【スワラジ】岡田悠平P、三浦広暉 宣伝P/名探偵コナン 100万ドルの五稜星
2024年4月10日(水)文化放送 超!A&G+17時〜17時30分放送の『諏訪道彦のスワラジ』ゲストは、トムス・エンタテインメントのプロデューサー・岡田悠平さん、東宝宣伝プロデューサーの三浦広暉さんでした。劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に関するお話をまとめました。
※リスナーの個人的なまとめ記事です。
岡田悠平さん、三浦広暉さんの紹介
岡田悠平さん:トムス・エンタテインメントで長年コナンのアニメ制作に携わる。『黒鉄の魚影』からプロデューサーに就任。
三浦広暉さん:東宝の宣伝プロデューサー。『ゼロの執行人』からコナンの宣伝チームに。執行人の頃はテレビ媒体の宣伝を担当。
前作の大ヒット
岡田さんがプロデューサーに就任した『名探偵コナン 黒鉄の魚影』で初めて興行収入100億円を超え138.8 億円に。「先代の方が積み上げていただいたものをただ運よく掻っ攫っていっただけ」と言う岡田さん。
前作と『100万ドルの五稜星』のプロデューサーは、岡田さんと小学館の近藤秀峰さんと読売テレビの汐口武史さんの3名。
パーソナリティの諏訪さんは、長年務められたTVシリーズ・劇場版初代プロデューサー(元読売テレビ)。
公開直前の気持ち
岡田さん:いつも以上に緊張する。前作がヒットしたのでプレッシャーに。現場は数字関係なく面白いものを作ればいい、という形で作るけど…。アニメーターさん達もプレッシャーを感じて描いていた気がする。でもキャラクターデザインの須藤さんはいつも通り。
三浦さん:社内外の期待とプレッシャーを感じる。今回は試写会をやっていないので、お客さんの反応が分からない状況で初日を迎える。尚更ドキドキする。
舞台が北海道(函館)になった理由
シナリオを作っていく段階では、関西とかになるかと思っていた。青山先生と脚本の大倉崇裕さんが、地の利が平次にあるので、どっちも知らない土地で事件を起こしたい、という話になり、北海道になった経緯がある。
何で函館になったのか。五稜郭があるから(函館に)しようかと…。でも結局平次と和葉のラブを描くとなったら、やっぱり函館がいいんじゃないかと。
100万ドルの夜景を見たら、地元の子ここで告白するんだろうな、という舞台が整っていた(ただし人がいっぱいいるという話に)。
北海道が舞台になるのは『銀翼の奇術師(2004)』以来。
ゲスト声優の大泉洋さん
岡田さん:北海道といえば大泉洋さん。お子さんがコナン好きだという、このパターン多いなと思う。子どもから言われて。刑事の川添善久は、大泉さんのキャラに合ったキャラだと思う。ドジっぽいけど何か秘めている感じがする(山村警部とはちょっと違う)。アフレコは凄く上手。
三浦さん:台詞を間違えたところとか「じゃあ次オンリーでお願いします」みたいな業界スタッフしか知らないことを大泉さんご本人から言われた。大泉さんの提案で台詞が変わった箇所がある(北海道の方言を入れた)。
函館の好きなところ
岡田さん:坂が多い。坂の上から見ると海が広がっている感じがして町を大きく感じる。港町だなという感じがして。どこかの箇所が好きというより町がいい。おしゃれな感じ。
三浦さん:いい意味でコンパクトにまとまっている。一日あれば回りきれる。100万ドルの夜景の地形が特徴的。ポスタービジュアルにも夜景の部分を入れこませてもらった。函館といえば、みたいなイメージができているのは宣伝としても分かりやすいところ。
地元の反応
ロケに行っても「コナンですか、どうぞどうぞ」みたいな感じで、函館市民の方には温かく受け入れてもらえた。
三浦さんが函館に行った時、宣伝スタッフがコナン展のバッグを持っていて、バスの運転手さんに「コナンお好きなんですか。今回の映画の舞台が函館らしいですよ」と話しかけられた。期待してくださっているのが空気として感じられた。
町の描き方
諏訪さん:コナンは町の描き方がリアル。写実的に、そこに角や線路があるとかそのまま描くから凄い。
岡田さん:写真を撮ってきてそのまま使った。その角度にキャラを置いてる感じで。本当にそのままを描いている。
諏訪さんがミステリーツアーをやった時の「綺麗に撮ってくるから、コナンのミステリーツアーをガイドブックにそこ行ってください」みたいなことは、函館でもできる。
大泉洋さん&山口勝平さんのイベント
プロモーションで、大泉さんに函館の魅力を語っていただきながら、勝平さんにコナンをPRしていただくイベントを実施。
金森赤レンガ倉庫街と五稜郭タワーにキッドからの予告状が届いている。そこを訪れようという企画。函館の予告状はGWまではあるという噂が。
予告状が届いた所をめぐっていただき、函館山からの景色が見えるクレモナホールでトークイベントも実施。
宣伝で苦労したこと
毎年苦労している。宣伝としても、どう楽しませてくれるの今年は、という期待を勝手に感じながら、今年しかできないプロモーションイベントやクリエイティブの作り方をどうしていこうか、ということが毎年の課題。
1412計画/盗まれた試写会フィルム
三浦さん:映画公開日は4月12日。キッドという通り名の由来となった番号は1412。公開日をXデーとして怪盗キッドが色々なもの、日本中をジャックするキッドプロジェクトを実施。
岡田さん:試写会について、一個だけ言いたいのは制作が間に合っていないからやらない訳ではない。皆間に合ってないって言うけど、キッドがちゃんと盗んだ。
映画の見所
岡田さん「前作は結構シリアスな感じで、今回はラブコメあり、はちゃめちゃに北海道でキッド、平次、コナン全員暴れている。とにかく面白いと思います。打って変わってこんな感じなんだと。前作はシリアスだったのに、こんな感じもできるんだと」
三浦さん「僕も同じで。初見の感想として祭りだなっていう感じがあって。ラブコメも笑っちゃうようなアクションもミステリーも、とんでもない要素が薄まることなく凄い情報量で語りかけてくる。一番はポスターのコピーにもある、ついに明かされるキッドの真実。とんでもないサプライズが待っているので是非。声出ると思います」
aikoさんの主題歌
主題歌はaikoさんに全て任せる形に。『相思相愛』については、ぴったしの楽曲があがってきたなと現場で話していた(岡田さん)。
函館コラボ
スタンプラリー、フォトスポット、函館市電・函館バスのラッピングなど、盛り沢山で函館市さんに総力戦でご協力いただいている。映画に出てくる所をめぐれる。
町の皆さんに迷惑のかからない形でマナーを守って是非お楽しみいただきたい。
【関連リンク】
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』 (conan-movie.jp)
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』×函館特設サイト (hakobura.jp)