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守本 陽一
2018年1月11日 17:11
高2の夏に自宅で介護していた祖父が亡くなった。僕の誕生日だった。その日、僕はこれまで生きてきた人生の中で、一番泣いた日だった。なぜ泣いていたのかは今は思い出せない。ただ覚えているのは、僕が朝起きたときにひっそりと自宅で息を引き取ってた祖父の生暖かい手の感触だ。その感触に祖父がまだ生きているような感覚を覚えた。目の前から大切なものがなくなった喪失感と自分の無力感から泣いていたような気