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何かを好きになることって本来はめちゃくちゃ孤独なことだと思う。友だちと一緒に「今からこれを好きになろうぜ」と言ってなるものでもないし、「あれを好きになりたいな」でなれるものでもない。何かを好きになることは大抵ひとりで行われていて、自分でもコントロールできないところにある。そのことにたまに孤独を感じて寂しくなる。

だからと言って好きなものを周囲に語ってそれを受け入れられる確率は私の場合かなり低い。勧めた映画も本もお笑いもだーれも見てくれないし、まあみんな興味ないんだろうな。なんなら否定されることも結構多くて(特に家族に)、そんなことを繰り返すうちに私は趣味を公言することをやめてしまった。

でもそれは間違いだったんじゃないかと今日ブリグズビーベアを観てきて思った。いや〜〜〜おもしろかった。好きなものをよく知りもせず「なんか」って言われる苛立ち。自分にとって大事なポジションにいるらしい人にそれを言われる悲しさ。好きなものを語ったときの周囲との温度差。全部わかる。何かに熱中したことがある人なら絶対にわかる。でも折れないブリグズビーベアへの想いが周囲との関係性を変えていくという話。だと私は思った。

ブリグズビーベアが好きだという姿勢は一貫しているけど、「俺は〇〇のために映画作りをやめない!」みたいな意志を持って戦うというストーリーではないのが良い。やっぱり何かを好きでいることって意志を持ってすることじゃなくて自分でもコントロールできないところにあると思っているので、たぶんブリグズビーベアはまともじゃないと薄々勘づいていながらも好きでいることをやめられない主人公にめちゃくちゃ共感してしまった。そうなんだよな。好きでいることって自分の意志じゃやめられないんだよ。

YouTubeのコメント見て「これって本当の人がコメントしてるんだよね!?」って喜んだり、隔離されてめちゃくちゃ落ち込んだり、熱が入りすぎてやりすぎちゃったり、全部身に覚えがある。この映画を作った人は映画が大好きなんだろうな。悪意がひとつもなくて素直に笑って泣ける映画だった。悪人がいなくてよかった。育ての親は誘拐という罪を犯してはいるものの、ブリグズビーベア然り愛をもって主人公と繋がっていたので悪人には見えない。最後のシーンも良かったねあれ。

XXCLUBの大島さんがインスタライブでブリグズビーベアをおすすめしていたので観に行ったけど、本当に観に行ってよかった。大島さん、あらすじとか感想とかめちゃくちゃ綺麗にわかりやすくお話されるんだけどすごいな……。私も頑張って書いてみようかと思ったけどこのくらいしか書けなかった。次いつ配信やってくれるかな〜。次のおすすめ映画も見に行きたいな。とりあえずその前に銀魂とペンギンハイウェイかな?あと食べる女も楽しみね。生きてるだけで愛とかね。わ〜楽しみいっぱいだ〜

#日記 #映画 #ブリグズビーベア


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