャラクターのなりきりコメンタリーです。録音さえしておけばいい話なので、わざわざこういう順番にして、美琴に嫌な「役割」を与えている時点で最低だといえると思います。
尚、私はこのコメンタリーを視聴するつもりはありません。
既に完全に気持ちが切れてしまっているので。
シャニマスのここがおかしいよ
ここまでLME公演についての不満・怒り・問題点を記し続けてきましたが、そもそもこのシャニマスが抱える問題点はLME公演だけにとどまりません。
現にLME公演前の時点でも、片足は学マスの方に軸足を置いていました。これはもちろん学マスが面白く、アイドル物として非常に魅力的だったというのはあるのですが、それ以上にシャニマスがおかしかったのも大きな要因の1つです。
今のシャニマスは村社会を通り越し、先鋭的な新興宗教と化しているので、不満やマイナスのお気持ち表明をするとすぐにさらし上げられる地獄になっていますが、いい機会なので、私はこの機会に全てお気持ち表明をしてみたいと思います。
これはシャニマスから一歩引いた側の人間の意見です。シャニマスにどっぷり浸かっている方たちは、「外から見たらこんな感じなんだ」と思って頂ければと存じます。
1.ストーリーが言うほど面白くない
シャニマスへの誉め言葉として、「コミュ(ストーリー)が面白い」、「シャニマスは文学的だ」などという言葉を多く見ますが、別にそんなことないと思います。何なら最近は出来が悪い方だと思っています。
私も最初は「シャニマスのコミュは面白い」という先入観に囚われて、退屈なストーリーやストレスフルなストーリーを読んだ時でも、「こういうのが他にはないシャニマスの良さだよなぁ」と自分に言い聞かせていましたが、次第にあることに気が付きました。
確かにシャニマスは他のアイドル物ではあまりやらないようなストーリーを描いているが、それは誰も思いつかなかったからではなく、みんな面白くないと分かっていたからやらなかっただけなのでは?ということに。
公式もコミュをアピールしていて、シナリオの人気投票などをやっていますが、何というか学校で赤点ばかりとっている学生が「俺は国語が得意だから」と言って、自信満々に50点くらいの答案を見せつけてくる感じに近いと思います。
つまり、コミュ以外の要素が酷すぎて相対的にマシなコミュを持ち上げたはいいが、肝心のコミュもそこまで大したことはない、という話です。
シャニマスのストーリーが刺さる人には刺さるというのは分かります。
ただ、ここ2,3年のコミュは明らかに人を選ぶものが多いと思います。モブの描写に力が入っていたり、アイドルの成長とはあまり関係ないメッセージ性を強く感じる内容が多く、「アイドル物」としてはどうしても「面白くない」と感じることが多いです。
「面白い」は個人の主観的評価なのであまり強くは言いません。それに私もストレイ3部作(+感謝祭)などは大好きです。各エピソードで起承転結がしっかりしており、困難に立ち向かって成長していくところや絆の深まりなど、しっかりと描けていると思います。そして要所要所で熱くなるポイントもある。シャニマスの稼ぎ頭なだけはあります。
でも全部が全部そういう話でもありません。特にここ2,3年のコミュは予告ですらしんみりとさせたり、シリアスを仄めかして「読みたい」という気持ちを最初から削いできているかと思います。
とりあえずアイドルを曇らせたり何かシリアスっぽい雰囲気にする、行間をたくさん入れて文学っぽい雰囲気を作る、アイドルよりもモブが目立つなどなど、テーマこそ違えど、やっていることは一緒で「あなた達こういうの好きでしょ?」というのが、コミュの各所から滲み出ています。
もっと言うと、嫌なモブが出てきて、アイドルを曇らせて、何かエモい感じにしてフワッと完結させるコミュが多いです。
(しかもアイドル以上にモブの描写を丁寧に書いているので、「誰も悪くないんだ」みたいな感じにして、「文学」っぽさを頑張って出そうとしてます。)
特に私が嫌いなのが、シーズのイベントコミュです。私はシーズの楽曲は大好きですし、美琴のプロデュースコミュも【SUGARLESS】の前までは楽しんでいました。
ですが、シーズのイベントコミュや一部のにちかのプロデュースコミュはシャニマスの中で一番嫌いまであります。何故嫌いなのかというと、以下のような理由があるからです。
①続き物の場合は「起承転」まででTo be continuedになっている。
これが2,3か月に1回更新されるならそこまで強くは言いませんが、次の話まで半年以上間が空くシャニマスでは悪手と言わざるを得ません。
しかも各話の終わり方は、不穏な雰囲気で終わることも多く、とにかくストレスフルです。特にシーズの第1章完結編と言われる「セブン#ス」までは、読み終わってもすっきりとしないコミュが延々と続きました。
②シーズに関係のない人たちが尺を奪う
基本的にユニットコミュではそのユニットのアイドルが中心に出てきて、時々そこにプロデューサー(+稀にはづきさん)が絡むという形式が多いですが、シーズのコミュではそれ以外に、ルカと283プロ社長の天井努が出しゃばってきます。何なら努は特にシーズと交流するわけでもないですし、ルカと努が会話するコミュ(もちろんシーズはそこにいない)すらあります。本当に邪魔でした。
先ほど挙げた「セブン#ス」までに、シーズのユニットコミュとしては、「ノーカラット」「感謝祭」「モノラル・ダイアローグス」の3つがありましたが、正直セブン#スの結論に辿り着くのなら、感謝祭辺りでも十分に可能でしたし、遅くともモノラル・ダイアローグスまでには十分描くことができたと思います。しかもその結論にルカは本当に関係無かったという話なので、ルカに時間をかける必要も無かったのです。
