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初めての京都音博に行ってきた。
京都出身のバンド、くるり主催のフェス「京都音楽博覧会」、通称・音博。
今年で16年目を迎える京都を代表する秋の音楽フェスですが、くるりファンでもあり、地元での開催ということもあって、ずっと前から行きたいなと思っていました。
音博って出演メンバーがいいんですよね。
過去に出演した有名アーティストで言うと、小田和正、Mr.Children、ASIAN KUNG-FU GENERATION、NUMBER GIRL、RIP SLYME、椎名林檎、石川さゆりなど、ジャンルも多種多様で、しかも普段“フェス”というものにあまり参加しないような顔ぶれが多め。
今年は初の2日間開催で、1日目の10月8日(日)の出演者は、
羊文学
ハナレグミ
中村佳穂
マカロニえんぴつ
槇原敬之
くるり
めっちゃ最高やん!!!
売れ線もコアもまんべんなく居並ぶ、音楽ファンなら誰もが注目する強力ラインナップなのです。
「これは絶対行くぞ!」と意気込みチケット抽選に応募したものの、あえなく落選。。
1日目のこの日だけ即完という、予想通りっちゃ予想通りの展開になりました。
くるりのニューアルバムを聴けば聴くほど、音博に行きたい気持ちがふつふつと湧き上がってきましたが、「仕方ないか。。」とあきらめていたその時、急遽行けなくなった知人から、前日にチケットを譲ってもらうことになったのです、、!!!
うれしすぎる、、!やっと念願の音博に行けるんだ、、!
と、高鳴る気持ちを抑え、初めての音博に参加してきました!
午前中は予定があったので12時過ぎの出発。まずは四条大宮に向かいます。
阪急大宮駅は実家の最寄り駅。ここは阪急だけではなく、京都市内唯一のチンチン電車「嵐電」の終着駅もありますし、市バスのターミナルにもなっています。
地元自慢になりますが、おそらく京都で一番便利なんじゃないかなと思います。
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四条大宮から市バスに乗り、会場の梅小路公園がある七条大宮までは約10分ほど。
実家から音博の会場まで20分かからないんですよ。うらやましいでしょ。笑
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梅小路公園は京都駅の近くにある都市型公園。
敷地内にある京都水族館(2012年開業)や、近隣の京都鉄道博物館(2016年開業)が出来る前のはるか昔は、芝生しかない落ち着いた雰囲気の公園で、僕も子供の時、親に連れられてよく行った思い出があります。
2019年にはJR嵯峨野線の新駅、梅小路京都西駅が出来るなど、ここ10年ほどで注目を集めているスポットでもあります。
音博というイベントの定着も、梅小路公園の盛り上がりに一役買っているという事は言うまでもないでしょう。
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音博の入り口やと思って一瞬並んでしまった
“フェス”といえば、郊外で開催される巨大なものをイメージしますが、音博はあくまで都市型フェス。京都駅のお膝元で、住宅街も近いので、気軽な感覚で非日常が味わえます。
長年の実績から、近隣住民の理解もしっかり得ているのでしょうね。
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出入り自由の証明になるリストバンドに引き換えたところで、早速入場します。
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この日はあいにくの雨模様。昼のこの時点ではまだ小雨でした。
傘は差せないので、観客はみんなレインコートを装備します。
さすがだなと思ったのは来場者全員に配られる「音博シート」。
各自のレジャーシートだと、常識の範囲外での場所取りが行われるという理由からなのか、シートの持ち込みは禁止。一人一枚同じサイズのシートで公平性を期すあたり、配慮が行き届いた優しいフェスだなと感じました。
お土産にもなってうれしいですしね。
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オオサンショウウオは京都水族館の影響かな
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午前中用事があった為、トップバッターの羊文学は間に合わず。
「去年OTODAMAで観たしな」と自分に言い聞かせ、この日最初に観たのはハナレグミです。
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2021年発売のアルバムに入っている「独自のLIFE」で体を揺らし、YouTubeで何十回と観たカバー曲「オリビアを聴きながら」で熱唱。
極めつけは名曲「家族の風景」で胸をジーンとさせられました。
ハナレグミは歌声の強さが半端ないので、フェスの大会場でも遜色なく聴くことができ、初っ端から大満足でした。
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ネタ合わせをしていた場所。なち~
