夏と金色のビール
夏はビール。年中美味いが、夏はより美味い。夜に飲むのも美味しいが、日が高いうちから飲むのもまた最高。1缶、2缶と飲み干して缶を積み上げていくのも面白い。夕立後、少し気温が下がった中飲むのも趣がある。
なぜ、我々はこんなにもシュワシュワとした黄金の液体の虜になってしまうのだろうか。
あまりにも魅力的すぎる。うだるような蒸し暑さの中で、これでもかと思うほど冷えた炭酸の効いた苦みのあるビールを飲むことを想像すると、もはやそれは脳裏から離れない。
この季節のビールは中毒性が高すぎる。爽やかな飲みごたえのあるラガー(ピルスナー)が日本の主流になるのも当然である。
銀色のヤツ、一番のヤツ、プレミアムなヤツ、黒ラベルのヤツ……
今日は何を手に取って、プシュりとやろうかと考えている時、最も心が高鳴る。プシュりとして一口目を飲む時が最も幸せだ。そして、一番楽しいのは何を飲もうかと考えているときであり、最も苦痛なのは、ビールを手に取って自宅に帰るまでの時間である。
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