少し脇道に逸れますが、ジムシャニなど「シーズはストーリーで優遇されている」なんて愚痴を見ることがありますが、私から言わせてもらえば、シーズほどシナリオ面で冷遇されているユニットは無いと思います。
「運営が書きたいのはルカとか努関連の話だろ?」
今のシャニマスのストーリー関連について思うことがある人は少なからず、この不満を抱いていると思います。
ルカの加入にあたってわざわざ(明らかに説明不足な)新規ストーリーが作られ、そのあおりを受けエイプリルフール企画が中止になったり、ルカ・努関連についてわざわざ関係図を作るなど、運営がやりたいことがここに集約されていることが明らかです。
この2人に因縁のあるシーズは確かに出番はあるのですが、完全に舞台装置になっているのです。ルカの情緒をかき乱す一要素でしかないんです。こんな脇役ですらない役割を押し付けられるくらいなら、出番がない方がよっぽどマシだと思います。
③「そうはならんやろ」という描写が多い
シーズのコミュは登場人物の心情がストーリーありきで動かされている感が凄い強いです。にちかも美琴も、何ならプロデューサーですら「何でそんな考え方になるんですか?」といった言動を平然とします。
特に美琴は不自然です。にちかは個別のPコミュで魅せるような劣等感やマイナス思考がユニットコミュでも発揮されていることがありますが、美琴は不自然なくらいマシーン化してしまいます。
283プロに来る前の美琴は10年間レッスン室にこもり続けた結果、人生の迷路に迷い込み、他の人達にはあるような情緒や常識などが欠如しており、個別のPコミュではそれを獲得していき、自分を見つめ直すという内容が多い、ということは既に記した通りです。
ただ、イベントコミュに出てくる美琴は、いつも283プロに来る前のマシーン美琴のままなんです。何時まで経ってもマシーンからスタートするから、シーズコミュ内の美琴の言動には疑問が残るのです。
④プロデューサーがとにかく問題を引き延ばす
①~③が合わさった結果、とにかく冗長で引き延ばし感が凄いんです。
というより、にちかも美琴も、コミュではプロデューサーが問題の解決を意図的に後回しにしているようにすら見えます。
にちかは「他のアイドルの靴を履こうとすること」、美琴は「完璧なパフォーマンスを目指すことに囚われていること」という、アイドルとしての問題点が、最初のコミュであるWING編で描写されています。
ここだけ見ると、2人とも深刻そうに見えますが、問題点がはっきりとしていること、そして2人ともアイドルへの想いは強い以上、解決策の提案と挑戦自体は他の283アイドルよりも単純になるはずなんです。
個人的には、周りの常人との感性が違いすぎるあさひや、アイドルへの興味や憧れを持つことなくアイドルになったノクチルの4人などの方が、よっぽど難しい問題を孕んでいると考えています。
なのにシーズが絡む時のプロデューサーはアイドルへの自主性を尊重しすぎるあまり、自分がやるべきことをアイドル任せにして、本気でアイドルをプロデュースをしているようには思えないのです。
(自主性を重んじた結果ならいいのですが、場面によっては自分がアイドルの決断に責任を持ちたくないから丸投げしているようにもみえます。)
結果として、シーズの成長も牛歩になるので、引き延ばし感が出てくる、という構図になっています。
ここまでシーズのコミュの嫌いなところを書きましたが、その影響は他のユニットのコミュにも少なからずあると思います。とりあえずアイドルを曇らせておけばいい、みたいなコミュがシャニマス、シャニソン問わず頻発しているのが昨今のシャニマスだと考えています。
特にシャニソンのイベントコミュについては各話が短いこともあり、インスタントな曇らせが目につきます。(直近の「Promise in the Pride」など)
物語を面白くするための「手段」であるシリアスが、「目的」になっているように感じます。(シャニソンの楽曲イベは特にその傾向が強いと思います。)
勿論今のシャニマスのように陰鬱とした雰囲気が好きな方もいるかと思いますし、そういう嗜好を否定するつもりもありません。
ただ、アイドルが主役の物語で、アイドルを曇らせることが目的の物語なんて面白くないに決まっているじゃないですか。しかも曇らせを抜け出してもアイドルが進むのはほんのちょっぴりで、次のコミュはまた半年後。この苦痛と歓喜のアンバランスさは、訓練された人たちでないと楽しめないです。
余談ですが、昨年シャニマスでは公式の企画として「イチ推し!シナリオイベント総選挙」という、実質的なシナリオの人気投票企画が開催されました。
イチ推し!シナリオイベント総選挙 | シャニマス6.5周年+シャニソン1周年 特設サイト
この企画で1位となったのはアルストロメリアのシナリオイベント「YOUR/MY Love letter」でした。正直言ってこのシナリオはいい意味でも悪い意味でも今のシャニマスが凝縮されているようなシナリオでした。
この文章の執筆に伴い読み直してみましたが、シャニマスに浸かっている側の人間でないと楽しめない内容でした。
※昔読んだ時はどちらかというと「面白い」よりの感想だったのですが、今になって読み直すと、面白い云々の以前に次の段落の件が引っかかって、「楽しめない」という感じです。
簡単に紹介すると、アルストロメリアのファン(一般人かつ複数人)のドキュメンタリーです。
アイドルとファンの繋がりってこんなもんだよね、っていうリアリティは凄いありますが、アルストロメリアの3人はいつも通りに仕事をしているだけです。人生に苦悩している一般人がアルストロメリアの曲やラジオで心が救われた感じになるお話です。モブのファンの描写が大半で、アルストロメリアの出番はあまりありません。
本当にこれが1位で良かったんですか?