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イルカショーの観客はフェスも観れるやん
続いては中村佳穂です。
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彼女の世間的な認知度で言えば、映画『竜とそばかすの姫』の劇中歌をmillennium parade(King Gnu常田のバンド)との共演で歌った紅白歌合戦が一番なんでしょうかね。
中村佳穂自身はシンガーソングライターで京都出身。京都精華大学在学中から活動を始め、特徴のある歌声とグルーヴは音楽ファンならずとも専門家をも唸らせています。
音楽に乗せながら自己紹介したり、演奏と素喋りの垣根を感じないなど、音楽そのものを身に纏っているというか、音楽から生まれてきた人、、みたいな表現が似合うアーティストです。
「京都に生まれ育ち、京都でたくさんの曲を作ってきた。お客さんとして参加していたこの音博に出れて幸せ!」みたいなことを言っていたのが印象的でしたね。
「きっとね!」「さよならクレール」が最高でした。
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中村佳穂の歌声に満たされた後、次のバンドまでの合間に会場内を散策します。
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京都を代表する人気店の出店が多く、飲食スペースも開放的だったので、秋晴れだったらもっと最高だったのにな、、と思いました。
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この左奥には京都鉄道博物館が
飲食スペースや物販ブースは一般開放されていて、音博のチケットを買わずとも利用できるという自由っぷり。
音漏れも聴けるし、チケット手に入らなかった勢も一定数見受けられました。優しいフェス。
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次のマカロニえんぴつも最高でした。
一時期カラオケに行けば歌っていたマカロニえんぴつ。
「レモンパイ」から始まり、「恋人ごっこ」「ヤングアダルト」と続き、最後は「なんでもないよ、」。
Vo.はっとりの気持ちのいい高音が、暗くなりはじめた京都の空に吸い込まれていきます。なんかカラオケに行きたくなりました。笑
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ここから雨足が強まっていきます。
めちゃくちゃ寒いというわけではないですが、座って待っているだけでも体力が消耗される感じでした。
しかし、次のアーティストの登場から一気に疲れが吹き飛びます。
槇原敬之です。
いきなり会場に流れたのは「もう恋なんてしない」のイントロ。
その瞬間、「わーっ」と一気に観客全員が熱を帯びます。
その後も「遠く遠く」、「僕が一番欲しかったもの」、「SPY」、「どうしようもない僕に天使が降りてきた」と、僕ら世代でも知っている名曲のオンパレード。
さすがJ-POPのど真ん中で売れ切った人はレベルが違うな、、と感動しっぱなしでした。
この時間の、いや、この日の個人的最大のハイライトは「冬がはじまるよ」でした。
今の時期とリンクしているのもあり、感情移入も出来ましたし、会場で大合唱して最大級に胸が高鳴りました。
槇原敬之の歌詞ってなんであんなにスッと入って来るんですかね。
歌の世界の主人公に上手く投影できますし、物語性もあって聞き入ってしまうのに、メロディーがポップだから曲としての完成度も高い。
生で聴いて、改めてそのすごさが身に沁みました。
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トリを飾るのはもちろんくるり。
「琥珀色の街、上海蟹の朝」や「ワールズエンド・スーパーノヴァ」といった、新旧の代表曲からスタートし、最新アルバム「感覚は道標」から「In Your Life」や「California coconuts」など聴きたかった曲もやってくれました。
ここ最近のくるりは、原点回帰というか、初期のようなギターロックなのでどれも聴きやすくて好きです。
最後は「ばらの花」。
いろんなアーティストもカバーする名曲中の名曲を、この日の最後に聴けて大満足の一日になりました。
20年以上のキャリアでたくさんの名曲があるくるりですが、ライブではマニアックな曲を披露しがち。笑
聴きたかった曲は他にもいっぱいありましたが、最新アルバムも個人的には気に入っているので、充分楽しむことができました。
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ということで、以上が初めて行った音博のレポでした!
急遽参加することが決まり、この日ばかりは自分の日頃の行いを誉めましたね。。笑
今年はこの時期にフェスに行くのはあきらめていたので、本当にラッキーでした。
雨もずっと豪雨とかじゃなくてよかったです。
来年は秋晴れになる事を願って、ぜひともまた参加したいと思います!
それでは、また!