2回目【スワラジ】岡田悠平P、三浦広暉 宣伝P/名探偵コナン 100万ドルの五稜星
2024年4月17日(水)文化放送 超!A&G+17時〜17時30分放送の『諏訪道彦のスワラジ』ゲストは、トムス・エンタテインメントのプロデューサー岡田悠平さん、東宝宣伝プロデューサーの三浦広暉さんでした。劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に関するお話をまとめました。
※リスナーの個人的なまとめ記事です。
■前回のまとめはこちら
【スワラジ】岡田悠平P、三浦広暉 宣伝P/名探偵コナン 100万ドルの五稜星|ymrepo (note.com)
岡田悠平さん、三浦広暉さんの紹介
岡田悠平さん:トムス・エンタテインメントで長年コナンのアニメ制作に携わる。『黒鉄の魚影』からプロデューサーに就任。
三浦広暉さん:東宝の宣伝プロデューサー。『ゼロの執行人』からコナンの宣伝チームに。執行人の頃はテレビ媒体の宣伝を担当。
※パーソナリティの諏訪さんはコナンのTVシリーズ・劇場版初代プロデューサー(元読売テレビ)。
ロケットスタート/Wお誕生日
『100万ドルの五稜星』は4月12日から公開中。毎回スタートダッシュと言っていたのが最近はロケットスタートに。
4月14日はコナンの初代P諏訪道彦さんのお誕生日、4月15日は三浦広暉さんのお誕生日。
三浦さんは「名探偵コナン」原作と同じ30周年目に突入。
諏訪さん、三浦さん、お誕生日おめでとうございます!
そして、シリーズ歴代最高のロケットスタートおめでとうございます!
Pも公開初日は劇場に
岡田さん:お客さんの反応を見たいがために初日に行く。意外な声が聞けるので楽しい。作っている制作側の楽しみというか。
諏訪さん:満員のエレベーターに乗り込んで、その時の素直な意見を聞いて「あー」とか思ったりする。エスカレーターにお客さんと一緒に乗ると「あれがよかったね」とか聞ける。ネガなこともたまに。それはそれで大事。
三浦さん:冒頭に大ヒットって言って大丈夫かなと思いながら不安で。今回は事前の完成披露がなく、サプライズが滅茶苦茶多いので、最速上映に行こうかと思う。
アフレコ
岡田さん:いつも通り一日でほぼメインを録り終えていて凄い。
(予告で叫ぶ堀川りょうさんの話に対して)気合を入れていただいた。
諏訪さん:朝10時から一日で録るって…。随分前は二日で録ったけど、途切れちゃうので、高山さんも絶対この方がいいと。エネルギーを最後までばりばりと。
岡田さん:凄かった。エネルギーを感じた。
監督・永岡智佳さん
岡田さん:節節に永岡さんの良さが出ている。人間芝居が上手い形になっている+静野孔文監督イズムを受け継がれている。演出と助監督もされていたので、言い方はあれだけど、お弟子さんという感じ。それを自分なりに解釈して作品に落とし込んでいく感じ。作り方は似ているけど永岡さんの色は出ている。
諏訪さん:コナンは21作目まで3人の監督で7本ずつ作っている(偶然)。
岡田さん:静野監督の時に演出として入られて、そこから助監督に。その時僕は制作進行で永岡さんが演出。僕の入りたてを知っている。今は監督とPという立場でやりやすかったりやりにくかったり。僕も永岡さんのこと全部知っているし、というところもある。隠してもバレちゃうし「岡田くん言ってないことあるよね」みたいな。
演出の違い
諏訪さん:永岡さんは今回で3作目。そう言われれば女性らしさみたいなことは二つとも。細かい配慮みたいなことも含めてあるけど。
岡田さん:打ち合わせでも女性キャラの心情はこうだから、こういう風に描きたいとよく話される。そういうのを汲み取るのが上手いのかなと。
諏訪さん:こんな風に言っているのは我々が男性だから。男性として作ってきているから言うだけで。女性だったら当たり前のことだと思うけど、当たり前を男女含めた全員に見せるのは結構なわざだと思う。
岡田さん:例えば立川さんとか満仲さんとかだったら男性目線でかっこいい男性を描く。永岡さんは永岡さんから見たかっこいい男性を描くんで、どちらかというとセクシー寄り。男から見ると、強いのがかっこいいと思うけど、女性から見た男性はセクシーに描く。キッドの立ち方とか仕草とかを一手間を加えていただいてる感じ。そこらへんが違う。
三浦さん:やたらキッド雨に濡れてた。
岡田さん:雨に濡れたり、普通に歩いていいところをジャケットの上から手を入れる仕草とかを追加されたりする。こういう演出をするんだと。
脚本・大倉崇裕さん
岡田さん:(大倉さん脚本4作目の)今回は、知らない土地の北海道・和葉と平次・キッド・ミステリーと盛り沢山。それを限られたページ数にまとめるのはかなり苦労されたと思うけど、話し合いを繰り返して。ちょっと時間がかかったけど、上手くまとめていただいた。
諏訪さん:から紅も相当カットした。初めにこういうミステリーをやろうという、コナンだと欲も出て盛り沢山になる。今回も相当切ってまとめていらっしゃったと。
岡田さん:やりたいことがいっぱい出てくるので。全部書くと長くなる。物語が110分でおさまらない量になるところから、こうした方がいいんじゃないかと青山先生も含めて話し合ってまとめていく作業だった。
諏訪さん:刀とか五稜郭とか、キッドが狙う刀ということになっているけど、その辺は大倉さんの案?