もっとアイドルが悩んだり、困難に立ち向かったりして成長していくお話は無かったんですか?人気投票なので1人のプロデューサーにどうこうできる話ではないのですが、この話が最もイチオシ=「シャニマスはアイドルよりもモブが魅力的なんです」と言っているようなものだと思います。
霧子GRADの前十字靭帯ちゃんのように、アイドルの苦悩と成長を描くうえで必要ならともかく、「YOUR/MY Love letter」は明らかにモブが話の主題で、アルストロメリアは舞台装置です。
正直私はストレイ3部作や初期の放クラ(五色爆発やミッション・コンプリート)のようなアイドル物として真っ当に成長するシナリオに勝ってほしかったですが、そうはならなかった辺り、今のシャニマスの支持層はかなり先鋭化しているように感じました。
思想は個人の自由なので、あまりその是非を問うことはしたくないですが、アイドルよりも1回しか登場しないようなモブの描写に力を入れるようなアイドル物は外から見たら全く魅力的ではないので、先細りしていくだけだと思います。
2.ゲームがつまらない
これに関しては訓練されたシャニマスPの皆さんでも首を縦に振るかと思います。
現在シャニマスには、「アイドルマスターシャイニーカラーズ」(以下「enza版」)と「アイドルマスターシャイニーカラーズ Song for Prism」(以下「シャニソン」)という2つのアプリがありますが、両方ともつまらないです。
①enza版
こちらはよく、WING編(1つ目の育成シナリオで、学マスでいうところの「初」に相当するもの)の難易度が高いことが話題になりますが、攻略情報の一般化や配布カードのパワー、コンティニューなどにより、ちょうどいい難易度にはなっていると思います。(多少やりこめば勝てるようになる程度だと個人的には考えています。)
※古参の人の話を聞くと、「そりゃ攻略無理だろ」みたいな話がよく出てくるので、ゲームを作るのは最初から下手くそだったのは間違いないと思います。
ただ、そこから先はあまり面白くない上に、要所要所で「センスが無いな」というポイントがありますので、以下箇条書きで紹介していきます。
・対人要素(グレフェス等)で結果を残すために、育成段階から延々と同じ作業をやらされる(ノウハウ濃縮など)
・育成したアイドルで勝負するグレフェスでも、上振れを引くまで延々と同じようなゲームをやる
・グレフェスではたびたび遅延戦術が流行るため、爽快感に欠ける仕様となっている。
・遅延戦術の原因が最新ガシャのカードの効果による場合は、あまり運営が大きく介入してこないため、遅延戦術が横行する(パラコレアイドルのCAなど)
・新育成イベントで実装したアビリティ(たった3種で、取得するのはかなり簡単)を使うだけで、誰でも最高グレードに到達できるようなぶっ壊れアビリティを導入し、僅か2か月で修正予定(Say Halo編の「三幻神」)
※ちなみにそれまでは10種以上のアビリティが全て付くことをお祈りしながら、繰り返し育成をしていた
・全体的に運要素が多すぎる
・他のプロデューサーと協力することがコンセプトの「コラボフェス」で、他のプレイヤーに一斉にデバフをかけ続ける害悪プレイヤーが「最多サポート賞」を獲得し、ボーナスが得られる仕様になっている。
・全国各地をツアーしていくというコンセプトの「Fes Tours」では、ライブを重ねていくにつれ、どんどんやる気が下がっていく。
・Fes Toursでは様々なイベントが起きるが、アイドルが登場しておきながら、やる気やアイドルの体力を下げたり、アイドルが強化アイテムを壊したり紛失させるようなイベントが結構ある。
・Fes Toursを苦労してクリアしたとしても、華々しい感じの演出は無く、「諦める」を選択しないと、ゲームを再開できない。尚、「諦める」の演出はゲームオーバー時と変わらない。
・新しいイベントを実装しても第1回の時は文句が噴出するので、すぐに調整が入り、ちょうどいい感じになるのは大体3回目以降(Fes toursやマッチライブなど)
ゲームの根幹の面白さにも問題はあるのですが、細部に至るまでツッコミどころがあるのがenza版となっています。
②シャニソン
こちらは2023年11月にリリースされた、シャニマスの音ゲーになります。3DMVでライブを見ることができます。
ただ、リリース直後からセールスランキングが良かった試しがなく、異次元フェスやアニメなど外部が興味を持つチャンスがあったはずなのに、アクティブユーザーが減り続けています。(アニメにも致命的な欠陥がありますが、それは次の章で説明します。)
尚、1年もたたないうちにApp storeやGoogle playよりもお得な課金システムを導入したので、今はどれだけ好調/不調なのかは分かりませんが、新しい課金システムが導入される以前の時点で、1年目としてはあらゆるアイマスアプリより悪いセルランで、既に大幅なゲーム改修(ほぼ縮小)が予定されている以上、商業的に大失敗だったことはほぼ間違いないです。
