初の2daysインターンシップ。Webデザイナーに必要な"座学"の一部を公開!
こんばんは。nanocolor PRプランナー山下(@ymst9991)です。
明日から2daysインターンシップが始まりますが、2日間でお互いが共有できる情報量はあまり多くないと考えています。
◆インターンの目的
入社前によりnanocolorを知っていただき、応募者の方も会話や業務の中から感じたことなどをアウトプットしていただくことで、お互いの求めている領域に乖離が無いようにしたい。
nanocolorは、離職率を0%にしたい、囲い込みたい、などと考えていません。むしろ、一人前になって、独立・自律したデザイナーになることを推奨しています。
一般的な「会社の採用」は、こういった「とにかく採用!」を疎かにしてお互いが「きっとあなたは理想の人だ!一生一緒にいてくれや…」と数回・数分しか話したことが無いのに決めてしまうため、不幸な乖離が生まれてしまうと考えています。
お互いの理想が完全に一致することは難しいですし、経営者を崇拝してほしい、家族のような密着したお付き合いをしたい、といったレベルを求めているわけではありません。
経営者は「期待」にベット(賭け)している
2daysインターン後、マッチングすれば一緒に働くことになります。経営者は、あなたの期待値に対して投資(給与の支払い)をしたいと考えています。生々しい…と感じられる部分もありますが、ビジネスは信頼関係で成り立っています。お互いが求めている領域や考え方の「散りばめられた一部」が一致していて、ビジネス上でそれらの「一部」を理解し合える関係が「雇用」と「就職」だと考えています。
【雇用】あなたの期待にベット(賭ける)し、対価をお支払い
【就職】会社に対して「やりたい事×できる事」を提供し、時間や能力をベット(賭ける)
その上で、nanocolorのデザイナーは普段どういった考え方をしているのか?を書き出してみました。
↓↓↓
■自分の制作物を「作品」と呼ばない
誰のための制作ですか?あなたの作品作りに依頼主はお金を払っているのかどうかを考えてみてください。「私」にお金を使ってくれるのはアーティストです。
■仕事での会話では「事実」と「感想」を分ける
事実と感想は分けてみてください。「私は~、個人的には…」は感想になります。事実を求められているのか、感想を求められているのかを把握してみましょう。その為にも自分と相手の把握している前提が同じなのかどうか?違っていれば、前提の事実を確認し合う必要があります。もちろん感想が禁止なわけではありませんが、ビジネス上では切り分けておかないといけません。
■「やらなければいけない事」と「できる事」
マスト作業の背景を理解し取り組む事で、品質向上や効率化に繋がります。それが積み重なると「できる事」が増え、「やりたい事」が実現可能になります。ただ、効率化・時短を目指すことがゴールではありません。「できる事」だけやってしまうと、自分の領域がそれ以上に広がることはありませんし、あなた個人としての価値や単価は上がりません。
■「理想像」と「直近の目標」とが同じ道にあるのか確認する
理想が100として今は10だとすると、11になるには何が必要ですか?その1は技術ですか?知識ですか?経験ですか?その1は12に繋がっていますか?自問も大切ですし、先輩などの意見も取り入れましょう。俯瞰すると100に繋がっているかどうかが分かりやすくなります。なので、俯瞰の高さ(視座)を高めることが成長に直結しています。行動の結果、「成長する」のであって、「成長したい!」だけでは難しい。あなたにとっての理想像は具体的にどうなのか?をかみ砕き、今やるべきことは何なのか、を逆算して考えてみましょう。
■フィードバックの「数」と「質」が成長速度を変える
「じっくり1日悩んだ制作物のフィードバック」と、「1時間おきにフィードバックをもらう」では大きな差が生まれます。質も重要ですが、量も同様に大切です。ただし多くフィードバックをもらうには、相手の時間を奪う作業なので、「いつ出す」「何を出す」「何を確認してもらう」フィードバックをもらったら「次はいつ出す」「どのレベルで出す」を告げるのが相手への礼儀です。
・いつ出す
・何を出す
・何を確認してもらう
→次はいつ出す+どのレベルで出す
■お願いされたら「作業の難易度」と「ボリューム」を考える
難易度の高さはゴールの解像度を理解した上で実際に手を動かすと測定できます。足りない部分は「悩んで」も出てこないので、インプットを増やす、加工や工夫をする、手を動かす、第三者と検証する、を繰り返す。だから、ゴールの解像度が上げることが仕事の品質を上げる原点になる。
■圧倒的な早さで60%レベルのものを作ってしまう
ゴールの解像度が高くなると、自分の認識と実際の制作物とのギャップがないかの確認作業のみになります。それが60%のレベルです。そこまでの時間を圧倒的に早くすることで、「さらに良くする」ために考える時間、試す時間が増えます。この時間配分ができないと「何を作れば良いのか指示をください」と「答え」を聞くデザイナーになる傾向にあります。
■理想の人を真似る。自己流を求められるのは「実績」と「ブランド」が必要
自分なりに作れるデザインや提案にはまだ価値がありません。それは実績がないから。では世の中で「良い」とされているデザインを模倣する、評価の高かった「提案書」を雛形にする、クライアントが納得した話し方や伝え方を盗む、などからスタートする。これは手法ではなく、より良い「アウトプット」を可能にするための「インプット」なので、品質を見極めたり想定する相手を変えて多方面のインプットを整理する癖をつけましょう。
続いて、【具体的な作業面でのルール】
ここまでの考え方は、具体的な作業の根っこであり、同じ方向を向くための「抽象論」です。で、実際に取り組む際に気を付けて頂きたいものをご紹介していきます!