岡田さん:それは青山先生から。五稜郭、土方、じゃあ刀が面白いんじゃないかと繋がっていった。それに繋がるトリックとか考えようかと皆で話し合った。
諏訪さん:大倉さんはミステリーの旗手。ただシナリオは大変だとずっと仰っていた。
岡田さん:小説を書くのとは違うと仰られるので、大変だと思う。
ティザービジュアル
諏訪さん:とても素敵なティザーポスター。いつも青山先生は凄い。去年の秋位から描くわけで。ティザーで平次と和葉の展開を気にされる方も多い。
岡田さん:ティザービジュアルは和葉が泣いている。そこがキーポイントになってくるんじゃないかと。
三浦さん:青山先生がどう考えているかはこのティザーで、できあがった段階でこうなんだと知る。それを宣伝上のヒントとして、やっぱりラブコメ、キッドだよなと構築していく。
諏訪さん:ティザーはなんと紅葉とかがね。
岡田さん:嬉しかった。
諏訪さん:紅葉も平次をめぐるメンバー。平次と和葉を先生が描くということは何かある。本編をご覧になってティザーを見直したら「へー」と思われる方が多いんじゃないかと。
本ポスター
諏訪さん:青山先生のティザーの後、1月位に本ポスターを発表。今回の本ポスターはなかなか珍しい構図。
三浦さん:前作が興収138.8億円。そのタイミングで新しいお客さんが来てくれたのもあって、今回新しいステージに行ったよねと。これまでと違うビジュアルや構図にトライしたいなという思いが裏にある。俯瞰気味というか、新しい人が見てもかっこいいと思える構図にトライした。
諏訪さん:『14番目の標的』もこんな感じだったような。凄く新鮮。
三浦さん:あと十文字ビジュアルがある。今回は十文字の切り傷が事件のテーマになっていたりする。探偵と怪盗という交わらない二つがクロスするみたいなところをコンセプトにビジュアル開発したり。お話や青山先生のビジュアルのヒントを得ながら作っていくイメージ。
タブロイド型コナン新聞
三浦さん:映画館で配られる新聞に漫画を一話分載せるのに、この話をお客さんに理解していただくには、このエピソードがいいんじゃないかというところで、小学館のライター・薄谷さんのお知恵を借りている。無料で漫画が読めるので凄い。
aikoさんとファンの皆さん
岡田さん:プロデューサー側で、関西・平次でラブソングとなるとaikoさんだろうとオファーさせてもらって。「やります」とすぐ返ってきた。ありがたかった。
三浦さん:ライブにご招待いただき、ご本人とお話をさせていただいた。喜んでくださって、ライブ中5回位コナンの話をしてくれた。aikoさんのファンも、うちらのaikoがコナンの主題歌勝ち取ったぞと。aikoさんは本当にファンとの距離が近いアーティストさん。主題歌発表の翌日位にライブがあり、aikoさんのファンもコナン君の格好をしてライブに来てくれた。ファンの皆様と一緒に応援してくださるのがとても嬉しい。
諏訪さん:すばらしい。ラブソングの女王aikoさんのファンにもそんなに喜んでもらえて。ライブで1回言ってもらうだけで嬉しいけど5回。
三浦さん:そんなにやってくれる。仕込みじゃないですよねと。楽曲もいいところで流れるし、いい曲。
諏訪さん:『相思相愛』という曲。aikoさんとの打ち合わせは?