あとこれは私の個人的な意見ですが、シャニマスPが求めていたのは「シャニマスのアイドルが3DのMVでパフォーマンスをする」ゲームであり、別に音ゲーにこだわる必要はなかったと思います。
こちらも問題があった部分を箇条書きでまとめました。
・リリース前にシーズのMV(OH MY GOD)が公開された際、「声優のパフォーマンスの方が良い」という声が多数上がり、修正がなされる
・育成をしたアイドルじゃないと音ゲーでスコアが出ないので、音ゲーだけをやりたい人も強制的に育成ゲームをやらされる
※今月の大規模改修で音ゲーと育成が完全に分離されることが決定済みなので、運営陣も暗に失敗だと認めている。
・育成ゲームはパワプロくんのように様々なスケジュールから選択する方式だが、スケジュールがランダムな上、お休み(体力回復)のスケジュールがなかなか出てこない。お休みについてはすぐに改修が入ったので、「283プロに労基が立ち入った」と揶揄されることに。
・育成ゲームにはカードゲームの要素があるが、これがとにかく分かりづらい。カードが小さい上に、アイドルのイラストを使っているはずなのに似たようなイラストが多く分かりづらい。カードの効果も分かりづらい。しかもターン制ではなく時間制限があるから、考える暇もない。
育成ゲームで作ったユニットでガシャの石を獲得できる「チャレンジツアー」というゲームがあるが、相手が掛けてくるデバフが「ユーザー側の数値を70%減らす」や「コスト〇以上/以下のカード使用不可」など、とにかくストレスフルな仕様になっている。尚、1年経たずして新ステージの更新がされないことがアナウンス済み。
・やっぱり全体的に運要素が多すぎる
・音ゲーはよくある一般的なものなので、シャニマスのアイドルに興味が無ければやろうと思える動機が少ない。
エイプリルフール企画で大好評だった、他のアイドルへの衣装着せ替え機能を実装するも、全アイドルに自由に着せ替えするには凸を最後まで進めなければならず、結構コストがかかる。
・一部のシャニマスPたちが「シャニマスは文学だ」、「他のアイマスと違って高尚なものだ」と声高に主張しているが、リリース直後以外でシャニソンのセルランが良かったのは、全員の水着が実装されたガシャのタイミング。しかもその水着衣装は水着の上にシャツを着ている仕様で、特定の曲で水がかかると水着が透けて見えるという明らかなエロを売りにした商法だった。
・育成はユニットごとで行うが、特定のコミュはアイドル毎の視点で作られており、誰のエピソードが流れるかは完全にランダム。しかも1回の育成で特定のアイドルに固定されているわけではないので、視点がごちゃごちゃして楽しめない。
・育成にはeasy、normal、hardの3つがあるが、サービス開始当初はeasyをクリアしないとnormalは解放されず、normalをクリアしないとhardが解放されない仕様だった。
※こちらはその後のアップデートで、easyをクリアしなくてもnormal以上に挑戦できる仕様になっていました。誤った情報を拡散してしまい、申し訳ございませんでした。
そんなシャニソンは今月半ばから1週間以上の長期メンテにより、大幅な改修(実質的には縮小のようなもの)が行われる予定です。
シャニソンは音ゲーと育成ゲームの両立を目玉にリリースされたものの、今回の改修では音ゲー要素と育成要素を完全に切り離す内容なので、コンセプトの時点で最初から間違っていたんでしょうね。
3.アニメ(シャニアニ)
ここ数年のシャニマス関連で一番酷かったのは、満場一致でアニメだと思います。
1st Seasonと2nd Seasonの2クール24話(さらにテレビでは総集編を2回放送)という、厚遇を受けたにもかかわらず、大失敗に終わりました。
「大失敗」といえる根拠は以下の通りです。
・ニコ生のアンケートが良くて60%台、悪いと平気で50%を切る数字を叩き出す。
※ニコニコはアイマスのホームであり、それまでのアイマスアニメは、映像が流れないようなガチの放送事故にもならない限り、90%を超えるのがデフォルトだった。
・BD-BOX(4万円以上)の発売日の数日前にバンダイナムコ直営店(アソビストア)の予約特典として、リアルキャストのライブのステージ前方の席の「抽選券」を付けることを発表する。
※「予約開始時」ではなく、後から1か所だけ予約特典を追加するということは、他の小売店で予約しないことを誘発させるので、小売店に喧嘩を売る行為だが、そういうことをせざるを得ないほど売れていない可能性が非常に高い。
シャニアニをベースにしたライブ(横浜でキャパ1万人程度)のチケットが即完売にならない。
(先着の一般販売が半日以上経っても売れ残っている。)
※これに関してはLME公演の悪影響の可能性もあるが、これまでのシャニマスライブの実績を考えると、かなり売れていないのは事実で、アニメの悪影響の可能性もあるので記載。
どんなアニメかというと、初見さんはアイドルの特徴を把握することなく、何となくイベントが発生して、何となくイベントが終わるだけのアニメ。
