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エンゲキユニットYMS『新編 嘘をついてはいけない世界』 YMS小話 〜裏方編〜

今回は役者に引き続き、裏方の皆さんの「こだわりポイント」に迫っていきます🔥

【音響・庄司早希】

  私は、今回初めて演劇の舞台を経験しました。
そして、人生初の音響オペレーションでした。

  今回の音響オペレーションで注目していただきたいポイントは、「人の音声と足音」など、複数の音が同時に流れる瞬間です。これらの音は、CDプレイヤーとスマートフォン、2つのデバイスを同時に操作して流しています。初めての音響オペレーションで、2つの音を同時に流し、調節するというのはとても難しいことでした。本番中は、絶対に流す音を間違えてはいけないという緊張感でいっぱいでした。

  しかし、役者さんの素晴らしい演技を支えるため、そして最高の「嘘をついてはいけない世界」を作り上げるために、全力を尽くしてオペレーションができたと思います!

  ぜひ、音響が入るタイミングや、音のバランスなどにも注目してみていただけると嬉しいです!


【照明・樽井悠】

  今回使用した照明機器は感度がとても良く、1mmメモリをズラしただけで雰囲気がまるで変わってしまう繊細なものでした。逆に言うと、ほんの指先1つで無限にこだわりを生み出せる素晴らしい照明ということで、緊張感を持ちながら楽しく操作させていただきました。
  また、役者の皆が光写り良すぎて「映え」の場面がめちゃくちゃ多かったです。これが役者...僕自身とても感動しました。
  
  今回の照明の難しさとして、「実際に僕が見ている舞台」ではなく「嘘をついてはいけない世界」を伝えるために調節が必要だったことが挙げられます。カメラ越しに見ると実際に目で見た時よりも明るすぎたり色味が変わっていたりするため、演出さんの協力のもと、調節をかなり頑張りました。
  また、何度か役者さん、音響さんとタイミングを合わせて光を調節する場面があったのですが想像以上に難しく、皆と息を合わせて頑張りました。

  こだわりは沢山あるのですが、今回お伝えさせていただくところは、「死神」のシーンのロウソクが揺らめくシーンです。あそこは僕が演出さんに「やらせてほしい」と無理を言って追加したアドリブです。

見て下さった方に僕のこだわりが伝われば嬉しいです!


【小道具・新田真央】

  劇中で使用している本類は、百均で素材を買い集めて一から作ったものです。今回本類を作成したのは自分ときずこさんなのですが、キリを使わずに紙束に穴を開けるのが思った以上に大変で、ヒイヒイ言っていました(笑)
 
  また、ランタンにも注目です。撮影日の直前まで探していたのですが、かわいいデザインのものが見つかって良かったです。暗い世界をぼんやり照らしてくれています。

  そしてこれは裏話なのですが、劇中ミズキが使っている筆記具は、当初、を使おうか迷っていました。筆を持ち運ぶために、きずこさんが百均で箸入れなどを買って、穴を開けて紐を通したり、マニキュアで塗装をして昔の筆入れを工作したんです。さすが創造力が違うなと思いました。
  結局、筆ではなく鉛筆を使う事になり、筆入れは日の目を見ることはありませんでした。せめて私だけは筆入れくんを忘れません、ずっとずっと。
  
  他にも、「うそせか」を彩る小道具は素敵なものばかりです。ぜひその目でお確かめください!!


【演出・近藤紫乃】

  まずは「役者の立ち位置」。ここは徹底的にこだわっています。
上司と部下、兄と弟、警察と演劇人、此岸と彼岸、など。
どのシーンも、できるだけキャラクターの対比的な力関係や距離感が視覚的にも伝わればいいなあ、と思いながら演出しました。……とちょっとかっこつけてみましたが、本当の所、役者たちが自らイイ感じに動いてくれるものだから、私はそれを見てニヤニヤするだけ、ということもしばしば。本当にみんな素敵な役者たちです!

  音響と照明のタイミングもポイントです。「余韻」を突き詰めこだわり抜いた結果、オペ担当のさきちゃん・ゆうくんにはかなりの苦行を強いることになってしまいました…笑
二人のオペは本当に素晴らしく、劇中の出来事をひとつひとつ咀嚼するための間を与えてくれます。
この「間」は、たった2秒の差で大きく雰囲気が変わってしまいます。時にはコンマ単位の調整をしてもらったこともありました。さきちゃん・ゆうくんの二人は、かなりシビアな操作をさらりとこなしていて、恐ろしい子……!です。
「うそせか」ワールドへの没入感を生む音響・照明の仕掛けにもぜひご注目を。

  あとは、劇中はあまり表立ちませんが、時代・警察組織に関する考証はこっそり色々やりました。
舞台はどこ? どの時代がモデル? この世界はこの先どんな歴史を歩んでいくんだろう?
そういうところも想像しながら観ると、もっと楽しんでいただけるかもしれません。

私たちは、今だからこそやれるやり方で、魂を込めて作品を創りました。
noteを通して、私たちの熱量が少しでも伝わっていれば嬉しいです☺️

まだ本編を観ていない方は、下のリンクからご予約頂けます!👇👇
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3月7日いっぱいでご予約は締め切らせて頂きますので、最後のチャンス、お見逃しなく👀

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