岡田さん:お任せという形で、シナリオだけお渡しした。ぴったしの曲がかかってきて、うわ凄いなと思った。
今回ラジオで流れた曲はaikoさんの『相思相愛』でした。映画では本当にいいところで流れました。
aiko - 相思相愛 (lnk.to)
上映後の予告
映画の後に、諏訪さんが「ぶら下がり」と呼ぶ次の作品の告知がある。三浦さんは次の作品の「告知」を「匂わせ」と表現。
ファンが一年楽しんで謎を解いてくれる。制作はもう始まっている。
制作を終えた時
制作側は詰まりすぎだったところから息を抜ける時。
進行の人は終わった瞬間に旅に出た。すぐに旅に出る人はいる。一週間はメール返しませんと言われる。Pの岡田さんはぽつぽつ仕事がある。
宣伝Pの三浦さんは佳境を迎えて息が詰まっている。
プロモーション
三浦さん:キッドプロジェクトもまだ施策が残っていて。事前告知ができないものも多い。あるものをジャックしはじめたり。公開後に大きなコラボネタを2つほど今仕込んでいる。4月下旬とか5月頭位に出てくる。
【放送時実施中のコラボ】
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』×函館特設サイト (hakobura.jp)
三浦さん「4/12から函館バスさん、函館市とのコラボイベント始まっております。マナーを守って函館と映画をどっちも楽しんでもらえたらなと。
諏訪さん「まち巡りスタンプラリーやフォトスポットの設置」
三浦さん「町が忠実に描かれているので、あのシーンで出てきた所だという視点でコナンの世界を追体験してもらえるかなと」
諏訪さん「市電のラッピングも含めて僕も見たいな。沢山の方が行かれると思うので、函館市民の方になるべくご迷惑がかからないように、一緒にコナンを楽しんでもらう感じになるといいですね。注意もして楽しんでください」
『市政はこだて令和6年4月号2P』に、汚さない・傷つけない、不法侵入禁止、周囲のことを考えて、という『まち巡りをする際のお願い』が掲載されています。https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2024042300094/
JR北海道からは『函館運輸所』は関係者以外立ち入り禁止とお知らせがありました。撮影の際は、関係者が映りこまないようご配慮を、とのお願いも掲載されています。
20240426_KO_hakoyu.pdf (jrhokkaido.co.jp)
最後にひとこと
岡田さん:キッドの真実と平次和葉の恋愛の行く末を是非劇場に見に来ていただきたい。
三浦さん:本編のラストスパートで三回声出るポイントがある。それ位サプライズの詰まった作品。コナンを知らない方も楽しめる作品なので、是非お友達をお誘い合わせの上、沢山の皆様でご覧いただければ。
諏訪さん:国民認知率100%、ドラえもんとコナンだと思っている。コナンをまだ観てない方は、観ていただいて名探偵コナンフリークになっていただければと思う。
番組からのお知らせ
■諏訪道彦さん
スワラジは文化放送 超!A&G+で17時~17時30分に放送
超!A&G+ Player | 文化放送 (uniqueradio.jp)
ラジオ・ラヴィート(エフエムとよた)で22時~22時30分にリピート放送
ラジオ・ラブィート (fmplapla.com)
番組メールアドレス:suwacchi@joqr.net
諏訪道彦 アニメ企画プロデューサー(@suwacchi)さん / X (twitter.com)
「すわっち日記」毎日更新中
https://note.com/suwacchi2/n/nacd4ad681063?sub_rt=share_pw
ピュア・ヴォイス|おとなの声優倶楽部 (purehearts.co.jp)
声優を目指す方だけではなく、話し方の教材として、どなたにも役立てていただけるオンライン配信教材(諏訪さんは顧問)
■紫月杏朱彩さん
紫月杏朱彩(@azusa_shizuki)さん / X (twitter.com)
「マリン・エンタテインメント」ガールズユニット『ALiCE Eyez』で活動中
『梅澤めぐ・紫月杏朱彩のラジオ花咲きカルタ』
『アイドルマスター シャイニーカラーズ6thライブツアー』4/20~4/21横浜公演(開催済み)