シャニマスを知っている人からすると、知っているアイドルが仕事とレッスンとライブをしているだけのアニメです。ノルマや実績を淡々とこなしていく感が本当に強かったです。
先日とある有名なシャニマス配信者が、シャニマスとシャニアニの違いを説明する動画をニコニコ動画に上げていましたが、「シャニマス(ゲーム版)にはこういう描写があるが、シャニアニではカットされている」ということを紹介し続けているだけでした。
それでもアニメが面白ければ「ゲームやってみようかな」となりますが、アニメが面白くない以上、「つまらないアニメの原作をやろう」なんて発想にはならないと思います。
シャニアニのダメなところを全て記すにはこのnoteでは余白が足りないので、個人的に特におかしいと思う箇所を以下列挙していきます。
・24話もあったのに、どんなアイドルかも分からないアイドルがとにかく多い(個人的に摩美々、霧子、結華、樹里、夏葉、円香、雛菜辺りは特に初見の人にはどんなアイドルか伝わりづらかった印象です。)
・描写不足のアイドルが多いくせに、アップ顔16連発など尺余りのような描写が挟み込まれる
・1st Seasonでは全員に台詞を付けるノルマがあったのか、「一方その頃」という描写が多分にあり、テンポが非常に悪い。
・同じ事務所で同じレッスンスタジオを使っているはずなのに、ユニット間の交流が不自然なほどない
・各エピソードの終盤に3Dのライブ映像を流すが、その直後に同じ曲のインスト版をエンディングで流す
・シャニマスの象徴的な大会であるWINGに向けて努力する話を1話かけてやったが、次の回では敗退したところからスタート。朝の情報番組の特集企画で敗退の一部始終がダイジェストで流される
・WING敗退の特集企画で仕事が増えたことを喜ぶプロデューサー。WINGで敗退したことについて、特に悔しがったり、悔しい思いをしたアイドルに寄り添う描写は無い
・瞳の動きやBGMなどの細かい所にこだわったことを制作陣がアピールしていたが、横断歩道の上に車を駐車させるなど、細かいところほど、とにかく雑
・アニメには一切描写が無い理由で、真乃が283プロのセンターに選ばれる(プロデューサーが言った理由に該当するのは、真乃ではなく、めぐる)
・諸般の事情で二度と公には使えない、リアルキャストの1stライブを再現したライブをする
・283プロのアイドル(ストレイライト)がヤラセの被害者側になるエピソードをやった数話後に、283プロのアイドル(甘奈)がヤラセに加担する側になるエピソードをやる。
※ヤラセの被害に遭ったストレイが甘奈の話を聞いて、アルストやプロデューサーに何かを伝えるような繋がりができれば、やる意味があったかもしれないが、そのような描写も特に無し
・2nd Seasonでは原作ゲームで人気なエピソードをやるも、尺の都合上ダイジェスト版となったり、大事な描写が削られてしまい、感情移入がしづらい構成になっている
・フォーメーションダンスをやるかどうかの決断からライブのコンセプトに至るまで、プロデューサーはとにかくアイドルに決断を丸投げにする
他にも悪い所を挙げれば枚挙にいとまがないのですが、キリがないので、この辺りで打ち切ります。
※ミリアニに関する記載は削除させていただきます。
4.成功した試しがない
シャニマスにどっぷり浸かっているとあまり気付かないことなんですが、実はシャニマスって運営側が単独で仕掛けたものでプラスの意味でバズったものはほとんど無く、外から見ると商業的にも目立った成果は出せていないです。
シャニマス流行語大賞を見てみると、「餃子、パリッとさせたくて」(2019年)、「財布ないわ」(2020年)、「月曜が近いよ」(2023年、2024年)はニコ動のMADやXのbotが主な流行の要因です。
(少なくとも「月曜が近いよ」は初出が2021年なので、運営側の影響はほぼないといえます。)
「ぶちかませ、黛冬優子!」(2021年)や「櫻風宮 灯め乃」(2022年)については、有力な候補が無く、とりあえず選んだ感が強かったです。特に後者は11月くらいの4コマに出てきて、そのまま大賞をとっていたはずです。(だから2023年は実施しなかったものと推察できます。)
昨年だとSNSで話題になっていた猫ミームを冬優子にやらせて、無風のまま終わり、アンチから鼻で笑われていたのが記憶に新しいですが、しょっちゅうSNSなどの若者向けメディアを使って、滑ったり、今回のLMEのように炎上しているのが常態化しています。
成功したのはVTuber案件くらいでしょうか。ただVTuber頼みもやりすぎた結果、既存のPからも「またかよ」みたいなムードになっていきました。
シャニアニとシャニソンの失敗については上記の通りなので割愛。enza版については売り上げがブラックボックスなので断言はできませんが、アプリのセルランはお察しな上に、4周年以降はライブの打ち上げガシャにキービジュアルのカードを付けたり、有償ガシャがいくつも置いてあるのが常態化している辺り、あまり好調には見えません。