1 必ずメモをとる
メモには話している内容の全てではなく、要点など重要なポイントを記載して、その上で自分がどうするのか?を記載。慣れてくれば、自分が何を覚えておけば何ができるのか?が理解でき、相手に何を聞き出せばいいのか?の解像度が上がります。
2 即レス
相手に対してメールやチャットで投げかけた際、返事がこないと進まない事もあります。クライアントや同僚にその気持ちを味合わせないためにも、誰よりも先に返信する。技術ではなく注意力さえあれば出来る事なのでやってみましょう。
3 議事録と発言
クライアントとの打ち合わせに同行した時は議事録とってみましょう。形式はなんでもいいです。打ち合わせには、提案をするプレゼンターやまとめる人など「役割」があります。その中で自分が出来ることを考えてみましょう。話を聞き体験することが仕事ではなく役割を考え、同席した人のサポートや依頼主との共通認識を深めるための議事録です。そして、無理矢理にでも打合せ時は「発言」して下さい。発言しなければ存在しないと同様で、また自分事化できません。
4 納期を曖昧にしない
今週中に、ではなく「何日の何時までに」を意識して下さい。それを決めることで逆算して、やるべき事、聞くべき事、確認すべき事の内容とスケジュールが決まります。
5 考えている不満や願望、希望は言葉に出す
会社の人数が増えると社内で不合理な事に対して→黙っているだけや考えているだけは「愚痴」になります。でも言葉に出して巻き込むと「改善」になります。自分のやりたい事、進みたい方向や願望を実現するためには、自分1人だけだと多大な時間がかかります。そのためには周りのサポートやアドバイスも必要で、その邪魔をするメンバーはいません。先輩をうまく巻き込んで自分の成長に活用して下さい。
以上が具体的な作業面でのお話。
明日に迫ったインターン、スケジュールは以下の通りでやってみます。以下は、実際にインターン間近に迫った方々にお送りした内容をそのまま載せています。
【1日目】
●10:20頃~ 朝礼・自己紹介
●午前中
社内研修として、代表の川端からお話をさせていただきます。
・nanocolorの考え方やルール
・「また依頼してもらいたくなる」価値を提供するための、取り組み方
・マーケティングとデザインとの関係について
↓
●13:00頃~ランチ
スタッフと一緒にゆるーく。(スタッフはいつもゆるゆるですが…)
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●14:00〜16:00
午前中の続き
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●〜18:30
記事1本作る→確認
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●19:00 終了
【2日目】
●10:20頃~ 朝礼
お昼以降の作業に対しての事前情報共有
(クライアントの情報、広告データ、現状のフェーズ、次回の提案の方向性)
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お昼以降
●14:00〜16:00
制作(Photoshop・WindowsPCを使用して実際にやってみる!)
↓
●16:00〜17:00
フィードバック
↓
●18:00〜
面談
当日は、いま進めている案件のMTGなどに一緒に取り組みながら
nanocolorが普段やっていることなど具体的な部分を知ってもらう。その体験を通じ、応募者の方の考え方などもぜひアウトプット頂きます。
僕らが想定している以上の体験をしていただけるようにできればと考えています!
原案:川端 康介(@nanocolorkwbt)
編集:山下 拓真(@ymst9991)
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