0919

高校生の頃、よく音楽を聴いていた。遊ぶ場所もなく流行も遅れて入ってくる田舎に住んでいた私たちの間には閉塞感が常に漂っていて、それを打破してくれるのが音楽だった。音楽はネットで聴けるから乗り遅れないし、ネットで繋がれるから場所も関係ない。暇だけどお金も無かった私たちは、YouTubeで音楽を聴きブックオフで100円のCDを買った。友達とカラオケに行って「歌いたい曲が入っていない」とマイナー曲が好きですアピールをするのがステータスで、十八番は椎名林檎かアニソンだった。

私が通っていた高校はかなり自由な校風で、そこに魅力を感じて集まってきた生徒たちだから個性派サブカル寄りが多い。みんなひとつくらいは好きなロックバンドや漫画やアニメを持っていた。私は漫画やアニメは詳しくなかったけど、ロックバンドはたくさん聴いていた。VELTPUNCHはその中のひとつである。

私が高校生の頃は個人で作れるホームページが流行っていて、みんなそこで日記を書いたり写真を載せたりしていた(ホームページではなくホムペやHP、日記のことはdaysと書いたりだいありと書いたりした。自己紹介はぷろふやplofだ。rと書くべきところをあえてlと書くのも流行っていた。前略プロフィールを載せる人もいた。全て恥ずかしい)。音楽について書いているホームページも多く、そういう人たちは大抵プロフィールのところに好きなロックバンドを羅列して書いている。そのなかにVELTPUNCHがあって、それで聴くようになったのだと思う。懐かしい。

元卯月の木場さんがVELTPUNCHを好きだと知り、高校生の頃が懐かしくなった。木場さんも私と同じような時期に同じような音楽を聴いていたのかもしれない。もしかしたら同じホームページを見ていたかもしれないし、同じmixiのコミュニティに入っていたかもしれない。私の高校には私のほかにVELTPUNCHが好きな子がいなかったから、あの時代に同じく高校生でVELTPUNCHが好きだったということは私にとってすごく意味を持っていて、しばらく木場さんのことを「VELTPUNCHが好きなひとだ〜」と出てくる度に思っていた。まあいつからVELTPUNCH好きなのか知らないけど。あんまりネットもやってなさそうだし。

というのを「ベルパンのTシャツいつ着ようかな〜」という木場さんのツイートを見て書こうと思った。卯月のANNRでDIC954流してたの嬉しかったんだよな。木場さん、日本史トークライブもおもしろいけど、音楽を語るライブもいつかどこかでやってほしいな。ライブT着ていくから。

#日記 #音楽 #VELTPUNCH


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