推しの子のコラボは一定の成果を収めたようですが、後に推しの子が炎上し続けながら最終回を迎えたのを見ると、「唯一の大型コラボが推しの子」というのは、あまりプラスのイメージには繋がらないと思います。
(シャニマスも炎上が得意なので、お似合いではあると思います。)
そしてライブについても、5thDay1と今回のLME公演で大炎上。しかも5thはMOIW2023の直後、LMEはアイマスEXPOの直後で、他のブランドのプロデューサーを引きこめるチャンスだったのに、見に来た人を暗い気持ちにさせる演出を行う辺り、何がしたいのかがよく分からないです。
他のブランドのライブでも、サプライズゲストの是非で炎上することはありますが、これは見に来たお客さんを楽しませようとする意図があることは分かります。しかし、シャニマスのライブの炎上は、。見に来てくれた人を楽しませる以上に(シャニマス運営陣にとって)大切な「何か」をした結果、見に来たお客さんが不快になり炎上するという構図なので、明らかに性質が違います。
アニメもゲームも大失敗するわ、ライブは炎上するわで、何で6年以上もこのコンテンツが続いているのかが不思議なレベルです。
5.高山祐介という男
シャニマスPの中でも特に嗜好が先鋭化した「信者」(宗教的な意味合いではなく、ここでは「何でも受け入れる人達」の意味合いです)がとにかく大好きなのが、シャニマスの制作プロデューサーである高山祐介という男です。
この方はクリエイター側ではなく、バンダイナムコの社員で企画側の人間のはずなのですが、シャニマスに関するインタビューなどを読んでいると、かなり中身のストーリーにも噛んでいるようで、今のシャニマスの空気感を作った中心人物といえます
現状のシャニマスは上記の通り、アニメもゲーム大失敗して、ライブでも炎上沙汰を起こすという、ビジネス的にはさっさと切り捨てたいコンテンツのはずですが、表向きの責任者である高山氏は特に責任を取ることなく今のポジションのままで、しかもアイマスのイベントではアイドルや声優ではなく、「高山祐介」のグッズを作って販売しているなど、社内における政治力は非常に高いのではないかと、個人的には思っています。
高山氏の思想(目指している「アイドルマスターシャイニーカラーズ」像)の是非については好き嫌いの話になるのでここでは割愛しますが、彼の行動でどうしても気になることがあります。
それは三峰結華に関する話です。
※以下は私の主観(高山氏に対する負のバイアス)が強く入っている可能性があり、陰謀論めいているように見えるかもしれません。「こういう風に受け止める人もいるんだ」程度に受け取っていただければと思います。
おそらくシャニマスがオタク界隈で一番その名を轟かせたのは、2021年の秋から年末にかけてのことだと思います。
当時の結華役の声優が恋愛スキャンダルで無期限休業となり、その後声優を引退。スキャンダルの内容があまりにも胸糞悪い話だったこともあり、代表作であるシャニマスが大炎上することになりました。
※この炎上についてはシャニマスは被害者側なので、そこについてはとやかく言うつもりはありません。
その後、結華役には新しく希水しおさんが選ばれたことが発表され、既存の楽曲、ゲーム内のボイス全てが差し替えられました。この時点でシャニマスは4周年を目前にしており、結華が歌う楽曲は10曲以上、ゲームのボイスも膨大な量があり、差し替えが終わるまで半年くらいはかかっていたと思います。
三峰結華というキャラクターに罪は無いのですが、前の声優がやらかした事件は何故か「三峰事件」と言われ、希水さんは火中の栗を拾いに行くような状況でした。それでも難しい役を引き受け、今日まで三峰結華を皆さんに届け続けています。
ただ、高山祐介は三峰結華の前の声優の存在をことあるごとに仄めかしてきます。交代前のボイス・楽曲はそのままにしておく、ということであれば別に構わないのですが、上記の通り、既にシャニマスは前の声優を徹底的に排除しています。にもかかわらず、前の声優を想起させることを仕掛けてきます。
例えば、シャニアニ第12話の1stライブ回。その最後にリアルキャストの方の1stライブの画像をオマージュした1枚があるのですが、このときの三峰結華は、もちろん前の声優の方です。
もうこの時のライブ映像(前の声優がいる箇所)は公式には使えないだろうに、なぜそのような演出をしたのでしょうか。元ネタが禁忌の呪物になってしまった(シャニマス側がそうした)のに、そのオマージュをして誰が得をするんでしょうか。
アニメだけであれば高山氏以外の意向の可能性も考えられましたが、昨年末のアイマスEXPOにて、その答え合わせがなされたと私は考えています。
私は現地にはいませんでしたが、DJコーナーで高山氏はDJを務めた際に、結華ソロ曲を流した後、コメティックの「くだらないや」を流したとのこと。
何に対して「くだらないや」なんでしょうか?
声優を交代せざるを得なかったこと?前の声優を引退に追い込んだネットの心無い声?まさか希水さんの結華がくだらないとは言いませんよね?
真意は定かではありませんが、「三峰事件」と呼ばれる嫌な事件を思い出させるようなメッセージ性を持たせる表現活動をすること、しかもその事件については声優の完全な入れ替えで無かったことにしようとしている運営側がするべきではなかったと私は考えています。
ちなみにこのときの結華のソロ曲については、前の声優が歌ったバージョンを使ったのではないか、という疑惑が浮上していますが、真偽が定かではないので、ここでは言及しないことにします。
6.デリカシーに欠ける
これは特に最近顕著ですが、話題性の獲得や集金に勤しむあまり、最近のシャニマスは人として大事な事を失いつつあるようにも見えるのです。
LME公演の美琴に対する仕打ちもその1つですが、その他にこの記事を書いている最中に起きたことを1つ紹介します。
去る2月3日は283プロダクションの事務員である七草はづきさんの誕生日でした。そこではづきさんの誕生日を祝うイラストカード入りの有償ガシャを開催したのですが、そのイラストが問題でした。
https://x.com/imassc_official/status/1886068306953773165?t=MzTsF0iLZRNiYUglz2Cu1g&s=19
このイラストですが、3年ほど前にシャニマスの3.5周年を祝うために作成されたイラストの使いまわしであることが判明しました。しかもこのイラストは、SNSでのキャンペーン企画で目標をクリアすれば公開する予定でしたが、目標には届かず、お情けで公開したという曰くつきのイラストです。
https://x.com/imassc_official/status/1454991586060812288?t=8skJUzZcKllvmNxx6V0I3Q&s=19
使いまわしのイラストが過去のはづきさんの誕生日を祝う内容であれば問題は無かったと思いますが、誕生日とは全く関係なく、しかも失敗した企画のイラストを誕生日のイラストに修正しました、というのはデリカシーが無さすぎますよ。
こういうガシャを回させようとする辺り、本当に今のシャニマスは困窮しているんだと思います。でもそれはアイドルやキャラクターたちに対して失礼な扱いをしていい理由にはならないはずです。
そういう理性的なストップがかからなくなっているのが現在のシャニマスではないか、と考えています。
7.ユーザーの危機感の無さ
※まず言及しておくと、これは今のシャニマスが繰り出してくる「思想」に対する是非の話ではありません。
何が問題かというと、どれだけアニメやゲームが失敗して、炎上が続くとしても、このまま「アイドルマスターシャイニーカラーズ」が続くと楽観視しているプロデューサーが多い、と感じることです。
現場でお会いする方は基本的にシャニマスに対してはポジティブなので否定的な空気は出していませんが、それにしても危機感が無さすぎるのは強く感じます。
特に驚いたのは、「今の学マスはかなりの供給過多でこれ以上コラボとか増やしてもユーザーの負担になるから、来年度から学マスの供給は減ってシャニマスにも恵みはあるんじゃないかな」と言っている人がいたことです。(しかも近くにいた人は私以外否定する感じもあまりなかった)
そんなわけないじゃないですか。
だいたい2023年度からの2年間で全ブランド内で一番推されていたのはシャニマスですよ?2クール分のアニメと新規アプリのゲーム、しかもそれを同時期にリリースする。これ以上ないブーストを貰っておきながら大コケしておいて、まだチャンスがあると本気で思っているんですか?
確かに今の学マスは生き急いでいる感があるので、新年度からペースダウンする可能性はあると思います。(実際にはもっと稼げると見込んで、更にブーストする可能性の方が高いとは思いますが…)
でも余った分の投資先は絶対にシャニマスであるはずがない。利益を生み出さない所に投資が増えるはずがないでしょう。
もしこの後もシャニマスへのチャンスが与え続けられるとしたら、それはもう高山氏がバンダイナムコの重役の親族だったとかそのレベルですよ。ビジネスのことを考えると、それくらいあり得ない状態だと私は考えています。
この2年間モバマスはサービスを終了し、デレステも縮小体制に入りました。SideMについてはゲームが全て終了。ミリオンは待望のアニメ化が実現するも1クールしかもらえていない。(SideMの供給量に関する記載ついては不確かな部分があったので削除しました。)
どのブランドも苦しい思いをしている中、1ブランドだけ明らかに莫大な予算が掛けられているにも関わらず、結果を残せないどころか、余計な炎上騒ぎを起こしてアイマスの看板に泥を塗り続けているようでは、切り捨てられてもおかしくはないですよ。
もっというと、2023年度からのシャニマスに関しては、30MSとのコラボ(全アイドルのプラモ化)、ユニオンアリーナの初期実装組に選抜されるなど、アイマス部門のみならず、バンダイナムコの様々な部門からも後押しを受けています。今のシャニマス界隈がこのプッシュに見合った盛り上がりを作れているとは到底思いません。そういう観点でも損切りの対象になる危険性は他のアイマスよりも高いと考えています。
ユーザーが危機感を持っただけではどうこうなる話ではありませんが、そういうマインドを持っておかないと、シャニマスP全体が他のアイマスPに対して白い目で見られるようになるので、気を付けておくに越したことはないと思います。
※SideMの供給に関する記載についての修正理由と注釈
こちらは一部のSNSや掲示板でのかなりネガティブな投稿を見て、「ゲームも終わったし、SideMは供給が減ってるんだな」と認識し、「供給量が大幅に減少」と記載していました。
(これに関しては、シャニソンやシャニアニの不甲斐無さを話題にしている掲示板やコミュニティなどで、「SideMは供給減らされたのにな」という記載を何度も見かけたこともあり、「そんなに言いたくなるほどSideMは供給を減らされてしまったのか」という認識になっていたのも一因だと思います。)
皆様のご指摘を受けて調べ直したところ、「確かに供給は減った」、「供給は減ったが充実度は高まった」、「何なら供給は減るどころかむしろ増えた」などプロデューサーの意見は必ずしも統一されていませんでした。
ただライブ、CD、ポータル内でのストーリー、企業コラボなどをみるに、少なくとも「大幅に」減少したとまではいえないので、この点は修正することにいたしました。
不確かな情報・認識を使用してしまい、申し訳ございませんでした。
※注釈終わり
※今のシャニマスを、あるキャラクターに重ね合わせる記載については削除しました。
シャニマス終活のすすめ
なぜ「終活」をするのか
私はシャニマスを引退するにあたり、シャニマスの良かったところや楽しい思い出を整理するにあたり、終活を始めます。
LME公演とそれに関連する一連の話は、私がシャニマスと縁を切るのに十分な理由です。ただ、ここで勢い任せに即引退とするよりも、心の中できちんと整理をして、笑顔でお別れしたいのです。
だってシャニマスが大好きだったから。
あと、終活中にシャニマスがまともなコンテンツにならないか、ということも期待しています。終活中にちゃんとした「アイドルマスター」になってくれるのであれば、引退を撤回しようと考えているくらいには、まだ未練が残っているので。
人によってはやっておいた方がいいかも
このシャニマス終活はまだ引退なんて考えていないが、今のシャニマスに思うところがある方にもオススメしたいです。
なぜなら今回のLMEの1件で、どんなにシャニマスが好きでも、いつ突発的にシャニマス引退を決断するか分からなくなったからです。はっきり言って今のシャニマスはそのような劇薬を簡単に投下してくる危険があります。
次の5月のイルミネのxRライブでまた誰か倒れるかもしれませんし、それ以上の不幸な出来事の演出が起きるかもしれません。その時にあなたは今回のLMEのように受け止めきれるでしょうか。今回は担当じゃないアイドルだったから許容できた、という人も少なからずいるかと思います。
もし、自分の担当に酷い仕打ちがなされ、心が折れそうになったとき、シャニマスを冷静に見つめ直せるよう、シャニマス終活はやっておいた方がいいと私は考えるのです。
今回のLMEで怒りに身を任せシャニマスを引退するプロデューサーを見ていると、誰にとっても悲しい結末になっているので、ちゃんと冷静に決断して笑顔で後腐れなく縁を切れるように、その準備をしておいた方がいい、ということです。
具体的に何をするか
「終活」という大層な言葉を使っていますが、大したことをするつもりはありません。主にやることは以下の2つです。
①楽しかった思い出を振り返る。
これはコミュでも楽曲でもライブでも何でもいいです。これまでシャニマスをやっていて嬉しかったこと、楽しかったものを振り返り、「私はシャニマスのこういう所が好きなんだ(好きだったんだ)」ということを再確認する作業です。その過程でシャニマスへの未練が大きくなり、引退を撤回するのも全然ありだと思います。
②おかしいと感じたものにはNOの意思を示す。
今のシャニマスは村社会化が進みすぎ、かなり先鋭化しています。その結果、公式が出すものにNOの突きつけると、一部の過激な方が晒上げるということがあります。(現に私もXのポストが少しだけ晒されています。)
ですが、そうやって何でもかんでもいいものだと信じ続けた結果、今回のLMEで私の様な反転アンチを生み出す要因にもなっているので、自分が反転アンチとならないよう、シャニマスが好きだからこそ、おかしいと感じるものにはNOの意思を示すことが必要なのかな、と思っています。
②については「これが終活?」という意見もあるかと思います。正直私も凄い違和感を持ちながら執筆しています。なので、これは①の裏返しくらいに考えてもらえれば幸いです。
「こういう所は好きだけど、こういう所はちょっと自分には…」というラインを見極めて、自分にとってのシャニマスとの適度な距離感を見つけてもらえれば、ということです。
私のようにのめりこみ過ぎると、後で爆発しかねないので、このコンテンツと付き合うには必要なことなのかな、と考えています。
最後に
ここまで4万字以上、私の想いを書き連ねてきましたが、これは私なりの最後のシャニマスに対する「愛」です。本当に好きだったからこそこれだけの分量の想いを書けたと思っています。
もしこのnoteで少しでも共感して頂ける方は拡散して頂ければと思います。
2025年2月9日 やまたくP
【2月10日追記】
本noteに対して想像以上の反響があり、非常に驚いています。
追記にあたり、まずは1点お詫びさせてください。
昨日投稿した初稿版にて、一部の項目で他のアイマスを引き合いに出すような内容を記載したことで、シャニマスに関係ない他のアイマスPの皆様を不快にさせてしまい、申し訳ございませんでした。
特に学マスやミリオンについては今のシャニマスとすごく対照的だと感じ、安易に比較に使ってしまいました。自分が好きな物をこういうことに「利用」することの意味を十分に考えていませんでした。
これ以上関係無いところまで巻き込まないよう、該当箇所は削除しました。
重ねてお詫び申し上げます。
ここからはこのnoteを読んで頂いた方へのメッセージになります。
この記事に共感して拡散して頂いた皆さん、ありがとうございます。
これまでネット上であまりプロデューサー活動をやってこなかったので、こんなにたくさんの方に見ていただけるとは思っていませんでした。
特に「言いたいことを言ってくれた」という感想は凄く嬉しいです。
今のシャニマスが先鋭化していってしまっているのは、少しでも批判的になれば、今の私のように燃やされてしまうかもしれない、というマインドがどこかにあるからだと思っています。そういう人のためになった、ということであれば、この記事を書いた意味があったのかな、と感じています。
次にこの記事に対して批判的な意見をして頂いた皆さんにも伝えたいことがあります。
この記事や記事内で書いてあることに対する批判はいくらしていただいても構いません。こういう投稿をすることに対する批判(「後ろ足で砂をかけるようなことをするな」など)についても止めません。
ただ、物騒な言葉を使うなど、ラインを超えるような誹謗中傷は止めて頂ければと思います。私が辛いのもあるのですが、それ以上に誰も得をしないからです。
たとえ私の主張が間違っているものだとしても、それに対して度を過ぎた誹謗中傷をしてしまうのでは、シャニマスというコンテンツ全体が悪く見られるだけだと思います。
私の言葉もあまりきれいではないかもしれませんが、一応ラインは超えないように言葉を選んでいるつもりです。初稿でやり過ぎたと思う箇所についても少しずつ修正していきます。
また、このnoteの記載で誤りがある部分のご指摘も受けていますので、私の認識に誤りがある部分は適宜修正致します。
最後になりますが、このような長々としてまとまりのない、濁った感情を吐き出しただけの様な文章を読んで頂き、ありがとうございました。